家康が主人公の大河ドラマの1作目は1983年の『徳川家康』、2作目は2000年『葵 徳川三代』で、それぞれ滝田栄、津川雅彦が演じた

 日常の気になる疑問を解決! 大河ドラマでいちばん多く主人公になった歴史上の人物は誰?知って楽しいおもしろ雑学を友達や家族にも教えてあげよう。

知って楽しい!おもしろ雑学

Q. 大河ドラマでいちばん多く主人公になった歴史上の人物は?

A. 徳川家康と忠臣蔵の大石内蔵助です。どちらも、昔から庶民に人気の高い人物です。(エンタメライター 田幸和歌子さん)

 今年の大河ドラマは『どうする家康』。今のところ視聴率は好調で、放送されるたびに松本潤演じる家康の武将らしからぬ言動が話題を呼んでいる。確かに、これまでに見たどの家康よりも、らしくない。つい、そう思ってしまうほど、大河でおなじみの登場人物だが、では、本作で62作目となる大河ドラマの中で、最も多く主人公になった歴史上の人物は誰だろうか。

 それはずばり徳川家康。もうひとりが、赤穂浪士の大石内蔵助。どちらも3回、大河の主人公になっているが、なぜこの2人が?ドラマに詳しいエンタメライターの田幸和歌子さんに話を聞いた。

「大石内蔵助は“判官贔屓(びいき)・勧善懲悪・忠義・チーム戦”など、日本人の好きな要素てんこ盛りの『忠臣蔵』の立役者。一方、徳川家康は今でこそ“抜け目のないたぬきオヤジ”のイメージがあるものの、徳川の初代将軍様として、江戸の庶民たちからは人気でした。いずれも自ら前線に立つのではなく“後方を守る”人として魅力があるのではないでしょうか」

 確かに、どちらも誰もがその人生や功績を知っている。ただ、ドラマにするにあたっては、視聴者に人生を知られすぎているのでは?

「誰もが知っている人物、ストーリーだからこそ、時代背景や人物の相関関係などの説明があまり必要なくてわかりやすい。そこが、大河向きなんです。逆に、意外な人間くささ、内蔵助の“昼行燈(ひるあんどん)”ぶりや家康のヘタレぶりなど、多面性やギャップを描けるというおもしろさがあると思います」(田幸さん)