事故を起こす前の山口達也さん(2020年1月)

《私と息子たちへの様々な批判のお言葉はもう沢山頂きましたので これ以上 送っていただかなくても十分に伝わっています》

 自身のインスタグラムに悲痛の思いを綴ったのは、ハワイ在住で美容関係サロンを経営する実業家・高沢悠子さん。ジャニーズグループ『TOKIO』元メンバー・山口達也の元妻で、自身もかつて元モデルとして芸能活動した女性だ。

 どうやら彼女がSNSを更新するたびに、誹謗中傷ともとれる心無いコメントが書き込まれているようで、《見知らぬ人たちからの批判的な言葉を聞けば素直に、ただ傷きます...私は誰とも変わらない普通の感情を持った女性です》との“被害”を明かしたのだ。

 山口達也と離婚したのは2016年のこと。当時、山口が会見で語った離婚理由は、「家庭よりも仕事や自分の趣味、お酒の場を優先してしまった」というもので、以降は2人の息子たちとハワイに移り住んで“第二の人生”をスタートした悠子さん。

 現地で始めた仕事も軌道に乗り、息子たちも元気に育って平穏なハワイ生活を送っていた彼女だったが、2018年4月に世間の目に晒されることになる。同年2月に酒に酔った上で女子高生に強制わいせつを働いたとして、山口が書類送検されていたことが発覚。

「全レギュラー番組からの降板だけでなく、5月にはグループ脱退とジャニーズとの契約解除が発表されました。彼の蛮行が各メディアで報じられるたびに、経緯と合わせて悠子さんとの離婚歴も繰り返して触れられました。

 完全なトバッチリですが、一部で“ハワイ療養”と報じられたことも元妻と息子たちを余計に悪目立ちさせる格好になったと思います。そして、わいせつ騒動が落ち着いた矢先に起きたのが、山口の現行犯逮捕でした」

山口の“身代わり”で誹謗中傷か

 芸能リポーターが話す“逮捕”というのが2020年9月、大型バイクを運転していたところ、交差点で信号を待っていた車に追突。幸い両者に怪我はなかったものの、駆けつけた警察官によって呼気を調べられたところ、基準値を大幅に上回るアルコール分が検出される。山口を酒気帯び運転の現行犯で逮捕したのだ。

「2度目の酒がらみの不祥事を起こした彼へのバッシングは凄まじく、ネット掲示板や関連ニュースについたコメント欄は荒れに荒れた。それこそ誹謗中傷ともとれるコメントも多々見受けられるも、当の本人はというと事実上の芸能界引退の身。

 ツイッターやインスタグラム等のSNS利用は確認できず、山口本人に直接口撃する手立てがない“雲隠れ”状態。そこで目をつけられたのが悠子さんのSNSだったのでしょう。長男・笑太郎くんの芸能界デビューも拍車をかけたのかも」(前出・芸能リポーター、以下同)

2011年、幼稚園説明会に向かう山口達也と元妻・高沢悠子さん

 2021年11月、ハワイ発のボーイズグループ『Crossing Rain』の一員“Shotaro”としてデビューした笑太郎。父親譲りの端正な顔立ちのShotaroのデビューは日本でも取り上げられ、悠子さんも母親として素直に喜びの声をSNS投稿。

“加害者家族は黙ってろ”の心理

「この頃にはすでに山口の不祥事に託けたような、家族への批判的なコメントも寄せられていたと言います。それに長男のデビュー以前より、優雅なハワイ生活を満喫するような楽しげな家族写真、また時に水着姿などの露出の高いファッションも投稿していた悠子さん。

 見る者によっては“キラキラ投稿”にも受け取られそうなSNSが、“加害者家族は黙ってろ”とでも言いたげな、偏った思想の一部ネットユーザーを余計に苛立たせたのかもしれません」

黙っていれば非難されない。黙っていれば噂もされない。黙っていればちゃんとした人だと思われる。黙っていれば...黙っていれば...そう言われてきたけれど。でも 黙っていることはただ言われるがままに認めることでしかない》

 自身もそれを理解しているのだろう。冒頭の“被害”を明かした際に苦悩ものぞかせていた悠子さん。たしかに山口が被害者を苦しませたこと、また離婚したとはいえ元夫で、また子どもたちの父親であることは事実。それでもーー、

自分を守るために?大人として?母親として?常識として? 子供たちにそんな風に生きていきなさいなんて私は教えられないんです。だってただ辛いですから。そんな生き方は

 家族が批判や誹謗中傷に晒される謂れはなく、前を向いて自由に生きる権利はある。悠子さんがSNS発信し続ける理由は、そんな姿を子どもたちに見せたいのだろう。