2月23日、令和に入ってから初めてとなる天皇誕生日の一般参賀へお出ましになった愛子さま

「天皇ご一家は、この4月、'19年8月の那須御用邸ご滞在以来、約3年半ぶりに静養に入られる運びとなりました。行き先は、栃木県の御料牧場。ご家族そろって、久しぶりに遠方へお出かけになるのを、心待ちにしておられるご様子です」(宮内庁関係者)

 コロナ禍以前、毎年3月に長野県でスキーを楽しまれるのが恒例だった天皇ご一家。昨年10月から『全国旅行支援』が始まり、3月13日からマスク着用のルールが変更されたが、これまで“おこもり生活”を続けてこられた。

4年生からはキャンパスにご通学

「両陛下がコロナに罹られた場合、手厚い医療態勢が組まれ、医療機関を逼迫させることになりかねません。社会情勢を踏まえて、お出ましのタイミングを慎重に判断される必要があるのです」(象徴天皇制に詳しい名古屋大学大学院の河西秀哉准教授)

 今年の春、再開するのはご静養だけではない。

「4月から愛子さまは、学習院大学のキャンパスへのご通学を、本格的に始められます」(皇室担当記者)

 愛子さまが大学へ入学されたのは'20年4月。感染拡大の影響により、入学式は執り行われず、当面の間は通学すらも禁じられた。

「やがて対面授業が再開すると、ほかの学生たちはサークル活動や学内行事に取り組むなど、青春を謳歌し始めました。しかし愛子さまは“両陛下にもしものことがあれば、国民に迷惑をかけてしまう”と、オンライン授業を継続。初めて大学のキャンパスで授業を受けられたのは、昨年12月下旬で、今までのご通学は3年間で数回にとどまります」(同・皇室担当記者)

 愛娘がキャンパスライフを送ることは、両陛下の悲願でもあった。天皇陛下は、今年の誕生日会見で、こう述べられている。

「4月から愛子も4年生になります。新型コロナウイルス感染症の感染状況が落ち着いて、キャンパスに足を運べるようになり、これまで以上に広い経験を積んでくれればと思っています」

 進級されるタイミングで、ようやく真の大学生活の幕開けとなるが、同級生たちは目下、就職活動に励んでいる。

「一般的に、4年生になると履修する授業数が減ります。一方で、卒業論文のように、教員からマンツーマンで指導してもらう場は増えますから、必然的に通学の機会は増えるのではないでしょうか」(河西准教授)

伊勢神宮も参拝されていない

 愛子さまは、昨年3月に臨まれた成年会見で、今後の進路について「現時点ではまだ考えがまとまっていない」と、明かされた。

 皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授は、大学ご卒業後の進路について、こう提案する。

「大学院進学、留学、ボランティア施設への就職など、多様な選択肢を想定しながら、ご自身に合った準備を進められては、いかがかと思います。感染状況次第ですが、さまざまな体験をされることが望ましいと考えます。それが福祉活動であれ、スポーツであれ、国民との接点が持てる場であれば、なおよいですね」

 今後のご活動ぶりに注目が集まる愛子さま。これまでは国民の前に姿をお見せになる機会が限られていたが、成年皇族としての“露出増”を期待する声も上がっている。

「愛子さまは、いまだに単独で公務に臨まれたことがありません。学生のうちは学業優先とはいえ、365日勉強机に向かわれているわけではないでしょうし、もう少しお出ましの場があってもよいのでは」(宮内庁OB)

学習院大学のキャンパスで授業を受け、車で帰路につかれた愛子さま('22年12月)

 秋篠宮家の長女・眞子さんの“単独公務デビュー”は、16歳の時だった。

「上野動物園での『子ども動物園開園60周年・野間馬贈呈式』に出席しました。高校2年生にして、立派に公務をこなす姿は素晴らしかった。妹の佳子さまは、19歳だった'14年に出席された『少年の主張全国大会』が、初めての単独公務。かなり緊張された面持ちだったのが懐かしいです」(同・宮内庁OB)

 天皇家の長子である愛子さまも、「大学生になったタイミングで単独公務を担われる」という見方が強かったが、コロナの影響もあって実現していない。さらに、

「成年にあたっての伊勢神宮ご参拝も延び延びになっています」(皇室ジャーナリスト、以下同)

 皇族は、即位や成年、進学、結婚などの節目に、伊勢神宮を参拝されることが多い。昨年4月に高校に入学された悠仁さまも、同年10月に私的に伊勢神宮を参拝された。

「'21年12月に成人された愛子さまの“お伊勢参り”が、なかなか実現しない。宮内庁は、その理由について、黒田清子さんを例に挙げ、“天皇家の女性は必ずしも成年を機に参拝していない”と」

ご静養するなら伊勢参りもできる?

 ちなみに清子さんが成人を迎えた'89年4月は、昭和天皇が崩御された直後だった。

「近年に成人した皇族方は、20歳の誕生日から日を空けずに参拝されていますし、説得力に欠けますよね……」

 '11年10月に成人した眞子さんは翌11月に伊勢神宮へ。'14年12月に成人された佳子さまも、翌年3月に参拝されている。

「皇室と深い関わりを持つ伊勢神宮の参道を、愛子さまがおひとりで歩まれるお姿を、国民は心待ちにしています」

 単独公務デビューと伊勢神宮ご参拝という2つの“課題”は、今後さらに愛子さまを追い詰めることになりそうだ。

秋篠宮家の長女・眞子さんは、成年を迎えた翌月の'11年11月、ひとりで伊勢神宮を参拝したが……

「4月には、御料牧場にもお出かけになり、キャンパスへのご通学も再開されるわけです。そうなると、“大学の休日には公務もこなせるのでは”“ご静養が叶ったのなら、お伊勢参りもできるだろう”といった声が上がることは、たやすく想像できます」(前出・宮内庁関係者)

 だが、国民が期待すればするほど、愛子さまのお出ましが先送りになる可能性も。

「コロナが完全に終息したとは言い難く、ご自身の外出によって、多くの国民が密集することを懸念されているのかもしれません」(小田部教授)

 愛子さまは今、大学での学びに匹敵する“難題”に向き合われている─。


河西秀哉 名古屋大学大学院人文学研究科准教授。象徴天皇制を専門とし、『近代天皇制から象徴天皇制へ―「象徴」への道程』など著書多数

小田部雄次 静岡福祉大学名誉教授。日本近現代皇室史を専門とし、『皇室と学問 昭和天皇の粘菌学から秋篠宮の鳥学まで』など著書多数