'22年12月に公開された愛子さま21歳のお誕生日写真

 大学生の春休みは長い。学習院大学3年生の愛子さまも、2月から4月にかけて約2か月間の長期休みをお迎えになっている。

「同級生たちは目下、就職活動に励んでいます。企業説明会が解禁され、本格的な選考が始まる3月1日を控える今ごろは、親しい仲間内でもピリピリとした雰囲気が漂いがち。その“競争”に参加されない愛子さまは、御所で穏やかな日々をお過ごしになっています」(宮内庁関係者)

現状の皇位継承者は3人のみ

 春休みが明ければ、最終学年の4年生に進級される愛子さまだが、キャンパスへ実際にお出かけになった機会は数えられるほど。

「'20年4月のご入学当時は、新型コロナウイルスの影響で全国的にオンラインでの授業が主流でした。“ポスト・コロナ”の向きが強まるにつれて、対面授業や部活動、文化祭などの行事が再開。学生たちは失われた大学生活を取り戻すかのようにキャンパスライフを満喫し始めましたが、愛子さまは、そうはなさらなかった」(皇室担当記者)

 “両陛下に万が一のことがあったら国民に迷惑をかける”と、御所でリモート授業を継続し、初めて大学のキャンパスで授業を受けられたのは、昨年12月下旬だった。

「“人生における夏休み”と謳われる大学生活のほとんどを、御所でお過ごしになったことは、お気の毒に思います。ただ、この間に愛子さまは成年を迎え、洗練された大人の女性へと成長されました。その背景には、ひそかにお会いになっていた“彼”の存在がおありなのではないでしょうか……」(皇宮警察関係者)

 約3年間、外出自粛生活を送るプリンセスが“変化”を遂げられた理由とは─。

◆   ◆   ◆

 2月23日に63歳をお迎えになる天皇陛下。お誕生日当日には、事前に臨まれた記者会見の様子が公開される。

 日本の皇室は現在、危機的状況に置かれている。現行の皇室典範では、女性皇族が結婚後に皇籍を離脱すると定められており、公務の担い手の減少は免れない。また、皇位継承者は秋篠宮さま、悠仁さま、87歳の常陸宮さまのお三方のみで、皇統を維持すること自体が困難になりつつある。

「今春、高校2年生になられる悠仁さまは、次期天皇としての素養を身につけられる段階にあります。皇室の存続が、ご自身の結婚、そしてお妃となる方に“お世継ぎ”を産んでいただくことに委ねられているという状況を、重く受け止めておられることでしょう。悠仁さまとお相手にかかるプレッシャーは計り知れません」(宮内庁OB)

 陛下は、'20年2月の誕生日会見で、皇室の現状についての認識を問われた際、「皇室の将来とも関係する問題」と危機感を示された。

愛子さまが旧宮家の男子と結婚されれば

「'21年12月に取りまとめられた『安定的な皇位継承策などを議論する有識者会議』の最終報告書では、喫緊の課題を“皇族数の確保”とし、女性皇族が結婚後も皇室に残る案と、皇統に属する男系男子を養子として皇族に迎えるという、2案が示されました」(皇室ジャーナリスト)

 皇統に属する男系男子とは、終戦後に皇籍を離脱した旧宮家などを指し、現存するのは賀陽宮、久邇宮、朝香宮、東久邇宮、伏見宮、竹田宮の6宮家だ。

「これまで民間人として過ごしてきた旧宮家の当事者にとっても、旧宮家のことをよく知らない国民にとっても、現状の皇室とのギャップが大きすぎることなど、話し合うべき課題は山積みです」(同・皇室ジャーナリスト)

 こうした報告書の内容については、'22年1月から国会で議論が行われるはずだったが、

「報告書が提出されてから1年以上、進展は見られません。これは岸田政権の怠慢にほかならず、自民党へ厳しい視線が向けられています」(全国紙社会部記者)

有識者会議の報告書には、悠仁さまの皇位継承は“ゆるがせにしてはならない”と明記されている

 2月10日に行われた衆院内閣委員会では、立憲民主党の馬淵澄夫議員が松野博一官房長官に対して、安定的な皇位継承策の議論の進展について疑義を質した。

「有識者会議による提案が、閣議決定を経ないまま国会に提出されたことが、松野官房長官の答弁によって明らかになりました。馬淵議員からの追及に対して正面から何も答えず“国会の審議に委ねる”と連呼し、岸田政権の無責任な姿勢が際立ったと思います」(神道学者で皇室研究者の高森明勅さん)

 次世代を担う皇族方の人生を大きく左右する議論が滞っている。愛子さまにとっても、“結婚後に皇室に残るか、離れるか”が定まらず、先の見えない日々をお過ごしになっていることだろう。

「'11年に野田佳彦内閣下で同様の議論が進められていたとき、会議の席で“愛子さまが旧宮家の男子と結婚されれば、皇位継承問題は一段落つくのではないか”という声が上がったという話も。旧宮家の子孫には少なくとも10人の未婚男性がいて、ご年齢が愛子さまと近い方もいらっしゃいます」(前出・皇室ジャーナリスト)

