12月25日、自宅近所の公園に娘を連れて現れた篠田麻里子

 昨年末から世間を騒がせている元AKB48・篠田麻里子の不倫騒動。複数の有力メディアが、夫のT氏やその知人への取材を元に、篠田の疑惑を徹底追及する報道合戦を繰り広げてきた。

 一方で『週刊女性PRIME』は、彼女の無実とともにT氏の非道な所業を訴える篠田の家族への取材を決行。騒動の根底には、T氏による篠田へ8000万円という「法外な和解金要求」が隠されていたことが判明したのだった。

生活費の9割を篠田が負担

結婚後、私たちがT氏について最初に違和感を覚えたのは、長女のお宮参りに不満を述べていたという話を聞いたとき。篠田家ではごく当たり前にしてきた家族行事で、麻里子が夫に『ぜひ我が家でも』と伝えたところ、『本当にそれはやる必要があるのか』と延々と反対され続けたというんです。

 育ってきた環境の違いはあるにしても、篠田家には首をかしげる者が多くいた。麻里子は幼い頃から我が強い、わがままな子でした。それもあって、この話を聞いた時もまだ、そこまで不安に感じることもなかったのですが」(篠田の家族、以下同)

 T氏は昨年から「長女の将来のために」と事態の早期解決を訴えながら、一方で慰謝料請求を断られると、篠田のプライバシー暴露を知人を通じて展開してきた。

「こうなってしまっては、もはや彼の人間性を疑う以外のことはできなくなっています。私たちが最もT氏に不信感を抱いたのは金銭面の問題。麻里子からは『やり手の実業家』と聞いていたし、彼自身もそう名乗っていましたが、実際のT氏はお金をまったくというほど持っておらず、結婚当初は収入もほぼなかった。新婚時代から生活していた自宅マンションや車、家具家電などはすべて麻里子の持ち物で、生活費の約9割を彼女が負担していました

 世間的には“高収入の実業家”と見られがちだったT氏だが……。

“不倫の証拠”がでっちあげだと言える理由

「麻里子は彼の将来を応援する意味で、事実とは違うT氏のイメージを世に伝えていたし、その実態を知ろうとも思っていなかった。調停に際して、麻里子は初めて夫の直近の年収を知ったのですが、新卒のサラリーマンに毛が生えた程度の額で、私たちも驚きました。現在、彼が経営しているドッグフード店『H』にしても、開業時に麻里子が1000万円ほどの資金提供を行ってスタートしたものと聞いています。こちらは当然、いまだ未返済のままです」

 結婚生活中にT氏が負担していたのは電気・水道・ガス代で、月に数万円程度という。その後、篠田がお願いして、なんとか長女の保育園代を支払ってもらえるようになったそうだ。T氏が離婚に際して要求した8000万円には、夫婦の財産分与も含まれていると思いきや、結婚生活中にT氏が築いた財産は実質的にマイナスでしかなかった。

「しかし、長女を連れ去ってしまった直後、彼は非道な行動に打って出た。麻里子が1人で住むことになった自宅の電気が、突然止まってしまいました。慌てて電力会社に連絡すると『T様から解約の連絡がありました』。水道やガスもそれぞれから『本当に解約されてよろしいのですか?』と連絡があったそうです。

 さらに長女の通う保育園に関しても、やはり彼が無断で手続きを行ったようで、園の関係者から麻里子に『本当に退園されるのですか?』と確認がありました。『これ以上お金を払いたくない』ということなのかもしれませんが、本当にこれが『子どもの将来を』と繰り返していた人間のすることなのか」

 現状SNSなどを見ると、世論の大半は篠田の不倫を責めていることが分かる。それでも篠田家は、世に流出している“不倫の証拠”に確実性はないとしている。

父と兄と一緒に篠田家のお墓参りに行く4歳の篠田麻里子こういった行事も欠かさない家庭だった(親族提供)

「音声データの全貌を入手したと言いましたが、実はT氏サイドから出回っている約2時間の音声は、複数のファイルに分けられています。分割されたデータの合間には明らかな“空白の時間”が存在していて、そのカットされた部分には、T氏にとって不都合なやり取りが収められているのでしょう。

 例えば1つ目のファイルは麻里子が『不倫はしていない』と主張して終わるのですが、2本目では突然『許してください』と言い出す。後者だけ切り取れば『証拠を突きつけられて不倫を認めた』となるかもしれませんが、主語となる“不倫を認めた”であろうシーンが敢えて省かれているのは一体なぜなのか。結局は水掛け論になってしまうので、本格的に反論するのはT氏がカットされた部分を含めて、音声を裁判の証拠として提出してからで十分と考えていますが」

 篠田が不倫相手との性行為を記録していたという生理管理アプリの画像に関しても

「麻里子はあのアプリを出産後から、つまり2年以上使っていない。IDなど個人が識別できるものが表示されているわけでもないし、あんな画像、スマホさえ持っていれば誰でも簡単に作れる。この程度で『不倫の決定的証拠』として報じるメディアもどうかと思います」

篠田麻里子の悲痛な肉声

 記者も試しにアプリをインストールして手探りで操作をしてみたが、ものの5分で“証拠の画像”とほぼ同じ内容を作り出すことができた。

「こうした小細工を弄すること自体が、私たちがT氏ではなく、麻里子を信じるという結果につながっています。朝帰りをしたことや、知人との不用意なLINEやり取りを行っていたことについては、批判が出るのも当然だと思いますよ。しかし、まず先に解決すべきは、T氏サイドの暴露や脅しを止めること。

 去年からのT氏の行動は、欠陥だらけの証拠を盾に麻里子のプライバシーや長女の存在まで人質にして、慰謝料を支払わざるを得なくするという言語道断な行為です。一刻も早く、そして第三者を頼ることなく、あなた自身が麻里子の弁護士に連絡してきてください。裁判以外で決着する道は、もはやそれしか残されていません

 多くのものを犠牲にしてもなお、T氏と決着をつける道を歩む決意をした篠田。

「麻里子は友人に『もう擁護も名誉回復も要らない。私はただ、事実が報じられてほしいと思っている』と明かしていたそうです。私たちも、彼女とまったく同じ気持ちです。そして、ネットを通じて全世界に向けてデタラメな情報発信を行い、麻里子と長女の名誉や精神をズタズタに傷つけたことを、T氏は生涯をかけてでも償うべきだと考えています」

12月25日、自宅近所の公園に娘を連れて現れた篠田麻里子

 今回の一連の告発について、篠田の所属事務所に確認したところ「こちらからお答えすることはありません」と否定しなかった。一方でT氏には、悪質なプライバシー侵害が繰り返されている現状についても回答を求めたが、返信はない。回答が到着次第、追記する。

 流出した音声には、篠田が「◯◯さんに私が浮気した件を相談した」と発言する“自供“と取れなくもない箇所が存在する。こうした篠田側の疑惑に関しても『週刊女性PRIME』は追求していくが、それでもT氏サイドによる“暴露攻撃”は明らかな問題行為だろう。篠田とT氏がいちばんに考えるべきことは、愛する長女のかけがえのない将来なのだから。

 

 

11歳のころの篠田麻里子。すでに現在の面影が垣間見える(親族提供)

 

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