泉ピン子('19年)

 10月21日、「現代ビジネス」(講談社)による泉ピン子へのインタビューが公開された。最近のピン子をめぐっては、2021年4月に死去した脚本家・橋田壽賀子さん関連で“虚言疑惑”が浮上するなどしているが、本人は今回のインタビューで「私には敵というかアンチが本当に多い」と憤っている。

 ピン子は、橋田さんが脚本を手がけたNHK連続テレビ小説『おしん』や、同局大河ドラマ『おんな太閤記』、またTBS系連続ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』シリーズなどに出演してきた“橋田ファミリー”の1人。ピン子が橋田さんのことを「ママ」と呼び、慕っていたことも有名だ。

盗んだ遺骨を食べた!?

 橋田さんは急性リンパ腫の治療のため、21年2月下旬から東京の病院に入院していたが、同年4月3日に静岡・熱海市内の自宅へ戻り、翌日に死去。その最期も、ピン子が看取ったという。以降、ピン子はさまざまな場で橋田さんのエピソードを語っている。

 たとえば、同年12月10日発売の「文藝春秋」(文藝春秋)では、「お骨になったママを見たらもう止まらなくなってしまって。私、気づいたらお骨を食べていたんです」と、驚きの告白。

 また、ピン子は今年6月2日、自身が主演の朗読劇『すぐ死ぬんだから』の記者会見で、橋田さんの葬儀費用が「35万円」の激安で執り行われたと発言。さらに、「火葬場で特別に分けてもらった」という遺骨の一部を海に散骨する計画を明かし、同月16日には所属事務所を通じて「先生は大好きな飛鳥(※クルーズ船・飛鳥II)で大好きな海に帰りました」と報告していた。

 ところが、同日発売の「週刊新潮」(新潮社)には、橋田さん設立の一般財団法人「橋田文化財団」による「泉ピン子さんがお骨を持っているかどうかは、わかりませんが、当然、財団側から差し上げたということはありません」という回答や、葬儀についても「35万円という金額は正しくない」とする証言が掲載された。記事には「飛鳥IIの『横浜・神戸クルーズ』で、ピン子は何かをまいたのか。魚の骨か」との記述も。

 さらに、翌週23日発売の同誌では、橋田さん関係者も「ピン子さんが遺骨を持っていることはありえない」「百歩譲ってピン子さんが本当に遺骨を持っていたのならば、それは人目を盗んで勝手に持ち去ったことになります」と指摘している。

「報道された内容が事実なら、ピン子さんは盗んだ遺骨を食べ、海にまいたのか……という話になりますが、『新潮』の取材に対し、ピン子さんの弁護士は“遺骨は火葬場で受け取った”と答えたそうなので、話がかみ合いません。しかし、やはり世間的には橋田さん側の言い分のほうが信憑性アリと判断されている印象で、ピン子さんには“虚言疑惑”が漂っています」(スポーツ紙記者)

 しかし今回、ピン子は「現代ビジネス」のインタビューで、「某週刊誌に『散骨は真っ赤なウソ』『撒いたのは魚の骨か?』なんて書かれてしまったことは、ものすごく残念」「75歳のばあさんを貶めて、何が面白いんだろう?」「私には敵というかアンチが本当に多い」と訴えている。やはり、一部遺骨を「火葬場で特別に分けてもらった」との主張に変わりはないということか。

 一方、同インタビュー公開の前日に発売された「週刊文春」(文藝春秋)には、TBSによる橋田さんの“追悼ドラマ”についての記事が掲載され、そのドラマにピン子がキャスティングされていない状況だと報じていた。

泉ピン子が激怒したお笑い芸人とは

 ピン子といえば、『渡る世間は鬼ばかり』の共演者・えなりかずきとの“共演NG”も以前から伝えられている。その上、最近は橋田さん側とも“溝”が出きてしまっているだけに、追悼ドラマ出演も難しいのだろうか。

「『敵というかアンチが本当に多い』と言っているピン子さんですが、本人の言動に問題があるケースもゼロではないと思います。えなりさんが、ピン子さんといると“発疹”が出るようになった……という話は、生前の橋田さんも『文春』(19年10月3日発売号)のインタビュー内で明かしていますけど、ピン子さんに“トラウマ”を植えつけられていた芸能人はほかにも」(テレビ局関係者)

 その人物は、すでに芸能界を引退しているというが……。

カラテカの入江慎也

「19年6月に引退したカラテカ・入江慎也さんです。引退の原因は“闇営業”騒動なので、ピン子さんとは無関係ですが、芸能界にいた頃の入江さんは、彼女の存在に怯えていました。入江さんと近しかった関係者によると、『ある打ち上げで“ちゃんこ料理屋”を予約したところ、ピン子さんから“私が鶏肉嫌いなの知ってるだろ!”と激怒された』と漏らしていたそう。

 理不尽に思った周囲は同情していましたが、これに関しては入江さんも『ちゃんと調べれば良かった』と反省している様子だったといいます。ただ、後にバラエティ番組でピン子さんの話をしたことでも本人の逆鱗に触れ、ある番組で“仲直り企画”が行われたものの、楽屋でガチ説教をされた……という話も聞いています。入江さんにとってピン子さんの存在は『トラウマになった』とのことでした」(同・前)

 入江とのエピソードについて、泉ピン子の所属事務所に問い合わせたが、期限までに回答はなかった。

 ピン子にはピン子の思いがあるにしても、このようなトラブルの積み重ねが彼女の言う「敵」や「アンチ」を増やしている可能性もある。現在は橋田さんの遺骨をめぐり、関係者と対立中だが、このままではやはり“追悼ドラマ”に出演は難しいのかもしれない。

ちょっぴり色気のある衣装でインタビューに答える若き日の泉ピン子  

 

当時30歳の泉ピン子('77年)

 

かあさん 泉ピン子

 

泉ピン子