木村拓哉「これはもう伝説のヘアスタイルですね」(MAYUMI先生、以下同)。2000年、結婚記者会見でのキムタク(当時28)「ドラマに合わせて明るくした髪色。長めにしたトップのアレンジも素敵ですね」

「“第一印象は髪型で決まる”と思っています。美しく生まれた方は、美しく見えるべき。髪型で損をしてしまうのは、少しもったいないな、と思うんです」

カリスマ美容師がリスペクトする芸能人のヘアスタイル

 そう語ってくれたのは美容室「MISS ESSENCE」オーナー、ヘアデザイナーのMAYUMI先生(63)だ。そのカット料金は6万500円と破格ながら連日予約が絶えず、骨格に合わせたヘアスタイルの提案を得意とすることから別名“似合わせの女王”とも。

「男性も女性も40歳を超えると顔は老化します。目のまわりがたるみ、ほうれい線がつき、顔のラインが四角くなる。だからこそ“加齢を華麗に”見せられるようにしたい。髪型のシルエット次第で、顔の老化は素敵に見せることができますよ」(MAYUMI先生、以下同)

 そんなMAYUMI先生に人気の芸能人のヘア分析をしてもらった。プロの目から見て“イケてる”のはだれ?

「まず芸能人や一般人、男女問わずの前提ですが、“若い時と同じヘア”というのはなかなか厳しいですよね。若い時に似合っていた髪型は、その時代に似合っていたもの。まずは今の時代の流れや“自分自身の今”を冷静にチェックをしてほしいです。そうすれば、髪型やメイク、ファッションもよりファッショナブルに楽しめるはずです」

 その前提ありきでMAYUMI先生がいちばんリスペクトしているのは……?

「木村拓哉さんです。本当にカッコいい。彼が90年代の“ロン毛ブーム”をつくりました。ワイルドでセクシーで、日本中が彼に憧れました。でも本当に素敵なのは、そのヘアスタイルを今も引きずったりしていないところですね」

 たしかに、近年では短髪の姿が多いキムタク。いまでも当時のままの“トレードマークはロン毛・キムタク”だったら、ちょっぴりイタイ存在だったかもしれない。

「自分のビジュアルの変化にきちんと向き合っているところにプロ意識を感じます。常に色んなスタイルに挑戦しているところも、ぜひ参考にチャレンジしてほしいです」

 常に信頼できるスタッフが木村のそばにいる証しでもあるだろう。今年1月、山下智久が公式ツイッターで《中学2年生の時から同じ美容室》と投稿したのも話題を呼んだ。

今年1月に20年以上通う美容室があると明かした山下智久。浮気しないタイプ!?

「山下さんもいつも素敵にヘアで遊んでいる印象です。なかなか中2から見つけるのは無理でしょうけど、大人になったら自分に合うサロン、信頼できるスタイリストを探してみてください。加齢による髪の変化や、顔の変化に親身に向き合ってくれる美容師と出会えて、みなさんが好感度をアップさせる髪型になれますようお祈りします」

MAYUMI●「MISS ESSENCE」代表、ヘアデザイナー。奇跡の63歳にして現役美容師。美容師歴40年の中で生まれた、そがないカット「MAYUMIカット」を構築。幅広い年齢層からの指名が後を絶たない。YouTube & TikTok:マユミイズムも好評! https://www.miss-essence.co.jp/

 

萬田久子「ロングは若いうちならストレート風、毛が細くなったらカールが加齢を華麗に見せます。高身長なので長い髪が素敵」(左は2001年)

 

仲間由紀恵、20年近く不変のスタイル。「生えかた的に長さある前髪がベストです。挑戦するならカラーやナチュラルカールに!」(左は2005年)

 

吉永小百合「78歳に見えない……とはいえ、濃い髪色は不自然で老けて見えるので明るくしたい。清純派だし仕方ないのかな」「とても若見えなのでまとめ髪もセーフ」(左は2006年で当時は61歳)

 

THEALFEE高見沢俊彦「昔から巻き髪も個性的で、髪色と衣装の色を合わせるなどオシャレ。細いお顔なのでふんわりカールがお似合い」(左は2004年)

 

東山紀之「セクシーでよくお似合いです。昔と比べても、顔立ちがさほど老化していないので、好きなスタイルに挑戦を!」(左は1992年)