元禁断ボーイズのモーリー(禁断ボーイズのインスタグラムより)

 登録者数174万人を誇り、昨年解散したYouTuber『禁断ボーイズ』のモーリーこと森衡平容疑者(27)が売春防止法違反の疑いで逮捕されたと報じられた。

 マッチングアプリで男性客を募り、女性と引き合わせて売春をあっせんしたとして東京都やさいたま市の男女5人が逮捕された。このグループは20人ほどで構成されているといい、2023年1月までの2年9ヶ月で、1億7000万円を売り上げたとみられている。森容疑者はグループでは女性になりすましてメッセージを送る役割を担っていた。

 NHKが報じたところによると、森容疑者の肩書きは“元YouTuber”であるとともに、“東京・新宿区のアルバイト”とも記されていて──。

ヒカル、ラファエルと大炎上の過去

「モーリーさんは2015年というまだYouTuberが今ほど知られていなかった黎明期に活動開始した4人組グループ禁断ボーイズの初期メンバー。はじめは大阪にある近畿大学に通いながら動画を投稿していたのですが、チャンネルが軌道に乗った2016年に近大を中退し映像の専門学校に入学、本格的にYouTuberに舵をきった。2016年8月のチャンネル登録者増加率がヒカキン、はじめしゃちょー、フィッシャーズらを抜かして2位に輝くなどの人気ぶりでした。全盛期は登録者数190万人。一時代を築いたといっていいでしょう」(ウェブメディア編集者)

禁断ボーイズのメンバー。左からもーりー、いっくん、田中、メサイア(禁断ボーイズのインスタグラムより)

 いっくん、モーリー、田中、メサイヤの4人で構成された同じグループは《知らないヤンキーにドロップキックしたら喧嘩寸前になった。》や《美女の谷間にゴキブリ入れたらパニックになってポロリするんじゃね?》といった過激企画やドッキリなどで登録者数を爆発的に伸ばした。今や稼げる職業の代表格ともいわれるYouTuber。大人気チャンネルだったはずのモーリーが犯罪に手を染めなくてはならなかったのはなぜなのか。

2017年8月、人気YouTuberのヒカル、禁断ボーイズのいっくん、ラファエルがビットコインを用いたマイクロトレードサービス『VALU』でインサイダー取引を行った疑惑をかけられたんです。彼らは同じYouTuber事務所に所属し『NextStage』というグループを結成。過激な動画で大人気を博していたタイミングでの騒動だっただけに尋常でないほどの炎上騒ぎに。

 1ヶ月の謹慎を経て復活した禁断ボーイズはヒカルらとのコラボを控え、持ち味だった動画の過激さもすっかり鳴りを潜めることに。登録者数、再生数も右肩下がりに減少し、勢いが戻ることはなった」(同・ウェブメディア編集者)

 2021年9月に、グループのブレーンだったリーダーのいっくんがYouTuber引退を発表し、田中も活動を休止。モーリーとメサイアの2人に体制をしばらく続けたが、人気の凋落は止まらなかった。2022年3月に、新リーダーとして元お笑い芸人のたっつんを迎え入れ『オワコンボーイズ』へ改名。3か月間で登録者数が200万人に到達しなければ解散することを宣言していたが、逆に登録者がわずかに減少するといった結果に終わり、2022年8月7日に解散するという幕切れに。

全盛期でも給料は…… 

 その懐事情はどうだったのか。

全盛期だったころ、収益は月に500~600万円ほどあったらしいですが、グループへの貢献度からモーリーさんの月収は15万円ほどだったと本人が動画で告白しています。そして、“オワコン”になった後はもっと悲惨で、モーリーさんとメサイヤさんの2人で活動していた2021年10月に公開した動画では、家賃や必要経費などを差し引くと、給料が2人あわせて1万4000円ということもあった。

 動画編集で副収入も得るメンバーもいるなか、モーリーさんは週4回のペースでバイトをしていたといいます。今回、マッチングアプリで売春を斡旋していたということですが、“楽して稼ぎたかったんだな”というのが正直な印象です」(YouTuber事務所関係者)

全盛期はイベントを開けば多くのファンが詰めかけた(禁断ボーイズのインスタグラムより※画像は一部編集部で加工)

 YouTuberのシバターは今回の森容疑者の逮捕を受けて、同容疑者とパチンコ営業の仕事で一緒になったことがあるなどの関係性を示したうえで「モブキャラというか存在感がないメンバーだった」と話した。そしてこのように分析するのであった。

「悪い意味で普通の子でなにかの才能があるわけではなく、面白いことを話せるわけでもない。それがユーチューバーとして当たっていた」

 森容疑者を知る別のYouTuber事務所関係者はこのように話す。

時に編集作業から逃げ出したり、連絡が取れずにいきなり1週間ほど“失踪”したりするので、当時のメンバーは頭を悩ませることも多かったそうです。グループが解散したあとは配信者として活動したいと話していましたが、あまり精力的に活動することはなく、努力をするほうではなかったと。逮捕の2週間ほど前に行った配信も視聴者は200人ほどしかいませんでした

 昨年の『M-1グランプリ』で優勝したウエストランドはYouTuberをイジるネタを披露し「警察に捕まり始めている」と連呼して笑いをさらっていたが、いざ起こってみるとやはり笑えないものである。

 
全盛期はイベントを開けば多くのファンが詰めかけた(禁断ボーイズのインスタグラムより※画像は一部編集部で加工)

 

直近で金銭難を匂わせていた元禁断ボーイズのモーリー(本人Twitterより)

 

禁断ボーイズのメンバー。左からもーりー、いっくん、田中、メサイア(禁断ボーイズのインスタグラムより)

 

レーン上ではオーダー品のみ提供するというお知らせが回っている

 

甘だれの容器に醤油を入れる女性(SNSより一部加工、以下同)

 

レーン上のお寿司に何度も塗りつけるように触った(滝沢ガレソ氏ツイッターより)

 

湯呑みを舐めまわして、元の位置に戻す行為も(滝沢ガレソ氏ツイッターより)

 

ひと通りの迷惑行為を終えると、ドヤ顔をしてみせる金髪男性(滝沢ガレソ氏ツイッターより)

 

甘だれの容器に醤油を入れる女性(SNSより一部加工、以下同)

 

甘だれの容器に醤油を入れる女性(SNSより一部加工、以下同)