(左から)長瀬智也、滝沢秀明、山下智久、渋谷すばる

 2月20日の深夜、三宅健(43)が5月2日をもってジャニーズ事務所を退所すると発表した。

「5月1日まで行われる劇団☆新感線の舞台『ミナト町純情オセロ』を終えて退所する予定です。また、'05年からbayfmで続いていたラジオ『三宅健のラヂオ』も、3月25日で終了します。退所発表の文面には、ファンを大切にしていることがにじみ出ており、三宅さんらしさが感じられました」(スポーツ紙記者)

 さらに、King & Prince平野紫耀(26)、神宮寺勇太(25)、岸優太(27)の3人も退所が決まっている。

「5月22日にグループを脱退し、それと同時に平野さんと神宮寺さんは事務所を去ります。岸さんは今年の夏に公開を控えた主演映画『Gメン』に関する仕事を終えた秋ごろに退所を予定しています。高橋海人さん(23)と永瀬廉さん(24)はジャニーズに残り、2人でキンプリを続けていきます。日本テレビ系の冠番組『King& Princeる。』も、放送継続が予定されています」(同・スポーツ紙記者)

 三宅、キンプリの3人ともに、今後については明かされておらず、どのような活動をしていくのか気になるところ。では、近年相次いでいる“辞めジャニ”たちは、今どうしているのだろうか?

明暗分かれるジャニーズ退所後の現在地

 '19年から務めていたジャニーズアイランドの社長とジャニーズ事務所の副社長を退任し、昨年10月に電撃退社した滝沢秀明(40)の現在は、SNSが主戦場だ。

昨年11月に開設したツイッターは、その独特な使い方が人気を集め、3月9日時点でフォロワーは250万人超えです。インスタグラムでは趣味のキャンプの様子を積極的に投稿し、TikTokのライブ配信では、常にランキング上位となっています。

 また、“最初で最後”として行ったオリジナルのアパレルアイテムの受注販売は、想像以上の注文が殺到しているそうです」(芸能リポーター)

 同じくSNSを頻繁に活用しているのが、'21年3月に退所した長瀬智也(44)だ。

肩まであるロングヘアを一部金髪に。後ろで一つに結んでいる長瀬智也(2023年)

「バイクや釣りなど趣味を満喫する悠々自適な生活を投稿しています。2月には『KODE TALKERS』というバンドでライブ復帰も果たし、音源リリースも視野に入れてレコーディングもしていますよ」(同・芸能リポーター)

 一方、'20年に退所した中居正広(50)は変わらずメディアで活躍している。

「昨年の10月から体調不良で休養していましたが、1月に復帰後は順調に活動しています。3月8日に開幕したWBCの公認サポーターを務め、4月からは、ダウンタウンの松本人志さん(59)とのレギュラー番組『まつもtoなかい』がフジテレビ系でスタートします」(テレビ局関係者、以下同)

 中居がバラエティーに注力する中、ドラマで存在感を示す辞めジャニも。

「未成年との飲酒報道で2か月の活動自粛後、'20年10月に退所した山下智久さん(37)ですが、国内外を行き来しながら次々と話題作に出演しています。今年の冬には、昨年4月期にNHKで放送された主演作『正直不動産』のスペシャル版が放送されることも発表されました」

 山下と同じNEWSでデビューした錦戸亮(38)も、俳優業が好調な様子。

「5月からNHKのBSプレミアムなどで放送されるドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』に主人公の父親役で出演が決定しています。また、宮藤官九郎さんと大石静さんが共同執筆するNetflixドラマ『離婚しようよ』にも出演しており、'23年に全世界配信予定です」

 並行して行っている音楽活動も、ツアーの開催やアルバムのリリースなど精力的に取り組んでいる。

 しかし、同じNEWS勢でも手越祐也(35)は迷走ぎみで……。

高級車を駆って銀座に繰り出した手越祐也('17年)

「'20年6月に退所後、すぐにYouTubeチャンネルを開設した手越さん。当初は100万再生を超える動画も多かったですが、最近は数十万程度がほとんどですね。美容サロンも手がけていましたが経営悪化で全店閉店。ただ、ジャニーズ随一の歌唱力を誇ったその歌声は健在のようで、4月に2ndアルバムをリリースし、ライブツアーも予定しています」(WEBライター)

 渋谷すばる(41)は手越とは真逆で、自らを貫いている。

「'18年に退所した渋谷さんは、関ジャニ∞時代からメインボーカルを務めていました。退所後、ワーナーミュージックでソロでの音楽活動をスタートさせましたが、'22年の3月末で契約が終了。現在は自主レーベルで活動していますが、取材対応もほとんどせず、自分を理解してくれる人がついてくればいいというスタンスのようですね」(レーベル関係者)

 その中身に差はあれど、芸能活動を継続している面々が多いが、NEWSや関ジャニ∞と同世代の辞めジャニの中には、転落人生を歩む者がいる。

「元KAT-TUNの田中聖被告(37)です。ジャニーズ在籍時に副業でバー経営を行うなど、“度重なるルール違反”によって'13年に解雇されました。その後、バンド活動をしていましたが、'17年に東京・渋谷区の路上で大麻を所持していたとして逮捕(のちに不起訴処分)されました」(全国紙記者)

前回の逮捕後、謝罪動画を投稿した田中聖(本人のYouTubeチャンネルより)

 その後も世間を騒がせ続け……。

「'22年2月に、名古屋市内のホテルで覚醒剤を所持していたとして再び逮捕されると、3月に覚醒剤の使用などで再逮捕され、6月に懲役1年8か月、執行猶予3年の判決を受けました。この判決から9日後に、再び覚醒剤所持で逮捕され、7月に覚醒剤使用の疑いで再逮捕。11月には知人女性から1万円を脅し取った恐喝の疑いで6度目の逮捕(不起訴処分)となりました。今年2月には、覚醒剤取締法違反の罪で懲役1年4か月の実刑判決を受け、弁護人が判決を不服として控訴しています」(同・全国紙記者)

