眞鍋かをり(2013年)

《うわあ、、、、 これはひどい。。。 よくワイドショーも報道したな。 必死で家族を探す人をこんな馬鹿にするなんて。》

 5月7日に自身のツイッターを更新し、ネット上の“切り取り動画”を引用して投稿したのは港区議会議員の“ゆづか姫”こと新藤加菜氏。かつて“アベノマスクブラ”を披露して炎上した経験がある新藤氏が不快感を示したのがーー、

「“鳥探してます”の場合、無理じゃ〜ん?って思うのよ。特徴とか、名前とか書いてあるんだけど、いや〜、無理だと思うよ〜みたいな」

 5月5日放送のバラエティー番組『ネコいぬワイドショー』(BS朝日)にゲスト出演した眞鍋かをりが、街中で見かける“迷い鳥”を探すチラシについて述べた私見。

 手で口元を押さえつつも堪えきれず、笑いながら話す眞鍋に同調するように「鳥はさ、確かにね」と爆笑する、番組コメンテーターの『さらば青春の光』森田哲矢と周囲のスタッフ。片や、そのやりとりを不安そうに苦笑いを浮かべる司会のフリーアナ・森千晴の様子が放送された。

 この飼い主の切実な思いを踏みにじるかのような発言に、ネット上で批判の声が上がると、一部のネットニュースが記事配信したことで瞬く間に拡散されて炎上騒動となったわけだ。

『TVer』の見逃し配信が打ち切りに

 全国の犬猫に関するニュースをワイドショー形式で紹介するだけに、冒頭の新藤議員も本当のワイドショーと勘違いしたのだろうが、番組自体は犬や猫のペットを飼うゲストのエピソードトークなども掘り下げる動物バラエティーだ。

 そんなほのぼの番組だけに、また自身も愛犬家として登場した眞鍋だけに余計に目立つひと言に。見逃し配信サービス『TVer』では、炎上騒動を受けてか、まもなく配信期間を待たずに打ち切られた。

 放送から3日経った現在でも、彼女の発言への批判は冷めやらず、

《眞鍋かをりさん、犬猫同様鳥だって家族です。あなたの事嫌いじゃありません、ただこういう発言をすると鳥飼いにとっては不愉快になります。ガッカリしました》

《鳥も大切な家族ですよ? 大切な家族を必死に探してる人に対してあの態度なに? 犬猫に比べたら難しいのは百も承知だわ それでも大切な家族だから必死に探してるんです》

眞鍋かをりさんは鳥飼さんを見下してるの?ゲラゲラ笑って酷すぎる。 迷子になった家族に会いたいと切実に飼い主さんは思ってチラシ作ってるんだよ》

 さも“犬猫以外のペットは家族じゃない”とするような発言に捉えられてしまったのか、特に愛鳥家からは総スカンの様相。

「どうやら私を下に見ています」

 ペット番組に携わるディレクターは「ちょっと“上から目線”の意識があったのかな」と、彼女の、そしてカットすることなく放送した番組側の意識を指摘する。

「一般的に迷子になった犬や猫と比較すると、たしかに空を自由に飛び回る鳥を探すのは困難に思えます。それでも飼い主にとっては愛情を注いで育てた大切な家族であり、そこは我が子のように可愛がる愛犬家や愛猫家とは何ら差はなく、ちょっと配慮に欠けた発言ではありました。

 それに鳥には帰巣本能があるとされるだけに、迷子になっても自宅付近に戻ってきている可能性もあり、ご近所さんにチラシで呼びかける行動は決して無駄ではないように思います。“犬は賢い”とするような、その辺の鳥への理解もなかったのかなと」

 番組でも、2008年に家族に迎え入れたメスの柴犬「うめ」と暮らしていることを、まるで我が子のように話していた眞鍋。

 家族になってから4年が経った2012年、《とてもイイコですが、どうやら私を下に見ています》とツイッターで「うめ」との主従関係を告白していただけに、鳥だけでなく、自身も含めて“犬より下”という意識が漏れてしまったのだろうか。

 

真鍋かをりの夫、『THEYELLOWMONKEY』吉井和哉(公式インスタグラムより)

 

真鍋かをりの夫、『THEYELLOWMONKEY』吉井和哉(公式インスタグラムより)
2020年の都議選で、実際に北区内に貼り出された新藤加菜氏の“アベノマスクブラ”ポスター(一部編集部加工)

 

2020年の都議選前、“アベノマスクブラ”を披露した新藤加菜氏(公式ツイッターより、一部編集部加工)