平綿由政容疑者(SNSより)

「右の額と左の首筋に刺青が入っていて、見るからに凶暴そうで……」

 事件を知った近隣住人は、容疑者の印象をそう語った。

 神奈川県警南署は4月22日の午後9時24分、同県横浜市南区の職業不詳・平綿由政容疑者(34)を殺人未遂の疑いで逮捕した。

隣人をナタで殺害しようとした

「容疑者は22日の午前1時45分ごろ、自宅マンションの共用部分で、同じマンションに住む会社員男性Aさん(40)の頭部などにナタのような刃物を振り下ろして殺害しようとした。Aさんはみずから110番通報して事件が発覚」(全国紙社会部記者)

 Aさんはその後、病院へ搬送され、幸いにも額と左手首に切り傷を負った程度の軽いものだったという。

 平綿容疑者は警察の取り調べに対して、

「言いたくありません」

 と供述を拒否しているという。

 まったく面識がなかった容疑者と被害男性Aさんの間に、一体何が起きたのかーー。

 22日午前1時30分ごろ、Aさんがひとりの女性とともに自宅マンションの前までたどり着いたときのこと。

泥酔した被害男性が自転車を倒して…

「Aさんはどうやら泥酔状態で千鳥足だったから、マンション前に停めてあった自転車3、4台をガシャーンと倒したみたい。わざとじゃないんだろうけどね。その音で飛び起きた私が、倒れた自転車を起こしたんだけど、Aさんは自転車をそのままにして、女性を見送っていくところだった」(同マンションの住民)

 10分後、Aさんがマンションに戻ってきたが、

容疑者の自宅マンションにあった駐輪禁止の貼り紙

「そこでまた自転車をガシャーンと倒して、自分の部屋に戻ったみたい。私が再び自転車を戻していると、今度は容疑者が音を聞きつけて、降りてきてね。倒れた自転車の中にカノジョの自転車があったみたいで、すごい剣幕で“誰がやったんだ!”って怒鳴られたから、Aさんの部屋を教えてやったのよ。まさかこんなことになるなんて……」(同・住民)

 容疑者はいったん自室に戻って、ナタのような刃物を持ち出して、Aさんのもとへ。部屋から出てきたAさんを玄関ドアの前で切りつけてしまったのだ。

 近隣のキックボクシングジムに通っていたという平綿容疑者。冒頭にあるようにタトゥーだらけ、格闘好き、そしてナタ襲撃とくれば、いかにもヤバい男ということになるが、一方で“実はそうではない”という証言も。

「見かけはそうだけど、中身はほんわかとした人。5年ほど前に引っ越してきて以来、会えば元気よく挨拶してくれて、とても礼儀正しい。エレベーターで一緒のときは“どうぞ、どうそ、お先に”と譲ってくれて、とても親切だった」(別の住人)

 容疑者の性格については、ジムの関係者もこう話す。

「おっとりしていて、とにかく優しいから、みんなから慕われていますよ。うちでは人気者です。仕事もちゃんと設備関係の仕事を自営でやっていますしね」

 格闘技好きである容疑者の実力を聞いてみると……。

平綿由政容疑者(SNSより)

「うーん、はっきり言って弱いです。3年前から来ていますが、なにせ練習嫌いみたいで。週3日ぐらい通っていた時期もありますが、来ないときはずっと来ないですからね」(同・ジム関係者、以下同)

素手でもやれるはずですからね

 なぜこんな事件を起こしたのかと問うと、

「たぶん本気で殺そうとしたんじゃなく、ナタで脅そうとしたのでは。だって、酔っている素人相手なら、素手でもやれるはずですからね」

 同マンションの別の住人からは、次のような話も。

「被害男性のAさんはあちこちのスナックを飲み歩いていて、いつも深夜に帰ってくるの。部屋ではドタドタと音がすごいし、夜中に連れの女性が大声で叫んで、警察を呼ばれたこともあるぐらい。彼のほうも悪いと思う」

平綿容疑者の自宅前には自分の自転車が置かれたまま

 同マンションには駐輪場がないため、住人らは自転車を自分の部屋の前に、または管理人の許可を得て1階のマンション前に停めているという。平綿容疑者は前出のカノジョとは半同棲状態にあり、

「以前は自転車2台を自分の部屋の前に停めていた。でも、通路が狭くなってほかの人が通りにくいので、管理人から1台は1階に置くように告げられたんじゃないですか」(別の住民)

 前述の通り、Aさんがカノジョの自転車を倒して事件が起きてしまう。

 容疑者は6年ほど前に愛車のマスタングで高速道路を運転中に犯した過失運転致傷などの罪で逮捕された過去があるという。今回の事件で、再びカノジョを悲しませてしまった。

 容疑者宅を訪ねるも、もうカノジョの姿は見当たらなかった。


 

平綿由政容疑者(SNSより)

 

平綿由政容疑者(SNSより)

 

祭りに参加する平綿容疑者と彼女とみられる女性(SNSより)