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「人生100年時代。今50代でもまだ半分あります。ここから10年でどれだけお金のことを学んで増やせるかで、老後が決まってくる。今からでは遅いと諦めてはダメ」

貯めるなら収入源を1つにしない

 と、起業家で「富女子会」を主宰する永田雄三さんは熱く語る。会には20~40代女性、約250名のメンバーが所属。その半数以上が貯蓄計画を立て、入会5年以内に1千万円の貯蓄を達成している。

 お金への意識を「減るもの」から「増やすもの」へと変えられた人は必ず“貯め体質”になっていくという。

「多くの人がお金は使うことで“減ってしまうもの”というネガティブなイメージを持っていますよね。それは、ほとんどの人は“お金が増える”機会が、月に1回の給与しかないからです。お金は使うたびに減るものというマインドが刷り込まれてしまう。

 でも、お金が入ってくる手段が増えれば、使っても減る一方ではなく増えるんだという意識が芽生え、お金への意識が明るいものへと劇的に変わります」(永田さん、以下同)

 実際、会のメンバーの富女子たちも株式や不動産投資、副業、起業など複数の方法を持つことで、収入を大きくアップさせている。

お金を貯めるための目標を10個書き出す

 富女子たちに共通するのは「お金を大切にする気持ち」。

「『お札は方向をそろえて長財布へ』『ありがとうと言う』などの開運アクションはけっしてバカにはできません。今までの価値観を捨てて自分はお金持ちになれると信じ、常に上機嫌で感謝を忘れないことがお金の神様に愛されるポイントなのです」

 また、富女子たちは「お金持ち」に会って富のオーラを浴びたり、財テクについての知識を貪欲に得たりと、“お金に対する遠慮”がない。

「お金のことをはしたないと思うのではなく、お金に近づこう、お金に寄ってきてもらおうという気持ちが前に出ている人ほど貯まっていく。お金と相思相愛になるからです」

 毎年、富女子たちが実践するのは「目標を10個書き出す」ことだ。

「『月に◯万円貯金する』など、できるだけ具体的な数字や期限を決めておくこと。それを声に出して読み上げると、なお効果大。自身へしっかり刷り込むため、スマホの待ち受けにしている人もいますよ。まずはマインドを変え、富女子に変身しましょう」

お金持ちの永田さんイチオシ!

「今の10の目標」でポジティブでリッチな自分に!

 目標は願望ではなく「未来の自分は必ずこうしている」という前提で書く。壁に貼り出すか、スマホの待ち受けにして、よく目に入るようにしよう。

「“自分の器”を広げることで、お金持ちの自分をイメージできるようになります」

「今年の10の目標」
1.年収●●●●円だ
2.貯金額は●●●円である
3.体重は●kgである
4.ジョギングは週2回続けている
5.本を月に10冊読む
6.年収1千万円以上の人と10人以上知り合う など

富女子たちの財運招きテク!

 富女子会で実際にお金を増やしているメンバーに、お金を呼び込むための具体的なテクニックを教えてもらった!

O・Sさん(36歳)

 財布に現金10万円以上で収入が激増!

写真は20万円が入った財布。永田さんの教えどおり、小銭は小銭入れに入れてお札とは別に

 3年前までフリーランスで家賃4万円のシェアハウス暮らし、貯金はほとんどなかったが、入会後に会社員のメリットを知って一念発起。就職して頭金ゼロでローンを組み、投資価値のある都心のマンションを購入した。

 その上、郊外に賃貸用の一軒家もゲットしたというつわものだ。現在は現金・不動産投資で総資産2千万円超に!「富女子会に入ってからやっているのが、財布に10万円の現金を入れること。

 たとえ貯金が500円でも財布には10万円入れることで、自分がお金持ちだと自己暗示がかかります。不思議なことに、同じような単位の収入が次々と入ってくる。お金を粗雑に扱うと金運が逃げるので、お札の向きもそろえています」

T・Sさん(38歳)

 部屋を掃除するようになり年収が380万円アップ!

