左上から時計回りに、とにかく明るい安村、小島よしお、アキラ100%、なかやまきんに君

とにかく明るい安村が、イギリスのオーディション番組で大ウケ!シンプルな裸芸は、いわば笑いのダイバーシティ! 今回は30代から50代の大人女子を対象に、そんな裸芸人たちの好感度を調査しました。最近の芸人のトレンドさえもわかるこの結果、“とにかく”読んでみて!

 間近に迫る夏は、薄着になる季節……とは、まったく関係なく、春夏秋冬問わず肌の露出度高めで気張る“裸芸人”のみなさん。

「先日、日本屈指の裸芸を持つ、とにかく明るい安村さん(41)がイギリスの人気番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』で爆笑をさらい、話題になりました。やはり“裸”には国境を越える力がありますよね」

 そう語るのは、同じく自らの肉体をメディアで披露してきたタレントの徳光正行さん(51)。彼の言うとおり、裸でなければ越えられない壁があるのかもしれない。

 そこで週刊女性では30代から50代の女性1000人に「好きな裸芸人アンケート」を実施。文字どおり、身体を張って笑いを届ける彼らにリスペクトを込めてランキングを作成。どんな芸人なら笑える? 許される? その境界線が今、明らかに!

1位は芸がブレない筋肉芸人

なかやまきんに君

 1位に輝いたのは「パワーッ!」のかけ声でおなじみのピン芸人・なかやまきんに君(44)。自身の筋肉を活かした芸風が持ち味で「きちんと鍛えた身体だから、暑苦しくない」(54歳 千葉県)「筋肉たまらん」(46歳 滋賀県)「きんに君がYouTubeで紹介していた世界一浅いスクワットはなんとか続けています」(50歳 東京都)などのアンケートコメントが寄せられた。前出の徳光さんも「きんに君のYouTubeの筋トレ動画は非常に参考になる」と話す。

「以前、ボディビル世界チャンピオンの方が『自分はボディビルが本業だから身体づくりが仕事。でも、なかやまきんに君さんのように、タレント業と両立しながら、身体を絞り込むのは尋常ではない精神力じゃないと成し得ない』とおっしゃっていたのが印象的でした。しかもきんに君さんは、デビュー時から芸がブレていない点も好感度を上げていますよね」(徳光さん、以下同)

小島よしお

 2位の小島よしお(42)もまた、引き締まったボディを持つ裸芸人。「一発屋」と言われていた時期もあるが、今は小学生向け授業動画「小島よしおのおっぱっぴー小学校」というチャンネルをYouTubeに開設し、子育て世代から厚い支持を集めている。アンケートでも「裸芸だが、実は早稲田大学卒業というギャップがいい」(44歳 埼玉県)「YouTubeの学習動画の内容がよい」(49歳 宮城県)など、彼のインテリジェンスに富んだ一面に票が集まった。

 徳光さんは、上位2名の顔ぶれから時代の流れを感じる、と話す。

「今では、きんに君さんや小島よしおさんのように裸芸がひとつのジャンルになっています。しかし昔はコントの一部で演者が裸になったり、身体を張る系のバラエティー番組で芸人さんたちが裸になったりするのが主流でした。個人的に思い出深い裸芸は『ドリフ大爆笑』の名作コント『もしもこんな銭湯があったら』です。いつもはツッコミ役の故・いかりや長介さんが、裸にされて乱暴にお湯をかけられたり、湯船に突き落とされたりする姿が、目に焼きついています。偉そうなキャラの人が、素っ裸でひどい目に遭う面白さは、普遍的な笑いですよね」

ぽっちゃりした身体がかわいらしい

「長年頑張っているし、悪い話を聞いたことがない」(40歳 茨城県)「人柄の良さに好感が持てる」(47歳 東京都)などの声を集め、3位になったのが出川哲朗(59)だ。“裸芸”がメインではないものの仕事柄脱ぐ機会が多いため、ランクインを果たした。

『第36回ベストジーニスト2019』での出川哲朗('19年10月)

