2023年1月にアイドルを卒業した齊藤なぎさ(本人インスタグラムより)

 現在、『ABEMA』で絶賛放送中の恋愛ドキュメンタリー『オオカミには騙されない』シリーズの最新作『花束とオオカミちゃんには騙されない』。13作目となる今作にも俳優、モデル、K-POP練習生などの肩書を持った次世代メンバーが集結。中でも注目されている1人として挙げられるのは、今年の1月に指原莉乃がプロデュースする女性声優アイドルグループ「=LOVE(イコールラブ、通称:イコラブ)」から卒業した“なーたん”こと齊藤なぎさ(19)だ。彼女の可愛らしい振る舞いと純粋さに心を射抜かれる視聴者も少なくない。しかし、4月2日に放送された第5話の中で、初々しく漏らした“ある言葉”が、アイドル時代から応援するファンたちをざわつかせているという──。

『花束とオオカミちゃんには騙されない』に出演する齊藤なぎさ(本人インスタグラムより)

 そもそも、齊藤なぎさとはどんな人物なのだろうか。

ちゃんと話せる男性は「父親とマネージャーくらい」

 学生時代AKB48にドはまり。ある握手会で指原に《オーディションを受けてみなよ》言われたことをきっかけに、「=LOVE」のオーディションを受けて2017年にデビューを果たした。以降、グループを卒業するまでの間に彼女のメイクや髪型を真似るファンが出てきたり、昨年春のドラマ『明日、私は誰かのカノジョ』(TBS系)で、ホストクラブにハマる女子の役で話題になるなど、ファッションリーダーだけでなく、女優の道も切り開いてきた。

 また、ウェブメディア『WEBザ・テレビジョン』によると、1月13日にパシフィコ横浜にて開催されたライブ『~齊藤なぎさ卒業コンサート~ 現役アイドルちゅ~ みんなのこと大好きだよ』の後に、

《私すごく歌が大好き》

《ファンの方のおかげで(歌が)好きになれたし、指原さんのおかげで上達したし、メンバーが支えてくれたから歌えるようになったし。だからこそ、これからも歌を続けていきたいなと思いますし、皆さんの前でまた歌って踊ることも、後は演技の中で歌とかアイドル役とかができたらいいなと思います》

 と、今後の活動で俳優業と並行して歌も続ける方針を示したという。

そんな彼女ですが、昨年10月に女性ファッションメディアのインタビューに登場し、《人生で一度もモテたことがないんです(笑)。中学まで女子校だったこともあって、物心ついてからはほぼ男性と話したことがなくて。今でも男性とはうまく話せなくて、壁が50枚くらいあるような感覚です。ちゃんと話せるのは父親とマネージャーさんくらいかも》と発言。男性とほとんど縁がなかったことを語っていました」(テレビ誌ライター)

 なぎさが今回出演する『オオカミには騙されない』シリーズは、2017年から『ABEMA』で放送されている人気ドキュメンタリー番組だ。過去には、現在バラエティー番組で引っ張りだこの“めるる”こと生見愛瑠、有名YouTuberとして活躍中の中町綾や佐藤ノアも出演している。

「手を繋いでもいいですか?」

 番組の内容は真実の恋をしたい男女が、本気の恋に落ちていく様子を追うリアリティショー。しかし、メンバーの中には、“絶対に恋をしない嘘つき”の男性である「オオカミくん」もしくは女性である「オオカミちゃん」が1人以上潜んでいる……それが果たして誰なのか、見極めることがキーとなる心理戦の要素もあり、さまざまなイベントを通じて本命の相手を見つけなくてはいけない。また、視聴者投票によって脱落者が出たり、ファン参加型で楽しめる作品にもなっている。

 前話でK-POP練習生のロビン(19)への“中間告白”をした。これは番組の中盤で行われる告白タイムのことで、“いま1番大切な人にオオカミではないことを宣言する”ことでもあるが、果たしてロビンに思いが伝わることはなかった。

