大谷翔平 写真/共同通信社

メジャーのファン投票にてリーグ最多の得票数でオールスター出場が決まった大谷翔平。私生活が謎に包まれているだけに半ば都市伝説化しているウワサが多数囁かれているが、それらを検証してみると二刀流の素顔がわかってきて―。大谷にまつわる7つの都市伝説を徹底検証!

大谷がハマっている漫画

(1)交際人数ゼロ人説

 女性関係で浮いた話がない大谷。交際疑惑が浮上した女性は何人かいるが、いずれもウワサの域を出ない。

 女性関係について、現地で取材をするスポーツライターの梅田香子さんに話を聞いた。

「野球にストイックに取り組まないと、二刀流で結果は残せません。大谷選手は、日本人メジャーリーガーが通うような飲食店にも行かないため、なかなか出会いもないでしょうし、現役の間は野球に集中して、家庭を持つつもりはないのかもしれません」

 日本ではどうだったのか。

「テレビ出演した際に“合コンに行ったことがない”と話していましたね。同年代の違う競技の女性アスリートの方とは交流があったそうですが。高校時代には、母親は“翔平に彼女なんていないよ。まだ誰とも付き合ったことないんじゃないかな”と周囲に言っていたようです。決してモテないというわけではなく、告白されたり、ラブレターをもらったりはしていましたが、野球に集中したいと断っていましたね」(スポーツ紙記者)

 誰も知らないところでコッソリ、ということはあったかもしれないが、ずっと“野球が恋人”だったようだ。

(2)ゲーム、漫画好きのオタク説

 野球以外の好きなものがゲームや漫画。

「スマホゲーム『クラッシュ・ロワイヤル』を日本ハム時代からやっています。ほかに任天堂の『大乱闘スマッシュブラザーズ』をロッカールームでチームメートと対戦したり、水原通訳と一緒にオンラインでシューティングゲームをプレーしたりしています」(現地メディア関係者、以下同)

 漫画やアニメはチームメートとのコミュニケーションツールになっている。

「大谷選手がいちばんハマっている漫画は『SLAM DUNK』で、『鬼滅の刃』も読んだそうです。エンゼルスのチームメートには『NARUTO』や『進撃の巨人』、『HUNTER×HUNTER』のアニメを紹介したようです」

 メジャーリーグで二刀流の活躍、WBCで世界一と“漫画みたい”な大谷だが……、

「野球漫画『MAJOR』の作者の満田拓也さんは“こんな選手を描いたらボツにされる”と言っていました」(前出・スポーツ紙記者、以下同)

 ゲームや漫画のオタクではあるようだが、それを本人が超えてしまっている。

1か月に使うのは1万円程度

(3)他のスポーツも万能説

 身長193センチ、体重95キロという堂々たる体格で足も速い。他のスポーツをやっていても大活躍したのではという説がある。

「野球一筋に思われることもありますが、幼少期にはバドミントンと水泳もやっていました。バドミントンは国体に出場したこともある母親の加代子さんの影響で、スマッシュも速く、かなりうまかったそうです。水泳は幼稚園の年長からスクールに通い始め、小学4年生のときには6年生と同じコースで泳いでいました。また、花巻東高ではもちろん野球部でしたが、水泳が投手の練習の一環としてあり、大谷選手の泳ぎを見た水泳部のコーチが“オリンピックを目指せる”と言うほど速かったようです」

 大谷の身体能力はアメリカの他競技の関係者からも注目されている。

「'21年にはプロアメリカンフットボールリーグ・NFLの公式サイトで大谷の特集記事が公開。歴代の名選手に例えたり、アメフトをやっていたらどのポジションだったかなどを考察したうえで、“天文学的な価値”としていました」(前出・現地メディア関係者)

 そんな大谷に苦手なスポーツはあるのか。

「サッカーが苦手と話していたことがありました。ですが、エンゼルスのウォーミングアップで、サッカーボールを使ったメニューがあり、そこで大谷選手は華麗なリフティングを披露したことも。その映像を見た元サッカー日本代表の橋本英郎さんがツイッターで《大谷選手、サッカーまで上手いんか。。笑》と称賛する投稿をしていました」(前出・スポーツ紙記者、以下同)

 やはり大谷はスポーツ万能のようだ。

(4)怒られたことがない説

 “完璧人間”である大谷は親や教師に怒られたことがあるのだろうか。

「小さいころは両親から怒られなかったようです。7歳上の兄と2歳違いの姉のいる末っ子で、可愛がられながら育ったみたいです。また、兄や姉が怒られているのを見て、同じことはしなかったりと、周りを見て何かを感じ取ることがうまかったそう。大谷選手自身も“怒られたことはほとんどなかったと思います”と話していました」

