市川猿之助(47)

 12月18日に最終回を迎えたNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で、謎の僧侶・文覚を演じていた市川猿之助。

 2023年は、中国を舞台とした歌舞伎公演が控えているのだが、こんな異変が。

なぜか市川猿之助の年齢が“非公表”に

来年2月に開催される、歌舞伎『新・三国志』の取材会が12月16日に行われたというスポーツ紙の記事で、取材会に出席した市川猿之助さんの年齢が“非公表”になっていたんです。突然のことで、いったいどうしたのかと、ネットでもちょっとした話題になっていました」(ネットニュース編集者)

 実際に記事を確認してみると、『日刊スポーツ』が猿之助の年齢について《年齢非公表》と記載している。『スポーツ報知』は、取材会に出席した全員の年齢が記載されていない。そのほかのスポーツ紙の記事では、年齢の記載がされているという、なんとも不思議な状態になっていた。

「気になって数日前に公開された各スポーツ紙の記事を遡ってみたのですが、そこには猿之助さんの年齢が《47》と、しっかり書かれています。数日後には“非公表”と書いた『日刊スポーツ』の記事にも年齢がありました。何か、問題でもあったのでしょうか」(同・ネットニュース編集者)

 父親は4代目市川段四郎。伯父に2代目市川猿翁を持つ、猿之助。1980年7月に4歳で初お目見え。1983年7月には、7歳で2代目亀治郎を名乗り、初舞台を踏んでいる。2012年に4代目市川猿之助を襲名し、いまや一門を率いる澤瀉屋の頭領に。

「猿之助さんが演じる作品への理解力や表現力は素晴らしく、定評がある。亀治郎のときは“女形”として人気がありましたが、猿之助を襲名してからは“悪役”を演じるなど役の幅を広げました」(演芸ライター)

 その“芸”は、歌舞伎にとどまらずテレビドラマでも発揮されている。

テレビドラマでも発揮される市川猿之助の“芸”

「2007年のNHK大河ドラマ『風林火山』で武田信玄役を演じたことを皮切りに、2011年のTBS系ドラマ『JIN‐仁‐完結編』や、2013年のテレビ朝日系ドラマ『信長のシェフ』などにレギュラー出演。近年では、2020年に放送された大ヒットドラマ『半沢直樹』での怪演も話題になりました」(テレビ誌ライター)

『鎌倉殿』の最終回でも、その存在感を発揮したばかりだが、突然の“年齢非公表”に、なんだか不穏な空気を感じるが……。

 どういうワケなのか、所属事務所に聞いた。

「猿之助は、歌舞伎では女役を演じたりしますので、あまり現実的な“何歳”という数字を公表しないようにしているんです。そのため、年齢は松竹さんや事務所の方針として、こちらから公表していないということです。こちらからメディアの方々に申し入れをした、ということもありません。ずーっと、非公表にしていたんです」

 つまり、長年にわたって年齢を公表していなかったが、それが知られていなかった、ということのよう。

『芸能人格付けチェック』出演時の様子、年齢の記載がない(芸能人格付けチェックより)

「猿之助さんは2022年7月に放送されたテレビ朝日系バラエティー番組『芸能人格付けチェック』に出演していましたが、ペアになった高島礼子さんの年齢は出ていたのに、猿之助さんの年齢はありませんでした。今回のことも、現場の記者が確認をしたところ“非公表です”と言われたので、そう書いた……ということなのでは」(前出・テレビ誌ライター)

 純粋に“歌舞伎”を楽しんでもらうための、配慮だった。