稲葉友(30)撮影/齋藤周造

「現場はめちゃくちゃ和気あいあいとしてます。鬼さんたちをはじめ、いろいろなキャリアの方々が集まっていて、愉快で気のいい人ばかり」

稲葉友、ドラマ『大病院占拠』ではヘタレ役?

 毎週、SNSのトレンドを席巻するドラマ『大病院占拠』。稲葉友(30)は事件の舞台となる界星堂病院で人質となっている外科医・若狭昇を演じている。主人公の刑事・武蔵三郎(櫻井翔)の妻で、同じく人質となっている裕子(比嘉愛未)の後輩医師だ。気丈でしっかりしている裕子に比べて、ちょっと気弱で頼りなさげに見える若狭だが。

「見え方はヘタレくんですよね(笑)。でも僕としてはヘタレを演じようと思ってやっているわけではなくて。周りの人々が強いので相対的にそう見える、ということなんじゃないかと」

 裕子と緊急手術中、鬼たちが「中止しろ」と銃を突きつけるシーンでは、裕子は構わず続けたが、若狭は両手を上げた。

「普通、銃を向けられれば怖いし動揺すると思うんですけど。なんせ隣にいるのが裕子先生なので。本当に信念を持った強い人。他にも、鬼や警察はそれぞれに目的を持っているし、人質側も何か裏があったり。その中では抜群に普通の感覚の持ち主なんじゃないかなと」

 自身との共通点を聞くと、

「よかれと思ってやったことが裏目に出るのは、僕もあるなあと思いました。“これがなくなれば逃げる道が開ける”と佐渡先生(阪田マサノブ)に言いくるめられて、(持病を持っている人質・安芸看護師の)薬を捨てることに加担してしまったり。でも悪気なく、よかれと思ってやっているのが若狭くんなので。そういうところは“あるよなあ”って(笑)」

 もし自分が若狭のように人質になってしまったら?

たぶんパニックにはなると思うんですけど。“本当にこういうとき、こう思うんだ”とか、俳優の職業病みたいな感じでよけいなことを考えちゃいそう。それどころじゃないのに俯瞰で見てしまうというか。“やっぱそれくらいビビるよね”とか、そこはピュアじゃないかも」

20歳のころより調子がいい気がする

稲葉友(30)撮影/齋藤周造

 1月12日で30歳になった稲葉。何か心境の変化は?

「29から30になって劇的に変わったことは特にないんですけど。現状とかこれからのこととか、考えさせられる時間が増えていくんだろうなという感覚はありますね。あと、人間ドックには行こうと思ってます」

 健康面についての意識が高まったのだろうか?

「20歳のころより調子がいい気がするんです。もちろん当時のほうが元気ではあったと思うけど、今のほうが食事や運動など、身体に気をつけて生きているので。昔はお腹がいっぱいになれば何でもよくて、菓子パンとかめちゃめちゃ食べてたな(笑)」

 自炊もしていて、「何でも作ります」と頼もしい。中でも最近ハマっているのがポタージュ。

「めっちゃ簡単ですよ。ポタージュを作りたいあまりにブレンダーを買ったんです。煮込んだ野菜をブレンダーで細かくして、味を整えたら完成。野菜の種類によって豆乳を入れたり入れなかったり。味つけは塩麹」

 また運動については、「ジムに行ったり、アクション的な動きの練習をしたり。どんな役が来てもいいように準備をしておく、という感覚ですね

 さて、ドラマはいよいよ終盤。この先の展開を尋ねると「言えませんよ~!」と即答。

「知ってる部分も言えないですけど、まだ最後まで台本が出ていないので、知らないから言えないという面もあり(笑)。毎回、準備稿が来たら“どうなるんだ!?”って、すぐ読んじゃいます。連載マンガを待っているような感覚。先に次の展開を知ることができるのは、連ドラの密かな楽しみでもあります(笑)

 このドラマって、何も考えずに見てもワクワクするし、考察好きな人にはいろいろな仕掛けが用意されているし、ライトにもヘビーにも楽しめる。見逃せないシーンが最後まで詰まっているので、クギヅケになって見てもらえたらうれしいです」

春は好き?

「好きですよ。過ごしやすいし、花粉症も出ないので。去年、血液検査をしたらスギ花粉に反応する数値がすごく高かったんですけど、自覚症状は出てないんですよね。花粉症にいいらしいというお茶を飲んでいるから、そのおかげなのかな? 春に食べたいものといえば、お団子。あとタケノコご飯とか新玉ねぎ、新じゃがもいいな」

ドラマ『大病院占拠』(日本テレビ系、土曜夜10時〜)