SPEED。左から島袋寛子、今井絵理子、上原多香子、新垣仁絵

 1月31日、SPEEDの島袋寛子が自身のインスタグラムを更新し、俳優の早乙女友貴との離婚を発表した。

「早乙女さんも同じくインスタグラムで離婚を報告。そこには島袋さんの投稿と同じ写真が添えられていました。'17年に結婚したふたりの、6年目を目前にした出来事でした」(スポーツ紙記者)

 双方、理由は明らかにしていないが……。

「互いのこれからの人生を考えた、前向きな決断だそうです。今でもふたりの仲はいいと聞いています」(音楽関係者)

 島袋の離婚で、SPEEDは4人中3人が初婚を貫くことができなかったことになる。

メンバーそれぞれの現在地

「今井絵理子さんは175RのSHOGOさんと'04年5月に結婚し、同年10月に第1子をもうけるも、'07年9月に離婚。上原多香子さんは、'12年8月に結婚したET-KINGのTENNさんが、'14年9月に自ら命を絶ってしまいました。その原因が上原さんと男性俳優との不倫だと報道され、騒動になりましたが、'18年10月に演出家のコウカズヤさんと再婚し、同年12月には第1子が、'21年に第2子が誕生しています」(前出・スポーツ紙記者)

 SPEEDは、公私共に波瀾万丈だった。

「安室奈美恵さんやMAXなどを輩出した『沖縄アクターズスクール』出身の4人で'96年にデビューし、ミリオンヒットを連発。その後、人気絶頂の中、'00年に解散しましたが、'08年に再結成しています。とはいえ、'13年4月、新垣仁絵さんが結婚と同時に所属事務所を退所して以降、表立った活動はほとんど行われていません」(音楽誌ライター)

 それでも、結成25周年を迎えた'21年にはベストアルバムが発売されるなど、完全にグループ活動が止まっているわけではないようだ。

 では、メンバーたちは現在どんな活動をしているのか。

島袋さんは、ソロアーティストとして活動しています。故郷沖縄でレギュラーのラジオ番組があり、収録のため月1回は里帰りしていますよ。

 今井さんは、昨夏の参議院選挙で2期目の当選を果たし、自民党所属の参議院議員として活動。沖縄の発展や子育ての問題に取り組んでいます」(前出・音楽関係者)

 今年から、新たな一歩を踏み出したのが上原だ。

「美容家転身と沖縄移住を、自身のインスタグラムで発信しています。化粧品の販売などを行うショップの店頭で接客しているそうです。1月に迎えた上原さんの40歳の誕生日には、今井さんが沖縄で誕生日会を開いてあげていました」(前出・スポーツ紙記者)

インスタグラムで今井絵理子に「40歳のお祝い」をしてもらったことを報告する上原多香子(インスタグラムより)

 そこで、週刊女性が以前まで上原夫妻が暮らしていた都内の自宅マンションを訪ねると、すでに家族の痕跡はなかった。家族で移住したと思われるが、夫のコウは大阪府出身。見知らぬ土地への移住に迷いはなかったのだろうか。

ツイッターでのTENNさんに対する発言が原因で、所属していた劇団を'19年に追われたコウさんは、ソーラーパネルの販売員に転職しました。営業経験があれば職に困ることはないでしょうし、上原さんのセカンドキャリアを応援したかったのだと思います」(コウの知人)

将来的には沖縄に戻って……?

 では唯一、SNSでの発信をしていない新垣は?

「25周年アルバムのアートワークには関わっていたようですが表舞台に出ることはなく、事実上の引退ともいえるでしょう。近しい関係者でも、近況は耳に入っていないそうです」(前出・スポーツ紙記者)

 それぞれの道を歩んでいるメンバーたちだが、共通する部分もあって……。

まったく違うフィールドでの活動をしながらも、それぞれが地元に関わる仕事をしています。やはり彼女たちの軸には“沖縄”があるのでしょうね」(芸能プロ関係者)

 それを象徴するように、昨年10月には、原点ともいえる『沖縄アクターズスクール』の復活祭で再集結した。

「前出の安室さんやMAX以外にも、DA PUMPや三浦大知さんなど、沖縄出身の人気アーティストの多くが在籍していた『沖縄アクターズスクール』。'02年ごろから実質的な閉校状態でしたが、創設者であるマキノ正幸氏の娘・牧野アンナさんを中心に、沖縄の本土復帰50周年のタイミングで復活祭が行われました。多数の出身者の出演が発表され、その中には島袋さんの名前も。当初は上原さんと今井さんの出演予定はありませんでしたが、出演依頼はSPEEDとして受けていたこともあり、最終的には新垣さんを除く3人でのステージが実現したのです」(地元紙記者)

 このイベントを皮切りに、今年、『沖縄アクターズスクール』が再始動する。

「インストラクターの育成や、生徒のオーディションが行われることが発表されました。これに伴い、島袋さんは同校のインスタグラムに、未来の後輩へのメッセージを寄せています」(同・地元紙記者)

 新たな動きに、SNSでは“令和のSPEED”誕生や、SPEEDのメンバーがステージに立つことを期待する声が高まっているが、その可能性はあるのだろうか。芸能ジャーナリストの佐々木博之氏は、こう推察する。

沖縄出身のアーティストは故郷への思い入れが強く、地元とのつながりを大切にする傾向があります。SPEEDのメンバーも、将来的には沖縄に戻って、復活する『沖縄アクターズスクール』を盛り上げるべく後進の指導にあたる可能性はあるかもしれませんね。アーティストとしての恒久的な再始動は考えづらいですが、何かの節目にまた3人が集まることはありうるのではないでしょうか

 島袋の離婚は、沖縄で再始動する予兆なのかも!?

佐々木博之 芸能ジャーナリスト。『フライデー』元記者。現在も週刊誌などで取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中

 

2017年12月初旬、舞台稽古の差し入れに来た上原。自転車はコウ氏と共用のもの

 

美容家として活動を始めたという上原多香子(本人のインスタグラムより)

 

セカンドキャリアについての思いを綴った上原多香子(本人のインスタより)

 

'21年12月下旬、第2子を乗せたベビーカーを押して買い物から自宅に戻る上原多香子
ベビーカーを押す上原多香子。買い物帰りか、手元のバックにはネギが('21年12月)