《イケメンで草》
《髪型でここまで変われるとはw》

 2020年9月、航空機内でマスクの着用を拒否し客室乗務員にケガを負わせて運航を妨げた事件で、元祖“マスク拒否男”と呼ばれる奥野淳也被告が、意外なところで注目を集めている。

マスク拒否を「誇りに思っている」

 奥野被告を巡っては、昨年10月の裁判で、検察側が「きわめて悪質」として懲役4年を求刑。一方の被告は“ノーマスク”で出廷し、約30分にわたってマスク着用は同調圧力だと持論を展開した。

「私は無実。機内で着用を拒否したことを誇りに思っている」と主張した奥野被告だったが、12月には懲役2年、執行猶予4年の判決が言い渡された。

小学校の卒業アルバムに笑顔で写る奥野淳也被告

 それでも姿勢は変わらず、昨年末には判決を不服として控訴。現在も控訴審に向け“戦闘体制”を整える彼はツイッターで、航空機内でのトラブルにちなんで“マスクパッセンジャー”を意味する「マスパセ」を名乗り情報を発信しているが、冒頭の声が寄せられたのにはこんな背景が。

「奥野被告が散髪に行った様子を、担当美容師がツイッターで投稿。すると、数日後にこの内容が“炎上系”の話題を扱うアカウントによって拡散され、散髪前後のあまりに大きな変貌ぶりが一部で話題となっているんです」(ウェブメディア編集者)

 投稿を確認してみると、確かに散髪前はボサッとした印象だった頭髪がスッキリ切り整えられている。整髪剤でセットされたのだろう、額が見えるように前髪を上げられ、全体的に毛先を遊ばせるようなヘアスタイルも爽やかな印象だ。眼鏡を外した影響もあるのだろうが、眉毛などの目元も整えられ、表情も明るくなったように見える。

ネット上では賛否両論

 この“大変身”を受け、ネット上では冒頭の声のほか、
《アナウンサーみたい!》
《爽やか〜》
《すごいよくなった》

 と絶賛するコメントが寄せられているが、一方では……。

中学時代は陸上部に所属していた奥野淳也被告

“イケメンってほどではない”“どこがイケメン?”といった厳しい意見もあるほか、“マスクしたらイケメン”“あとはルールを守る心を持とう”“中身が問題”と、いまだにマスク拒否事件のことを指摘する声は多いです。

 3月13日以降、マスクの着用は個人の主体的な選択を尊重し、個人の判断が基本となりましたが、奥野被告に関しては“客室乗務員にケガを負わせた”という報道に加えて、“飲食店でマスク着用を拒んで店の業務を妨害し、駆け付けた警察官の顔を殴った”という情報も報じられていますから、その言動に不信感を覚える人は少なくないようです」(前出・ウェブメディア編集者)

 奥野被告は事件の後、彼の主張に共感した女性と知人の紹介で出会い、結婚。ともに裁判を戦い抜く姿勢とのことだ。

 甘いマスクに“大変身”した奥野被告は、裁判でも“大逆転”を掴むことができるか――。

散髪前の「マスパセ」こと奥野淳也被告(SNSより、以下同)

 

散髪前の「マスパセ」こと奥野淳也被告

 

散髪後、“イケメン”に大変身した奥野淳也被告

 

散髪後、“イケメン”に大変身した奥野淳也被告