城田優 ※本人のインスタより

「彼と同じ景色を見られたことを幸せに思います」

 11月20日、大阪でミュージカル『キンキーブーツ』が千秋楽を迎え、城田優が号泣しながら喜びを語った。

「ブロードウェイではトニー賞で最多となる13部門にノミネートされるなど、高い評価を得ている作品です。'16年と'19年に日本でも上演され、三浦春馬さんが演じたドラァグクイーンのローラはハマり役だと好評を博しました」(演劇ライター)

 しかし、春馬さんが'20年に急逝。城田がローラ役を引き継ぐことになったが……。

春馬さんが愛した役だったこともあり、“春馬さん以外には演じてほしくない!”と、ファンからの批判が殺到。本当にこのまま上演していいのか、製作側も頭を抱えていましたね」(芸能プロ関係者)

ソニンは「春馬を感じなかった日はありません」

 多くの不安材料を残して開幕したが、観劇した人たちからは絶賛の声が相次いだ。

春馬さんが急逝してしまったこともあり、カンパニー全体から気合のようなものを感じました。悪い感想はまったく聞かなかったです」(観劇した女性)

 共演したソニンは千秋楽のカーテンコールで、

期間中、春馬を感じなかった日はありませんでした

 と、本音を吐露。ほかのキャストもそれぞれ彼への思いを語っただけに、城田が重圧を感じるのも当然だろう。

「今年3月に東谷義和議員こと“ガーシー”さんが、YouTube上で城田さんが反社会的勢力とつながっている疑惑などを暴露しました。城田さんは沈黙を貫き通しましたが、仕事現場では精神安定剤を飲む姿が目撃されるなど、かなり追い詰められていましたね」(テレビ局関係者)

春馬が天国から僕らにベールをかけてくれて

 そんな内幕をいっさい感じさせず、すべての公演を全力で演じきった背景には、叶えたかった夢が関係している。

「“春馬さんのやり残した仕事を引き継ぎたい”と、城田さん自ら『キンキーブーツ』の製作スタッフに直談判。その熱意に心を打たれ、かつオーディションを行ったうえで、キャスティングされたんです」(舞台関係者)

 千秋楽を終えた城田は自身のインスタグラムで、

《全47公演、無事に完走しました。感無量です》

 と、キャストたちとの写真を添えてこう投稿した。

そこには春馬さんのインスタグラムのタグもつけられていたんです。いかにこのカンパニーから春馬さんが愛されていたかが伝わってきましたね」(前出・演劇ライター)

城田の写真の上には三浦春馬さんのタグもつけられている(城田優のインスタグラムより)

 城田はカーテンコールで、

春馬が天国から僕らにベールをかけてくれて守ってくれたんじゃないか

 と、1人のキャストも欠けることなく全公演を無事に終えられたことに感謝していた。

以前から春馬さんは周囲に、城田さんと舞台で共演したいと語っていました。間接的ですが今回夢を叶えられたことも涙を流した理由でしょう」(同・演劇ライター)

 無事に“約束”を果たした城田の姿は春馬さんにもきっと届いただろう─。

 
インスタにアップされた三浦春馬と菅原小春のツーショット(その4)

 

城田の写真の上には三浦春馬さんのタグもつけられている(城田優のインスタグラムより)

 

春馬さんが演じたドラァグクイーン役(写真右)を城田優が演じる。主人公は引き続き小池徹平が演じる(写真中央)

 

'16年、ミュージカル『キンキーブーツ』でドラァグクイーン・ローラを演じた三浦春馬さん(右)。圧巻のステージに称賛の声が相次いだ

 

春馬さん(写真右)とは公私共に仲が良かった(城田優のインスタグラムより)