 なぜ、愛子さまが旧宮家の男子と結婚された場合、皇位継承問題は一段落つくのか。

「例えば、愛子さまがご結婚後も皇室に残られ、ご結婚相手が旧宮家の出身者として“皇族との養子縁組”で皇族の身分を取得している場合、“皇族同士のご結婚”となります。男子がお生まれなら皇位継承資格を持つことになるでしょう。しかし、そのようなご結婚については、ご本人のお気持ちをどれだけ尊重したのか、との疑問が生じかねません」(高森さん)

 皇族であるがゆえに政治的圧力で結婚相手を限定されるのは望ましくないという声は大きい。

“美しさに磨きがかかった”

「出会いの場が少ない皇族方にとっては、大学生活が意中のお相手を探される絶好のチャンス。秋篠宮さまと紀子さま、眞子さんと小室圭さんも“キャンパスの恋”でした」(前出・宮内庁OB)

 '10年4月、『国際基督教大学』の入学式に臨んだ眞子さんは、紺色のスーツに薄くメイクを施したのみで、素朴な印象だった。

 '17年の婚約内定会見によると、眞子さんと圭さんの初めての出会いは大学3年生だった'12年の留学説明会。ふたりの留学前に交際を開始し、'13年12月、圭さんからのプロポーズを受けたという。

「学生時代の眞子さんは、みるみるうちにスマートになり、髪型やメイクも格段に華やかになりました。大学3年生のころから付き合っていた圭さんとの交際が明らかになったのは、卒業から2年以上が経過してからでしたが、“恋をするときれいになる”というのは本当なんだ、と実感しました」(前出・皇室担当記者)

'10年4月、国際基督教大学の入学式(左)ではあどけなさが残るが、'16年10月に小室さんと電車内で顔を寄せ合う眞子さん(右)は大人びた表情に

 眞子さんが圭さんと交際を始めた時期と、ちょうど同じ年頃の愛子さまは、夢に描いたキャンパスライフを送っておられるとは言いがたい。だが、“美しさに磨きがかかった”という点は、眞子さんと共通しているだろう。

「'20年と'21年以降で明確に違うのは、歯並びです。歯を整えられてから、笑顔が一層輝きを増したように感じます」

 そう話すのは、歴史文化学研究者で皇室のファッションにも詳しい青木淳子さん。

「メイクは以前に比べて、切れ長の目が映えるように工夫され、上まぶたの際にうっすらとブラウンが、下まぶたには、涙袋が映えるライトカラーが挿されているとお見受けします。また眉の形も、大人っぽく整えられました。愛子さまの素肌の美しさが際立つナチュラルメイクですね」(青木さん)

 ファッションは20歳を境に、レースやフリルのついた甘いデザインからシンプルでエレガントなスタイルに。

愛子さまの自由恋愛が皇位継承問題の「鍵」?

「'22年12月、ご成年から1年たった21歳のお誕生日に公開された愛子さまの写真は、20歳のときよりさらに洗練された印象でした。メイクや歯並びといったお顔立ちの変化とお見受けしますが、小手先ではなく、素肌の美しさが基礎にあってのこと。素肌がお美しいのは、生来の資質に加えて日々の努力の賜物でしょう」(青木さん)

 この誕生日写真で愛子さまが身につけていたシルバーのハート形ペンダントについても、話題となった。

「ボーイフレンドからの贈り物ではないか、と。実際は、中高時代のご学友からのプレゼントだといいますが、美しさに磨きがかかっていることもあって、さまざまな見方をされてしまいました。とはいえ、愛子さまに浮ついたお話がないわけではありません

 前出の皇宮警察関係者は、そう声をひそめる。

「感染対策の観点から、御所におこもりになっている間、とある旧宮家の子孫にあたるご子息と束の間の逢瀬を楽しまれていたようです。愛子さまが、瞬く間におきれいになられたのは、彼の影響が大きいのではないかと、もっぱらの噂なのです」(同・皇宮警察関係者)

今年の誕生日会見で陛下は、ご家族への思いについて述べられる

 愛子さまが旧宮家の男子とお会いになること自体は、決して不思議ではないという。

「コロナ禍以前は、皇室の方々と旧宮家の一族が、一堂に会される機会が定期的に設けられていました。皇統に属する方々で親睦を深める意味合いが強いですが、女性皇族の“お相手探し”という側面もあります」(前出・宮内庁関係者、以下同)

 旧宮家であれば、お家柄に問題があるということはないし、皇室という特殊な環境への理解も、一般国民よりははるかにあるだろう。

「陛下や皇族方と家族ぐるみのお付き合いもある旧宮家のご子息は、かねて愛子さまのお相手候補にふさわしいと囁かれていました。ご本人や両陛下のご意向を無視する“政略的縁談”は避けるべきですが、そこに本当の恋愛感情があるのならば歓迎できる話です。愛子さまの自由恋愛が、皇位継承問題の解決への足掛かりになるかもしれません」

“御所の恋”によって皇室の歯車は動き出しそうだ─。


高森明勅 國學院大學講師。神道学や日本古代史を専攻し、『天皇「生前退位」の真実』『「女性天皇」の成立』など著書多数

青木淳子 歴史文化学研究者。学際情報学博士。大東文化大学などで非常勤講師を務め、著書に『近代皇族妃のファッション』ほか