 もちろん、田中被告は相当なレアケースであり、大半の辞めジャニは真っ当な道を進んでいる。

 今年5月に3人が退所するキンプリだが、ひと足先に独立したのが岩橋玄樹(26)だ。

「'18年5月にデビューしたものの、11月にパニック障害の治療のため休養していました。'19年2月に活動再開を発表しましたが、体調が安定しなかったため見送りとなり、'21年3月にジャニーズ事務所を去りました」(前出・レーベル関係者)

 その後、ソロでアーティスト活動を再開した。

「ロサンゼルスと日本を行き来しながら、楽曲制作を行っているようです。昨年は、初の全国ツアーも完遂しました。今年2月には国内外で活躍するアーティストが一堂に会するイベント『KROSS vol.2』にも出演し、会場を盛り上げました」(同・レーベル関係者)

初期のジャニーズを支えたメンバーは

 では、ジャニーズの礎を築いてきたメンバーはどうしているのか。

 在籍当時のグループ名、楽曲のまま、昨年サプライズ復活を果たしたのが、男闘呼組だ。

「TBS系の音楽特番『音楽の日'22』で名曲『TIME ZONE』などを披露し、29年ぶりに再結成を果たしました。結成35周年の節目となる今年8月までの期間限定復活で、4月からは全国ツアーの開催も予定しています」(前出・テレビ局関係者)

 メンバーの1人で'95年までジャニーズ事務所に所属していた成田昭次(54)は、再結成まで東京・目黒区にあるとんかつ店で揚げ担当のアルバイトをしていたが……。

「去年の9月くらいまで働いていましたが、最近は男闘呼組ライブのリハーサルや練習が忙しいみたいで、お店には来ていません。成田さんが所属しているプロダクションがこの店を経営しているので、音楽活動を再開したいという成田さんの希望もあり、“ここで働きながら少しずつやっていったらいい”と、2年間くらい働いていましたね」(とんかつ店のスタッフ)

 男闘呼組よりも3年先輩のグループに当たる少年隊は、'20年に錦織一清(57)と植草克秀(56)が退所した。

「それぞれ退所後も、俳優や舞台演出家として活躍しています。錦織さんは、ジャニーズ時代を綴った自叙伝『少年タイムカプセル』を3月に刊行したばかり。2人そろっての活動も多く、YouTubeチャンネルには頻繁に動画が投稿され、昨年12月にはディナーショーで共演しました」(前出・芸能リポーター)

 年代を問わず、多くのメンバーの新たな活動は軌道に乗っているように思えるが、ジャニーズ事情に詳しい霜田明寛さんは、“辞めジャニ”の活動についてこう分析する。

「最近だと中居さんは、テレビでの活躍に加えて、ジャニーズの後輩たちと共演できており、辞めジャニの成功例だと思います。また、かなり遡りますが、本木雅弘さんは俳優として認知されていて、“辞めジャニ”とか“元ジャニ”と言われることも少ないです。そこまでになれば、大成功ですよね。中居さんも10年後にも同様の活躍をしていれば、その時代の若者からは元SMAPではなく、“司会者”として認識されるのではないでしょうか」(霜田さん、以下同)

 では、これから退所する三宅やキンプリの3人が成功するには、何が必要なのか。

「視聴者もよく見ているので、不義理な人にファンはついていかないと思います。例えば、辞めたときの他のメンバーの反応はひとつの目安になります。三宅さんは、退所発表の際にトニセンや岡田准一さんもコメントを出していますし、その点では安心材料になるのではないでしょうか」

 そして、こんな視点も。

「才能のあるクリエイターに認められているかどうかというのも、重要な点だと思います。錦戸さんは、『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八監督から、その演技を絶賛されており、退所後にも彼の作品に出演しています。これは、ジャニーズ時代に、きちんと仕事をしていたことの表れですよね。そういう意味では一般企業を辞める会社員と同じなのかもしれません」

 ジャニーズを全うしていれば、未来は安泰!

近年の辞めジャニメンバー

★近年の辞めジャニメンバー★
2018年 山口達也(TOKIO)、今井翼(タッキー&翼)、渋谷すばる(関ジャニ∞)
2019年 錦戸亮(関ジャニ∞)
2020年 中居正広(SMAP)、手越祐也・山下智久(NEWS)、錦織一清・植草克秀(少年隊)
2021年 長瀬智也(TOKIO)、岩橋玄樹(King & Prince)、近藤真彦、森田剛(V6)
2022年 滝沢秀明(タッキー&翼)、マリウス葉(Sexy Zone)
2023年5月2日 三宅健(V6)
2023年5月22日 平野紫耀・神宮寺勇太(King & Prince)
2023年秋 岸優太(King & Prince)

霜田明寛●文化系WEBマガジン『チェリー』編集長。'19年には『ジャニーズは努力が9割』(新潮新書)を刊行
観戦スタンドに姿を現したメンバーひとつ上の階にいた岩橋も入るように6人で自撮りをしているKing&Prince(ツイッターより)

 

「鈴鹿サーキット」で開催された「F1日本グランプリ」を観戦するKing&Prince(ツイッターより)

 

滝沢秀明

 

ライブハウスから出てくる長瀬智也。リュックからはマスクの袋がはみ出ている(2023年)

 

スタッフと談笑しながら歩く長瀬智也(2023年)

 

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【出演】
金丸デスク(副編集長)
あっきー(芸能記者)

【パーソナリティ】
木村彩乃(フリーアナウンサー)

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