『ゴチバトル』は『ぐるナイ』の人気企画だが……(公式HPより)

 12月29日に放送された『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の人気企画『グルメチキンレース ゴチになります!パート23』最終戦の結果が、賛否を巻き起こしている。

「高級レストランのメニューから料理を注文し、金額を予想。事前に定められた設定金額から最も遠かった参加者が全員の合計金額を自腹で払う『ゴチバトル』は'98年から続く人気企画です。年末に1年間を通して行った結果が発表され、自腹の合計金額が最も高かったメンバーが“クビ”に。今回で“若手女優枠”が5年連続の最下位になっており、たった1年で卒業していることから、ネット上ではヤラセを疑う声が多く上がっています」(テレビ誌編集者)

“特別ルール”に批判殺到

 ナインティナインの2人にTOKIOの国分太一、出川哲朗の4人でスタートした『ゴチバトル』は、毎年少しずつメンバーを入れ替えながらこれまで行われてきた。'18年にSexy Zoneの中島健人と田中圭が加わり、以降は“ジャニーズ枠”としてNEWSの増田貴久、“イケメン俳優枠”として松下洸平と高杉真宙が出演していた。

「中島さんが2年、田中さんが3年でそれぞれ卒業。'21年メンバーの松下さんと'22年に加わった高杉さんはそれぞれ1年でクビになっていることから、“イケメン俳優枠も1年での卒業が前提なのか?”という疑惑が浮上することに」(同・テレビ誌編集者)

 今年は最終決戦前の段階で最下位だった若手女優枠の池田エライザに加え、2位で安全圏と思われていた高杉も、新たに加わった“特別ルール”によりクビになってしまった。

「最終戦で最下位の人はシャンパン代も支払うというルールが加わったことで、高杉さんは最終戦で45万7000円を自腹で支払うことになり、一気に5位まで転落。事前に回していたクビの人数を決めるルーレットが“3人”だったことから、最下位の池田さん、4位のノブさんとともに卒業となってしまいました。特別ルールを加えたのは、高杉さんをクビにするためでは? と、批判が殺到しています」(ネットニュース編集者)

来年のゴチメンバーは大御所タレントか

 一方、業界では若手女優やイケメン俳優が1年でクビになったり、特別ルールが加えられているのはコンプライアンス対策の一環だという声も聞こえてくる。

令和に入りテレビ業界もコンプライアンスが厳しくなったことで、罰ゲームや体当たり企画が消えつつあります。『ゴチバトル』は最下位の人が自腹で高額の食事代を支払うため、一部の視聴者から“若い人に自腹で支払わせるのはかわいそうだ”と、クレームがたびたび入るとか。

 昨年の最終戦から、1位を取ると“大精算”としてこれまでの自腹額がゼロになるルールが導入。これにより最下位だった増田さんが1位を取って大精算を達成しクビを免れるなど、番組側もいろいろと試行錯誤はしているようですね」(制作会社関係者)

特別ルールによる5位でクビになってしまった高杉真宙と、最下位になってしまった池田エライザ(番組公式Twitterより)

 池田と高杉がクビになったことで、ネット上では早くも来年の新メンバー予想が過熱しているが……。

「『ゴチバトル』の企画自体が“今の時代に不適切では?”という声は、日本テレビ局内でも上がり始めているといいます。そういった事情も考慮して、来年は若手女優やイケメン俳優は加えず、ナインティナインの2人と増田さん、高額な自腹を支払ってもかわいそうに見えない大御所タレントなどをキャスティングして、企画自体を縮小させていく可能性もあると思いますよ」(同・制作会社関係者)

 回を重ねるごとに賛否を呼んでいる『ゴチバトル』だが、終了という決断が下される日もそう遠くはないのかもしれない。

 

 

2017年4月、都内私立幼稚園入園式に向かうナイナイ矢部浩之と青木裕子

 

ごちバトルの最終結果(番組HPより)

 

増田貴久