コンビ名の由来となった同名の施設には大きな横断幕が

 若手漫才師の頂上決戦『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で、第18代チャンピオンに輝いたウエストランド。

コンビ名の由来は2人の地元の岡山県津山市にある同名の商業施設から。そのため、優勝後にはウエストランド内のスーパーで優勝を祝うPOPが飾られ、記念セールも行われました。衣服店では『M-1』の翌日限定で全品20%オフセールという大盤振る舞いもあり、多くの人が来店して盛り上がったそうです」(ネットニュース編集者)

 優勝後に出演した番組では、「田舎なんていいこと1つもないんだよっ!」と地元をディスる漫才を披露していたものの、コンビ名からもわかるとおり、実は津山を大事に思っていたりもする。実際に現地では住人たちから愛されているのだろうか。

祝福ムードはまったく感じられずに……

ウエストランド・井口浩之(左)と河本太

 コンビ名の由来となった商業施設『ウエストランド』を訪れてみると、『M-1』から2週間以上たった1月上旬にも関わらず、入り口には大々的に優勝を祝う横断幕が。施設内のスーパーの店内にもPOPが3つも並んでいた。

ウエストランド内のスーパーにはPOPが展示されていた

『M-1』で優勝したから名前は知っているけど……まだ老若男女に人気というほどではないんじゃないかな。優勝後に客が殺到していたのも、ほとんどの人はセールが目的でしたから(笑)」(訪れていた女性客)

 津山駅と津山城の中間地点にある商店街『ソシオ一番街』の入り口にもウエストランドの優勝を祝う垂れ幕が飾ってあったものの、いわゆる“シャッター商店街”状態だった。

商店街はウエストランドの優勝を盛り上げようとしているみたいだけど、隣駅にイオンモールができてからは、若い子を含めてほとんどの人たちはそっちに行くようになっちゃったからね。この垂れ幕が飾られていることすら、あまり知られていないかも」(地元の女性)

ソシオ一番街に展示されたウエストランドの垂れ幕

 商店街には『M-1』優勝を祝うチラシも多く貼られていたものの、商店街自体に人がいないこともあり、祝福ムードはまったく感じられず……。

津山出身のスターといえば、B'zの稲葉浩志さんという圧倒的な存在がいますからね。その稲葉さんですら、デビュー直後に“ノーギャラでいいから、津山の祭りに出たい”と申し出たのに、当時の市長が断った……なんて噂があるほど、このあたりは芸能人に疎い人が多いんです。ウエストランドの2人が市民に応援されるようになるのも、まだまだ時間がかかるかもしれません」(商店街の飲食店店主)

‘21年6月には津山市の産業の魅力を発信する『つやま特命大使』に就任した2人。稲葉に並ぶ“津山の顔”になるためにも、さらなる活躍をしてほしい。

 
犬の糞の注意書きと同列に扱われている『M-1』優勝を祝うチラシ

 

商店街に多くのチラシが展示されていたが…

 

ウエストランド内のスーパーにはPOPが展示されていた

 

商店街には『M-1』優勝の記事も展示されていた

 

ソシオ一番街に展示されたウエストランドの垂れ幕

 

シャッター商店街状態で買い物客は数える程度

 

サービスカウンター内にもウエストランドのPOPが

 

目立つところにPOPが展示されれいる

 

商店街はウエストランドの優勝を盛り上げようとしていた