 失恋直後のなぎさが次に思い浮かべた相手は俳優・柊太朗(とうたろう・22)だった。すでに韓国人インフルエンサー・ちせ(24)の中間告白にOKを出していた彼をなぎさはデートに誘い出し、夜の遊園地を楽しむことに。遊園地のシンボルである観覧車に乗るふたり。隣同士に座り、なぎさは《とても言いづらいんですけど、してみたい事がありまして……》と切り出したのだ。

『花束とオオカミちゃんには騙されない』に出演する柊太朗(齊藤なぎさのインスタグラムより)

《恥ずかしい、これ言うの、めっちゃ恥ずかしいかも》

《手を繋いでもいいですか?》

 ぎこちなく“カップルつなぎ”をするふたり。そして、なぎさはキラキラした涙を流しながら、こう発した。

《人生で初めてお父さん以外と繋いだかも》

 この様子にとうたろうは照れ笑いを浮かべながら《恥ずかしいね》と答え、なぎさも《困っちまうぜ。恥ずかしいですね。すごい緊張してます》とつぶやいた。

 一連の流れを見た視聴者からは、「キュンキュンする」「急接近の二人!応援したい」といった彼らの様子に興奮する声が多く寄せられた。しかし、アイドル時代から応援しているファンの見方は楽観的なものだけではない。

握手会でみせていたパフォーマンス

「えっと、われわれは全員パパとしてカウントされている…?」

「忘れ去られた記憶……“騙された”のはヲタだけだったんやね」

「ヲタクは人間とみなされないってこと……?涙がとまらん」

「なぎさん……あなたは処刑人なんか?」

 など、動揺や落胆するコメントが続出した。

 というのも、齊藤なぎさはアイドル時代に定期的に握手会などのイベントを開催していたからだ。実際に参加したファンによると、

イコラブにはAKBグループと同じように、CDを購入することで複数のメンバーと握手できる“『全国握手会』という特典イベントがあります。また、握手をするためだけの抽選イベント『個別握手会』のほか4パターンの握手の方法がありますね。個別握手会のほうでは、メンバーが私服姿やコスプレできてくれたりと、普段では見られない姿をみせてくれます。なーたん(齊藤)は握手が強く、僕の手をぎゅっと握って自分の方に手繰り寄せ、じっと見つめてくれましたね。目がキラキラしてていてかわいいんです

 握手会でたくさんのファンが彼女と手を握ったはずだが、彼らとのふれあいはなかったことにされてしまったのだろうか。一気に現実を突きつけられたオタクたちであった。

 その一方で、

「料理人を仕事とする女が、男性客に出したのを『男の人に手料理』にカウントするとお思いか?そういうことです」

「握手は挨拶またはお仕事。手繋ぎは恋愛または親愛。スタンスからして違うのに同列に扱って欲しいんだね」

「そもそも握手と手を繋ぐは似てるけど、全くの別物でしょ。齊藤さんは、大切なファンの方々と握手はしてきたけれど恋愛という形で異性と手を繋ぐ形が、お父さん以外で初めてだからと言ったんじゃないかな?」

「恋愛経験のない人ほど本気の恋に陥りやすいよね。これが現実なんだから、夢を見たく無いのであれば、そもそもアイドルにハマっちゃだめ」

 と擁護する声も。

 今回の『花束とオオカミちゃんには騙されない』に出演を決めた理由について、なぎさは自身のインスタグラムでこのように綴っていた。

《私には、これから演技のお仕事を頑張りたいという強い想いがあります。今までに無い体験をしたり新しい感情を見つけることがお芝居には大切だと思いこの決断をさせていただきました(中略)驚かせてしまったと思いますが、全力で頑張りますのでぜひ暖かく見守っていただけたら嬉しいです》

 今後も番組で驚きをみせてくれるのか、活躍に期待が高まる。

『花束とオオカミちゃんには騙されない』に出演するとうたろう(齊藤なぎさのインスタグラムより)

 

『花束とオオカミちゃんには騙されない』に出演する齊藤なぎさ(本人インスタグラムより)

 

ボートレースを見て興奮する指原(イコラブノイミーニアジョイ公式チャンネルより)

 

指原莉乃('16年)