稲森いずみ(撮影/渡邉智裕)

「撮影から帰って、家での記憶が曖昧なまま寝てしまっていることがあります。自分では気づかないうちにエネルギーを使っているみたいで」

 4月7日からスタートするドラマ『夫婦が壊れるとき』で主人公の真壁陽子を演じる稲森いずみ。日本テレビに新設されるドラマ枠『金曜ドラマDEEP』の第1弾作品として放送される今作。原作ドラマはイギリスのドラマ賞を総なめにし、韓国で『夫婦の世界』としてリメイクされると大ヒットした。

主人公との共通点はウソがキライ

稲森いずみ

 満を持して日本版として制作される『夫婦が壊れるとき』で稲森が演じる陽子は、クリニックの副院長を務める内科医で、夫(吉沢悠)、子どもにも恵まれた理想的な人生に幸せを感じていた矢先、夫が若い女性と不倫していることに気づく。さらに、信じていた同僚や隣人たちが夫の裏切りを隠していたことも知る。

「台本を読んで、素直に面白いと思いました。夫に不倫されても決して泣き寝入りせず、傷つきながらも周囲の人間に復讐していく。ときに、狂気じみて見える行動もあるけれど、そこも含めて陽子は魅力的。彼女がなぜ、そんなにも大胆で過激な行動をとるようになるのかを繊細に描いているので、共感していただけると思います。そして、ほとんどの方が行動に移すことができない復讐を私が演じる陽子を通して経験し、その爽快感を味わっていただきたいです」

 女性が憧れる“強さ”を持つ陽子との共通点を聞くと、

「共通点はウソがキライというところですね。陽子の自分の中に生まれた負の感情を消化しようと思いながらも心に積もらせてしまう部分は、少し理解できるなと思いました」

美を保つ秘訣はハチミツとお風呂

稲森いずみ

 '94年の女優デビュー以降、途切れることなくドラマや映画に出演し続け、変わらぬ美しさを誇る。

「絶えず節制しているということはないです。お仕事の前とか、そろそろしっかり管理したほうがいいなというタイミングで食事を気にしたり、運動をするようにしています。元気をくれるのは、ハチミツ。あとは夜、ビタミンなどのサプリメントを飲むこともあります。ほかには、できるだけお風呂につかるようにしています。(入浴剤として)エプソムソルトを入れると、汗がたっぷり出るのでオススメ。リビングで少し休んで、またバスルームに戻ることもあるんですよ(笑)」

役作りで髪を短く

 陽子を演じるうえで、動きがあるといいと思い髪を短くしました。監督に相談したら「前髪があったほうがいいんじゃないか」と言われて、久しぶりに前髪も作って。最初は、前髪が当たるとおでこがかゆくなったりしたんですが、慣れてきました(笑)。

世界的大ヒットドラマの日本版『夫婦が壊れるとき』4月7日(金)、深夜24時30分スタート(日本テレビ系、毎週金曜)※地上波放送後、TVer、Huluで配信開始(※画像クリックで番組公式サイトへ移動します)
スタイリスト/堀井香苗 ヘアメイク/石川亜矢 衣装協力/セオリーリュクス