SnowMan目黒蓮

 2月下旬、三重県津市のショッピングモールには、女性たちの人だかりができていた。お目当ては、3月17日に公開を控える、Snow Man目黒蓮が主演を務める映画『わたしの幸せな結婚』の……、

『ロケ地マップ』の無料配布を始めました。撮影現場の写真や実際の衣装を展示した無料イベントも開催して、初日は2800人以上が来場しました。1階のイベントスペースに入りきれなかった人たちが、吹き抜けになっている2階や3階からも見ていました」(津市役所の広報担当者)

 目黒は昨年、フジテレビ系ドラマ『silent』や、NHK朝ドラ『舞いあがれ!』に出演。その演技と存在感が話題になったが、単独での映画主演は今回が初めて。

 この映画は、恋愛小説が原作のファンタジーラブストーリー。明治・大正期をモデルにした架空の世界を舞台にしているが、実際の歴史的建造物が多く登場している。

「津市にある古刹『専修寺』でも撮影が行われました。親鸞聖人ゆかりのお寺で、如来堂と御影堂は国宝に指定されています。

 ここは、2020年に公開された二宮和也さん主演の映画『浅田家!』や、木村拓哉さん主演の公開中の映画『レジェンド&バタフライ』でもロケ地として使われていました」(映画業界関係者)

ロケ地の問い合わせ件数が二宮超え

 普段の参拝客は休日だと1日300人ほど。それがロケ地マップを配布した日は、1000人以上が詰めかけたという。お寺に話を聞くと、

「いつもはあまり見かけない、高校生や20代前半くらいの女性が多く来ていました。撮影は昨年でしたが、極秘で撮っていると聞いていたのに、目黒さんのファンらしき女性たちが200人ほど集まっていましたね。

 映画が公開されたら、お寺でイベントも行う予定なのですが、いったい何人やって来るのか予想がつきません」

 市役所には全国からの問い合わせが殺到していた。

ロケ地マップは『浅田家!』でも作成しましたけど、今回の問い合わせの件数は、そのとき以上ですね」(前出・市役所担当者)

 反響は、すでに“ニノ越え”を果たした同映画だが、同じ三重県の桑名市にも目黒ファンが集まっているという。

三重県内を中心に各所で配布されている、SnowMan目黒蓮が主演を務める映画『わたしの幸せな結婚』ロケ地マップ

「撮影が行われた『六華苑』という国の重要文化財に指定された観光施設では、目黒さんのアクリルスタンドを手に持った若い女性が記念撮影をしていました。

 県外はもちろん、地元の若い人も多く、改めて地元のことを知ってくれる機会になっています」(桑名市フィルムコミッション担当者)

“ロケ弁運び”も担当した目黒

 三重県で撮影が行われたのは、昨年1月から3月にかけて。ロケ弁は地元のお弁当屋さんに注文していた。

「お弁当を配達した時間帯は不規則でしたね。夜中2時と朝4時に、それぞれ弁当120個ずつ届けたこともありました。撮影現場に着いてから1人で運ぶのが大変だったので、近くに立っていた若い男の子に“ちょっと兄ちゃん、手伝ってよ”と声をかけたら“いいですよ、手伝いましょう”って運んでくれて。全部を運び終わった後に、その人が目黒蓮さんだって知りました(笑)。優しくて爽やかだったね」(弁当屋の店員)

 撮影は京都の舞鶴市、奈良の橿原市今井町でも行われた。

「今井町での撮影は1日だけでしたが、目黒さんは今井町をすごく気に入っていたようです。ケータリングのカフェご飯がすごくおいしかったらしくて“プライベートで、また来たい”と話していました」(前出・映画業界関係者)

 そのロケ弁を出した古民家カフェに聞いてみると、

「たしかに、ファンの方から“目黒くんが食べたのと同じものが食べたいです!”と、すごい熱量で電話がかかってきます(笑)。なので、本来はケータリング用のメニューでしたが、お店でも食べられるようにしました。週末のお客さんは、これまでの人数の2倍です。この街を知らなかった人が来てくれるきっかけとなれて本当にうれしいです」

 ジャニーズの先輩たちの主演作より、ロケ地をもっと盛り上げてるみたい!

三重県内を中心に各所で配布されている、SnowMan目黒蓮が主演を務める映画『わたしの幸せな結婚』ロケ地マップ

 

 

和服姿を投稿した目黒蓮(SnowMan公式インスタグラム)

 

和服姿を投稿した目黒蓮(SnowMan公式インスタグラム)

 

和装の美麗ショット目黒蓮/『わたしの幸せな結婚』 撮影/渡邉智裕