部屋はスッキリ。お金につきものの財布は金運のキーアイテム。夜は枕元に財布を置いて一緒に寝ている

 美容師からオンライン結婚相談所を起業して、「稼ぐ」モードにシフトし、最近、大阪から東京に引っ越した。

お金に好かれるために心がけているのは、自分の部屋を『パワースポットにする』という気持ちで掃除すること!住居費がかかっているのだから『スペース=お金』です。部屋がきれいだと気分がよくなり、職場や家族との人間関係も良好に」。

 コロナ禍でオンラインの相談も増え、4年間で年収は270万円から650万円に増。仕事もうまくいき、ストレスがないのでムダ遣いも減り、収入を増やすアイデアも浮かびやすくなるというよいループが回り始めているという。

「たくさんの人の中から私のところに来てくれてありがとう♪」とお金に感謝して、財運をますますパワーアップさせている。

FIREママ『すず』さん(30代)

「お金がない」と言わない習慣で稼ぎが増えた

 20代はあればあるだけ使ってしまい、貯金はほぼ0円。富女子会に入会してから毎月12万円の積み立てを開始した。

 転職時の面接アドバイスなどの副業で収入もアップさせた。ボーナスの一部などを投資に回すことで加速度的にお金が増え、退職金などを合わせて3年間で700万~800万円貯蓄に成功。

今は長期的にお金を増やそうと、高額配当の投資をメインにやっています。心がけは『お金がない』と言わないこと。30代、40代で達成したいことを言語化し、貯蓄目標を立ててました。今の不労所得は月7万円なのでもっと増やしたい」。

 今年の目標は発信することと決めて投稿形式のメディアプラットフォーム「note」を始め、収入を得ながらこれまでの財テクを公開中。

伊藤さえこさん(仮名・38歳)

 貯蓄計画表で5年で1千万円貯金!

貯蓄計画表の見本。伊藤さんはエクセルで作り、パソコンに保存していた。周囲に貯蓄に成功している人がいることも励みになったという

 看護師時代はストレスも多く、いつも家計はマイナス。でも、同僚の「1年で300万円貯める!」という宣言に刺激を受け、5年で1千万円貯蓄することを決意。

毎月、給料日に貯蓄口座に10万円を移すように。細かい節約や家計簿をつけるのは苦手なので、貯蓄分を除いたお金で生活するのを徹底しました。

 予想外の出費で予定どおり貯金できない月は、翌月に帳尻を合わせればOK!続けられたのは貯蓄計画表を作ったから。

 そのとおりに生活するだけで『●年△月には1千万円貯まる!』とわかるのが、励みになりました」

S・Yさん(31歳)

 お稲荷さんがあったら必ずごあいさつする!

S・Yさんが最近よく立ち寄る稲荷神社。大きさは問わない

 会社員のかたわらジュエリー販売の副業を準備中。富女子会に入会5か月で投資180万円、積立30万円を貯められた。将来的には不動産の購入や、株式投資も積極的に行い、1千万円の貯金を目指す。

「自分への投資も大切にしています。お金に向き合うようになり『浪費』と『消費』の違いを意識するようになりました。例えば包丁を買うときも、本当に必要な『長く使えるもの』を選ぶようになりました」。

 神仏へのお参りも欠かさず行うようになった。稲荷神社の近くを通ったら必ず、「『いつも助けてもらってありがとうございます』と、感謝の気持ちを伝えています」。

永田雄三さん●金融・投資コンサルタント、ワイズアカデミー代表取締役社長。日本生命で若くして部長職に就任し、年収1千万円超えに。独立後、「富女子会」を立ち上げる。ほかに投資会社、クレジット会社、不動産会社なども展開。
教えてくれたのは……永田雄三さん●金融・投資コンサルタント、ワイズアカデミー代表取締役社長。日本生命で若くして部長職に就任し、年収1千万円超えに。独立後、「富女子会」を立ち上げる。ほかに投資会社、クレジット会社、不動産会社なども展開。

(取材・文/工藤千秋)