幼少期の大谷と父・徹さん。野球以外ではほとんど怒られたことがなかった(MLB公式インスタグラムより)

 ところが、野球となると事情が違ってくる。

「大谷選手にとって、父の徹さんは、小学生のときのリトルリーグでは監督、中学時代のシニアリーグではコーチと常に指導者でした。“グラウンドでは怒られた”と大谷選手も話すように厳しい指導を受けていました」

 野球の名門・花巻東高でも厳しい指導は続いた。

「大谷選手は1年生からスタメンで出場していましたが、夏の県大会で一塁まで全力疾走をしなかったことに、佐々木洋監督が激怒。他にも、寝坊で練習に遅れた罰として雪かきをさせられていました。大谷選手も高校時代について“何度も怒られました”と振り返っていましたね」

 要領よく幼少期を過ごしたものの、グラウンドでは同様にはいかなかったようだ。

(5)プライベートでお金を使わない説

 大谷の今季の年俸は約43億円。シーズンが終わりFAとなれば、8年総額6億ドル(約860億円)の契約を結ぶ可能性もあると予想されているが、あまりお金に興味はないように見える。

「プロ入りしてからもお金の管理は両親がしていて、月10万円をお小遣いとしてもらっていました。物欲がなく、寮生活で栗山英樹監督の方針によって外出も許可制だったため、1か月に使うのは1万円程度。プロ入りから2年間でお小遣いから200万円ほど貯金したそうです」

 アメリカに行っても金銭感覚は変わらないようだ。

「服や車、時計はスポンサーから提供されたものです。家も家賃50万円ですが、年俸を考えると安いです。大谷選手も“お金はたまっていく一方”と言っているので、大金を手にしてもほとんど使っていないんだと思います」(前出・現地メディア関係者、以下同)

 一方でお金を使っているところもある。

「お世話になった人には出し惜しみしません。水原通訳には新婚旅行をプレゼントしたり、'21年にホームランダービーで獲得した15万ドル(約2100万円)をすべてトレーナーや広報など、チームスタッフ30人に小切手で渡していました」

 お金の使い方まで粋なのが大谷流だ。

とにかく「17」に縁がある

(6)1日の半分寝ている説

「趣味は睡眠ですね」

 と話すほど寝るのが好きな大谷。

「5月に侍ジャパンで一緒に戦ったヌートバー選手が食事に誘ったのですが、“寝ている”という理由で断っていました。それほど睡眠を大事にしているということです」(前出・スポーツ紙記者)

 投手もバッターもこなす大谷は、単純に考えて他の人の倍の練習が必要だ。

「二刀流は体力を使うので、疲れを残さないために睡眠をしっかりとるようにしています。試合のない日は、起きると読書などをしてから練習して寝る。それを一日繰り返しています。それだけ寝ているので、あれほどの体格になったのだと思います」(梅田さん)

 日本人の平均睡眠時間は6・4時間といわれているが、大谷はどれだけ寝るのか。

「寝れば寝るほどいいと言っていましたね。10時間以上は普通で、昼寝と合わせて12時間ほど寝ることもあるとか」(前出・現地メディア関係者)

 半日寝ている説は事実のようだ。

オーダーメードで枕を作る大谷。二刀流での活躍には十分な睡眠が大切だ(西川公式YouTubeより)

(7)「17」と不思議な縁がある説

 エンゼルスでの大谷の背番号といえば「17」。この数字には何かと縁がある。

「花巻東高で1年生のときにもらった背番号は17でした。エンゼルスと契約したのは'17年で、メジャーで新人王を獲得したのも日本人では、イチローさん以来、17年ぶり。'21年に松井秀喜さんが持っていたメジャーリーグの日本人最多本塁打記録を更新したのも17年ぶりのことでした」(前出・スポーツ紙記者、以下同)

 つながりがある数字のようだが、極め付きは……、

「“翔平”は合計で17画。運命で決まっていたのかもしれませんね」

 17が関係してくるとき、大谷がまた偉大な記録を達成するかもしれない。


梅田香子 スポーツライターとして、野球以外にもフィギュアスケートやバスケットボールなど多くのスポーツに精通。現在はアメリカに在住し、大リーグを中心に取材活動を行う

 
出演番組のスタジオに見学に来た長女と白井一幸氏のツーショット(白井氏のブログより、画像は編集部で一部加工)
出演番組のスタジオに見学に来た長女と白井一幸氏のツーショット(白井氏のブログより、画像は編集部で一部加工)

 

大谷翔平 写真/共同通信社
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