※写真はイメージです

 今年こそは、お金を貯めるぞー!! と意気込む年始だが家計簿をつけると、支出の多さに打ちのめされる結果に。

手帳に気持ちを書くだけでお金に好かれる私に

手帳セラピストのさとうめぐみさん

「それは、“出ていくお金”ばかり書くからです!」

 と、教えてくれたのは手帳セラピストのさとうめぐみさん。なんと、家計簿だけでは、お金は貯まらないという。

実は、手帳のつけ方を変えるだけで『お金に好かれる人』になることができ、お金がぐんぐん貯まります。家計簿は、支出を数字として並べるだけ。

 一方、手帳はお金の出入りについて自分の気持ちを書くことができ、お金と自分の関わりを見える化できる、便利なツールなのです」(さとうさん、以下同)

 お金と自分の関係を「見える化」すると、お金に好かれる体質になるという。

まずは、毎日『得をしたこと』を手帳に書き込んでいきましょう。クーポンを使った、割引価格で購入したなど、1日1つ、得したことを手帳に書くと、自分は普段から何かをもらったり、金銭的に得したりして、たくさんの豊かさに恵まれていると気づけるようになります」

 これこそが、お金を引き寄せる第一歩。それだけなら、手軽に始められそうだ。

「『お金がない、足りない』ということばかりに目が行きがちですが、自分は案外、恵まれた暮らしをしているということを手帳に書いて見える化することで、安心感を得られるように。

 これは家計簿ではなく、手帳だからできること。毎日のスケジュールと一緒に、貯金の目標金額やお金の出入りとその気持ちを手帳に書いてみましょう」

 では、具体的な手帳のつけ方をレクチャーしてもらおう。

毎日の手帳時間で100万円貯金!

「手帳はマンスリー(月間)型とウイークリー(週間)型の両方が1冊になっているものがいいでしょう。すでに買ってしまっている人は手持ちのものを活用してください。

 基本的にマンスリーには行動予定、ウイークリーにはお金の出入りや気持ち、行動の記録を書いていきます」

 近年デジタル化が進んでいるが、手帳はリアルなアナログがオススメ。

「ペンをつかむことでお金をつかむ実感を得て、散財したときは記録した後、パッとペンを離せばクヨクヨした気分から逃れることができます」

【スケジュール管理をアプリでする人は】
 ウイークリー、デイリーなど表示の切り替えや入力の色分けができ、目標や気持ちを書き込めるコメント欄があるものを利用しよう。手帳は振り返りが大切なので、過去のデータが残るものがベスト。

スマホの手帳でもOK。振り返りのために、過去のデータが残るものを使おう(画像はイメージです)

 まずは手帳を開き、内扉に年間の目標を書いてみよう。

手帳セラピストのさとうめぐみさん考案の“理想の手帳”の書き方

「例えば“1年で100万円貯金できる”と書きます。“貯金する”と書くとプレッシャーになり、リバウンドが起こるので“できる”という語尾にします。私も毎年、年間100万円の貯金を目標に手帳をつけていますが、達成できています」

 さらにその目標を月ごとに落とし込んで書いていく。

「お金が貯まらない一番の理由は散財です。散財しないために、メモページに『欲しいものリスト』を書き出しておきます。欲しいものは、必需品ではないので区別して」

 リスト化するときのポイントは、色や形状など具体的に書くこと。合致するものに出合うまでは買わないと決める。

「水筒なら、銀色で容量や重さはこれくらい、と詳細を決めます。妥協して買いそうになったら、妥協して買った水筒がいいか、年末の100万円がいいか、心がワクワクするほうを選んでください」

貯金の最大の敵、散財グセにさよなら

 こういった目標達成への行動を『オレンジ色のペン』で書いておくことも大事。

「目標達成に関わることなら何でも書きましょう。例えば毎日のお弁当作りでも、節約材料で作れば立派な行動。オレンジ色にあふれた手帳を見ることで、目標に向かって着実に努力をしているのがわかります」

 お金の出入りがあれば、そのときの気持ちを書く。

「たとえ散財したとしても、イライラしていたから、急いでいたからなど、理由を書いておけば、自分が散財するタイミングがわかって予防処置がとれるように。

 満足できるお金の使い方ができたときも、書き込むようにしましょう。そうすることで、手帳がお金との関わりのデータ集に」

 どんなに忙しくとも、1分でも手帳時間をつくり、お金と向き合うことで、心が整いお金も貯まる。手帳を使って、金運を上げまくろう!

【お金がぐんぐん貯まる 4つのポイント】

《1》 『欲しいものリスト』をつくる

お金がぐんぐん貯まる「手帳術」4つのポイント(1/4)『欲しいものリスト』をつくる イラスト/ますみかん

 手帳のメモページに欲しいもの一覧を書いてリスト化。欲しいものは、日常の必需品とは区別する。色や形状など、具体的に書くことがポイント。妥協せずに、条件に合うものに出合うまでは買わない。

《2》得したことを書き込む

お金がぐんぐん貯まる「手帳術」4つのポイント(2/4)得したことを書き込む イラスト/ますみかん

 クーポン券を使った、欲しかったものを割引価格で買ったなど、得をしたことを手帳に書いておく。過小評価をしている人でも、自分はこれだけ「お金に好かれている」と目に見えて認識ができる。

《3》気持ちを書き出す

お金がぐんぐん貯まる「手帳術」4つのポイント(3/4)気持ちを書き出す イラスト/ますみかん

 イライラしていた、時間がなくて……など、散財したときの気持ち、逆にお金を使って満足したことなど、お金にまつわる気持ちを書いておこう。自分にとって「いいお金・悪いお金」のデータになる。

《4》『オレンジ色のペン』を使う

お金がぐんぐん貯まる「手帳術」4つのポイント(4/4)『オレンジ色のペン』を使う イラスト/ますみかん

 目標達成のために使った時間やお金は、オレンジ色のペンで書く。オレンジはカラーセラピーで「チャレンジする勇気」をくれる色。些細なことでも書き出し、夢へ向かって行動している自分を褒めよう。

教えてくれたのは……

さとうめぐみさん○手帳セラピスト(R)。手帳を用いてスケジュールと心を整え、夢や願いを叶える方法「手帳セラピー(R)」を考案。『幸せおとりよせ手帳2023』ほか、著書多数。https://www.utosa.net

取材・文・イラスト/ますみかん