両陛下のインドネシアご出発を見送られた紀子さま(6月17日・羽田空港)

 6月29日は秋篠宮ご夫妻33回目の結婚記念日だ。

「秋篠宮ご夫妻といえば、今年5月にイギリスのチャールズ国王の戴冠式に参列された際の仲むつまじいご様子が印象的でしたね。特に、政府専用機を乗り降りする際に、自然と腕を組まれるお姿。息の合ったコンビネーションが、一部で話題となりました」(皇室ジャーナリスト)

メキシコとの外交関係樹立135年

 6月16日には、東京国立博物館平成館で開催中の特別展『古代メキシコ ―マヤ、アステカ、テオティワカン』をおふたりでご鑑賞。肩が触れるほど近い距離で、展示品を熱心にご覧になった。

「秋篠宮ご夫妻にとって、メキシコは思い出深い国。過去に2度、訪問されたことがあります。1度目は'97年、『日本人メキシコ移住100周年記念式典』に臨席されました」(宮内庁OB、以下同)

 2度目のご訪問は'14年。

「伊達政宗が派遣した『支倉使節団』がメキシコに到達して400年という節目のタイミングでした。おふたりは、大統領閣下が主催する午餐会や、『セルバンティーノ国際芸術祭』の開会式に出席されたほか、現地で暮らす日本人や日系人との交流を楽しまれたといいます」

 '14年のご訪問後、ご夫妻はこう感想を綴られている。

《栽培植物やそれに伴う食生活、そして手工芸など、メソアメリカ諸文明の一端に触れることができたことをうれしく思います》

 日本から飛行機で13時間の距離にあるメキシコでのご体験は、“研究肌”の秋篠宮ご夫妻にとって刺激的だったに違いない。

 そして今夏─、

「ご夫妻がメキシコを訪問される線が濃厚です。メキシコに日本人が移住して125周年を迎えた昨年は、祝賀行事が行われました。さらに今年は、日本とメキシコの外交関係樹立135年のメモリアルイヤーでもあります」(宮内庁関係者、以下同)

 今年5月、新型コロナウイルスが感染法上の“5類”に移行し、6月には天皇陛下と雅子さまのインドネシア訪問が実現した。

「それに続き、秋篠宮ご夫妻も海外にお出かけになる方向で調整が進んでいるようです」

 メキシコご滞在のスケジュール以上に注目を集めているのが、アメリカのニューヨークで暮らす長女・眞子さんとの再会について。

「'14年に秋篠宮ご夫妻がグアテマラとメキシコを訪問された際は、飛行機の乗り換えで、行きにアメリカのヒューストン、帰りにはロサンゼルスにお立ち寄りになりました」(皇室担当記者、以下同)

眞子さんとの面会を願われる紀子さま

 '18年に眞子さんがブラジルを訪問した際には、飛行機の乗り換えでニューヨークに滞在したことがある。メキシコや中南米を訪問する際に、アメリカを経由するケースは多いようだ。

 '21年秋に小室圭さんと結婚、渡米して以来、1度も帰国していない眞子さん。

「帰国すれば、マスコミに追われることはいうまでもありません。眞子さんは結婚直前に『複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)』を公表していますが、多くの報道陣に囲まれれば症状が悪化するリスクも。当分、日本には戻らないご意向とも聞きます」

 皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授は、“里帰り”のハードルの高さを指摘する。

「眞子さんは現在、皇族ではなく一般人なので、“公邸”にあたる秋篠宮邸に寝泊まりするのは遠慮すべきだと思います。したがって、ご家族が会いに出向かれるのが自然な形でしょう」

6月16日、古代メキシコ文明の特別展を熱心に鑑賞された秋篠宮ご夫妻

 その絶好のチャンスとなるのが、秋篠宮ご夫妻のメキシコ訪問というわけだ。

「とりわけ紀子さまは、眞子さんとのご面会を切に願われているようにお見受けします」(前出・皇室ジャーナリスト、以下同)

 紀子さまは昨年のお誕生日文書で、眞子さんへの思いをこう記されている。

《今は直接会うことが叶いませんが、庭の花の世話をしながら、木香薔薇のアーチを作り、いつか娘と一緒にゆっくり庭を歩くことができましたら、と思っております》

 異国で暮らす愛娘を案じる気持ちは、子を持つ親なら共感できるだろう。とはいえ、海外訪問の合間を縫って、眞子さんと面会されることは可能なのか。

「皇族方が、公務の妨げとならない範囲で、その前後にプライベートな時間をお過ごしになるケースは過去にもありました。秋篠宮ご夫妻が、海外訪問のついでに眞子さんとお会いになることも、ルール上は問題ないと思います」

 ただし、“異例の結婚”を強行した小室さん夫妻の事情は無視できない。

メキシコでの面会は“圭さん抜き”か

「おふたりの結婚は、周囲の納得や国民からの祝福を得られたとは言い難く、国民への説明も不十分でした。秋篠宮ご夫妻から眞子さんに対する情愛は理解できますが、海外訪問に便乗する形で面会することをよく思わない国民もいるでしょう。今はまだ“再会の時”ではないと思います」(小田部教授、以下同)

 それでも面会される場合、次の形式が望ましいという。

「小室さん夫妻のお住まいを訪問されるのは、プライベート感が強調されるため避けたほうがよいと思います。眞子さんが空港やホテルなどでお迎えし、“すれ違う”形でお会いになるのが最適でしょう。短時間の滞在は大前提。結婚騒動の発端となった圭さんの同席は、国民感情を逆なでしかねないので控えたほうがよさそうです」

 紀子さまにとって悲願である眞子さんとの再会。その場に“義理の息子”の姿はないと推測する人はほかにもいる。

小室圭さんと小室眞子さん('21年10月)

「眞子さんとの結婚を控えた圭さんが、'21年秋に一時帰国していたときのこと。秋篠宮ご夫妻に結婚のご挨拶をするため、圭さんは赤坂御用地を訪問しました。ご夫妻と圭さんがお会いになるのは約3年2か月ぶりで、積もる話もあるかと思ったのですが……」(前出・宮内庁関係者、以下同)

 圭さんは約3時間半滞在したが、秋篠宮ご夫妻と面会したのは、わずか20分だったと報じられている。

「挨拶は、ご一家のお住まいではなく、行事に使われる赤坂東邸で行われました。つまり、圭さんはあくまでも“お客さん扱い”ということ。この件もしかり、秋篠宮ご夫妻と圭さんの間には分厚い壁があります。メキシコご訪問のタイミングで面会されるとしても当然、“圭さん抜き”になると思いますよ」

 親子水入らずの再会の準備は、着々と進められている。


小田部雄次 静岡福祉大学名誉教授。日本近現代史を専門とし、『天皇家の帝王学』など著書多数