 徳光さんは、令和の出川人気についてこう分析する。

「出川さんは、かつて『抱かれたくない芸能人』で殿堂入りしていましたが、今は可愛いおじさんとして多くの人に愛されていますよね。トランプゲームの大富豪でいえば“革命”を起こした人。『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)などで垣間見える人柄の良さが好感度を上げていますが、体躯にも恵まれていると思います。低い身長と年齢とともに丸くなった身体が、出川さんの可愛さを引き出していますよね。もしかしたら僕の父(徳光和夫)も小柄でぽっちゃりしているので、裸になったらもっと仕事が増えるかも(笑)」

 そんな出川と同じく“愛らしさ”で9位に入ったのがダチョウ倶楽部のメンバー、故・上島竜兵さんだ。アンケートでは「竜ちゃんの裸は、それが衣装に思えるくらい芸と一体化しているし、見た目もぬいぐるみみたい」(50歳 神奈川県)と、彼の芸とビジュアルに魅了された、という声も。上島と交流があった徳光さんは「惜しい人を亡くした」と懐かしむ。

「竜ちゃんとは、昔よく飲みに行っていて、酒席でディープキスもした仲(笑)。上島さんの裸も、出川さんと同様にツルッとしていていやらしさがないですよね。ふたりがパンツ一丁でケンカをしてからキスをする、お決まりの流れが大好きでした……」

 もう一度、上島&出川の絶妙なコンビネーションを見たい、という読者も多いだろう。

とにかく明るい安村

 そして冒頭でも触れた、とにかく明るい安村は4位にランクイン。イギリスでのチャレンジを称賛するコメントが多く寄せられ、裸で世界に打って出た彼の勇気が、ランキングに反映されたようだ。

 6位のロバート・秋山竜次(44)は、梅宮辰夫をはじめ男性芸能人のお面をつけて半裸になる“身体モノマネ”で、厚みのある上半身を披露している。本人の身体に似ているかどうかはさておき「くだらないことも、やり続けてシリーズ化するのがすごい」(54歳 大阪府)「身体を張ったものだけでなく、どの芸も面白い」(46歳 愛知県)などのアンケートコメントが象徴するように、彼の笑いの才能に票が集まった。今後も秋山独自の感性で、身体モノマネの可能性を広げてほしい。

YouTubeでも人気の裸芸人たち

江頭2:50(公式YouTubeより)

 続く7位に入ったのは“ワンクールのレギュラーより1回の伝説”を掲げ、お茶の間に幾度となくインパクトを残した江頭2:50(57)。以前は先出の出川哲朗と双璧をなす「嫌われ芸人」だったが、彼の評価にも変化の波が訪れている。

「江頭さんは“キワモノ裸芸人”としてテレビに出ては、女性たちから嫌われ続けてきたレジェンド。特に昔のバラエティーは、彼の登場により女性が悲鳴をあげるという演出が定番だったので、彼の存在に助けられたテレビマンもたくさんいたと思います。しかし、自身のYouTubeで彼のストイックさや人柄が視聴者に伝わった結果、どんどんファンが増えています。江頭さんは、個性があってカッコいい唯一無二の存在ですよね」

 実際に「キモいと言われていたころから私は大好き。今やっとYouTubeでエガちゃんの男気や優しさ、面白さが伝わるようになってうれしい」(54歳 群馬県)という熱いメッセージが往年のファンからも届いている。きんに君と小島よしお、そしてエガちゃんと、YouTubeは裸芸人にとって人気の起爆剤になっているのかもしれない。

 図らずも、裸芸にまつわる時代の変遷と、裸を貫き通した芸人たちの軌跡をたどることとなった今回のランキング。裸芸に強い思い入れがある徳光さんも「個人的に勉強になりました」と語った。週刊女性は、どんな季節もどんな時代も、裸で戦う彼らを応援します!

取材・文/とみたまゆり

徳光正行(とくみつ・まさゆき) 1971年、神奈川県生まれ。フリーアナウンサー・徳光和夫の次男。タレント・キャスターとして活躍する傍ら、今も父からお年玉をもらう“クズ2世タレント”としてもブレイク。最近ではホラー小説家としても活動中
30代から50代の女性1000人に聞いた「好きな裸芸人ランキング」

 

 

なかやまきんに君

 

小島よしお

 

出川哲朗

 

とにかく明るい安村

 

アキラ100%

 

ロバート・秋山、ゆりやんレトリィバァ

 

江頭2:50(公式YouTubeより)

 

故・上島竜兵さん

 

庄司智春