抱っこひもで胸を強調するポーズをとる斉藤ゆり氏(公式ツイッターより)

《π/(パイスラッシュ)ならぬπ=(パイイコール)です。選挙戦がんばります》

 4月20日、新宿区議会議員選挙に『政治家女子48党』から出馬する斉藤ゆり氏が自身のツイッターを更新。冒頭のコメントとともに5秒の動画も添えたのだが、これが“性的投稿”などと指摘されて炎上している。

 というのも1児の母親として、選挙運動でも幼い子どもを背負って街宣演説をする彼女だが、その必需品である「抱っこひも」を着用し、胸を大きく突き出したり身体を左右に振ったりと見せつけるように強調

 ネットユーザーからの《抱っこ紐使ってそうゆうのやめろ》とのリプライが寄せられると、斉藤氏は《心では喜んでるくせに プププw》などと余裕で返して見せるなど、性的イメージを持たせるための投稿だったことは明らかだ。

 ところが炎上騒動になると、一転して《私のツイート叩いてる人間は、エロ業界の人間を完全に差別する発言だわ 人でなし》《正義感を持って私を叩いてる奴ら、完全に“人を差別している”その思考回路に恥を覚えろ》などと、投稿への批判は特定業界への差別だとする持論を展開。

 さらには同性に対しても、周囲から性的対象として見られることが《無理なら年中スノーウェア8重くらいにして着ろ。色気を消せ》とし、最後に《女こそ強くあるべき》と“女性の地位向上”が狙いとしたような斉藤氏だった。

 SNSプロフィールに【歌って踊れるアイドルも再びやりたい!】との文言もあるように、立花孝志氏立ち合いのもとでの出馬宣言の際にも“地下アイドル”出身であることを公言している斉藤氏。

大開脚してガーシーを論じる斉藤氏

 YouTubeチャンネルでは、かつて旧NHK党の参議院議員だった“ガーシー”こと東谷義和氏の動向を伝えたり、“暴露”の解説動画を投稿。その仕事ぶりが認められたのか、晴れて政女候補者として立花氏に求められたということか。

「YouTubeでもやはり胸元を大きく開けたファッション、そしてコスプレ、はたまた足を左右に大きく開脚したポーズで出演するなど、こちらも視聴者を煽るような“性的投稿”と捉えられるような動画ばかり。

 立候補後は露出を抑えた服装で街に立った彼女ですが、思うような手応えが得られていないのでしょうか。今回の投稿は話題になるための、むしろ炎上狙いツイートにも見受けられる。何しろN党には“前科”がありますから」

 全国紙社会部記者が苦笑いする“前科”とは、2020年7月の都議会議員補欠選挙で斉藤氏同様の“性的投稿”で炎上した候補者のこと。

YouTubeではコスプレや露出度高めの衣装で配信(斉藤ゆり公式YouTubeより、一部編集部加工)

 都議選前の5月、旧N党党首だった立花氏が代表となって立ち上げられた政治団体『ホリエモン新党』。その名の通りに選挙ポスターには堀江貴文氏の写真が使われたのだが、当の本人はというと同団体との関わりを否定。

 そんなチグハグな“政党”から出馬したのが、動画配信者“ゆづか姫”としてアイドル級の人気を博していた新藤加菜(新藤かな)氏。今回の統一地方選でも港区議会議員選挙に立候補しているのだが、政女48党ではなく無所属だ。

通学路にも“アベノマスクブラ”ポスター

 そんな彼女が当時にツイッターで披露したのが、安倍晋三元首相がコロナ対策として国民に配布した布マスク。通称“アベノマスク”を2枚用いては下着代わりとして胸に当てがい、“アベノマスクブラ”と称した性的投稿だった。

 これに多くの批判が寄せられたのだが、彼女の行為は出馬後にエスカレート。なんとツイッターだけでなく、不特定多数の住民、そして子どもたちの視界にも自ずと入るようなスクールゾーン近くにも、“アベノマスクブラ”を着用した彼女の選挙ポスターを貼り出したのだ。

 ところが当時、東京都選挙管理委員会は《候補者サイド(ホリエモン新党)からは“法的な規制、根拠があるわけではない”との回答があったと聞いています》と、『週刊女性PRIME』の取材に答えたように、問題のポスターは公職選挙法には触れない代物。

 とはいえ騒動がニュースとなって全国民の目に触れ、ホリエモン新党への、N党への逆風が強く吹いたことでポスターの一部を隠す措置をとるも、結局、新藤氏は女性候補者5名の争いとなった北区において最下位。区民に「NO」を突きつけられる圧倒的大差で落選したのだった。

「国政にガーシーを担ぎ出したように、票集めのためにはあらゆる手段を講じる立花氏。その裏で、政女48党党首に担ぎ出したばかりの元タレント・大津綾香氏を一方的に解任したように、自身の意にそぐわない、また利用価値がなくなったと見るや容赦無く切り捨てるような非情さも垣間見えます。

 斉藤さんも選挙が終わった頃にはどうなることやら。それとも“1度でも目立つことができればそれでよし”とでも考えているのでしょうか。いずれにせよ区民の審判が問われそうですね」(前出・記者)

 選挙があるたびに「NHKをぶっ壊す」とのスローガンを声高に叫ぶ立花氏だが、動機はなんにせよ、政治を志した若い世代の人生だけは壊さないようにしてほしい。

2020年の都議選で、実際に北区内に貼り出された新藤加菜氏の“アベノマスクブラ”ポスター(一部編集部加工)

 

2020年の都議選前、“アベノマスクブラ”を披露した新藤加菜氏(公式ツイッターより、一部編集部加工)

 

YouTubeではコスプレや露出度高めの衣装で配信(斉藤ゆり公式YouTubeより、一部編集部加工)

 

YouTubeではコスプレや露出度高めの衣装で配信(斉藤ゆり公式YouTubeより)