エレガントな巻き髪とイヤリングが印象的(4月5日・御料牧場)

 佳子さまは7月17日、東京都障害者ダンス大会『ドレミファダンスコンサート』に出席された。B'zの『ultra soul』に合わせてタオルを振るなど、自然体で楽しまれている様子が印象的だったが、それもそのはず。佳子さまは長年、ダンスに熱心に取り組まれていた。

『国際基督教大学』在学中には、民間のダンススクールに通い、発表会ではプロダンサーも顔負けのキレのあるダンスを披露していました」(皇室担当記者)

 新たな皇族像を体現するかのように輝く佳子さまのお姿に、憧れを抱かれていたのが天皇家の長女・愛子さまだ。

幼いころから愛子さまにとって、佳子さまは“姉”のような存在で、多くの影響を受けてきました。中学時代の愛子さまは“編み込みヘア”がお気に入りでしたが、これも佳子さまの髪型をまねされたといわれています。高校2年、3年のときには、有志数人でダンスグループを組み、文化祭で披露されました」(皇室ジャーナリスト)

 ファッションジャーナリストの日置千弓さんは、「愛子さまの髪型やファッションに、佳子さまの影響が見て取れるのは当然」と話す。

「皇室は特殊なお立場なので、SNSやファッション誌はあまり参考にならず、ご自身と同じ皇室の一員をお手本にするのが最善でしょう。数少ないご親族の中で、最も年齢が近く“おしゃれで可愛い”イメージの佳子さまを、無意識のうちに参考にされるのは、ごく自然な流れだと思います」(日置さん、以下同)

 成人された愛子さまのメイクやアクセサリーには“こだわり”が感じられるという。

「愛子さまのメイクポイントは眉。主張はありつつも、強すぎないラウンド眉は、佳子さまのスタイルと似ています。また、佳子さまが常用されている淡いピンクの口紅は、愛子さまにもぴったりで“口紅はどうなさっていますか?”“このブランドを愛用しています”という、おふたりの会話が想像されますね」

佳子さまと普段からよく連絡を取られている

ダンススクールの発表会で“美腹筋”を解放された佳子さま

 アクセサリーにも、お二方に共通する特徴があるようだ。

佳子さまは、たくさんイヤリングをお持ちです。皇族の定番である一粒真珠のアクセサリーとは異なる、手作り感のあるデザインや、愛らしく揺れるイヤリングを楽しんでいらっしゃいます。

 最近は、愛子さまも揺れるイヤリングを身につけられていますが、これも“佳子さまの影響”といえるでしょう」

 昨年11月には、愛子さまと佳子さまがおふたりで、宮内庁楽部による秋季雅楽演奏会を鑑賞された。

「公の場では初めての“ツーショット”となったこの日、愛子さまはホワイトのスーツ、佳子さまは真紅のスーツをお召しになっていました。お二方の“紅白コーデ”は事前に打ち合わせてお決めになったのでしょう。それぞれのご年齢とキャラクターが考慮された装いでした」(前出・皇室ジャーナリスト、以下同)

 内親王としての“先輩”である佳子さまが、さりげなくリードする場面もみられた。

「公務の経験が多い佳子さまは、身体を左右へ向ける場面や関係者へのお辞儀のタイミングなど、コンマ数秒、愛子さまより早く動かれていたとか。ご身位は愛子さまが上なので、佳子さまは控えめでしたが、あたたかいフォローが垣間見えました。おふたりは普段からよく連絡を取られているとも聞きます」

 '12年の秋篠宮さまの誕生日会見で、紀子さまはこう語られていた。

「敬宮(愛子)さまは、佳子とお話をされていることが多くなっているように思います。(中略)ふたりとも10代であり、そのような女の子同士のお話を楽しんでいるのでは」

 それから10年以上がたち、愛子さまと佳子さまは内親王としての責務を担われている。

「皇室に生まれ育った女性としての生き方や制約、プレッシャーなど似たものが多いこともあり、愛子さまは“先輩”である佳子さまの行動を参考にされているのでしょう」(皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授)

憧れの佳子さまは…

'22年11月、秋季雅楽演奏会を鑑賞された愛子さまと佳子さま。おふたりでのお出ましは初めて

 憧れの佳子さま”は現在、独居騒動の渦中におられる。

 昨秋に改修工事を終えた秋篠宮邸に佳子さまの部屋はなく、仮住まい先だった旧御仮寓所に、今もひとりで住まわれていることが、6月30日に宮内庁から公表された。

昨秋の時点で宮内庁は“'22年度内にご一家で新居に移られる”と説明していましたが、虚偽だったのです。佳子さまのひとり暮らしの目的は経費削減のためとしつつも、具体的な削減額は公表できないとのことで、国民は不信感を募らせています」(前出・皇室担当記者)

 宮内庁の西村泰彦長官は、7月13日に行われた定例会見で「(公表が)タイムリーではなかった」と非を認めた。

佳子さまのお部屋がつくられないことが、改修前から決まっていたとすれば、その時点で説明すべきでした。宮内庁の対応の遅さもそうですが、“決定段階で発表したほうがよい”というお考えに至らなかった佳子さまに対しても、国民との温度差が指摘されています」(宮内庁OB)

 今回の件は、秋篠宮家や宮内庁の“暴走”などともいわれ、佳子さまは肩身の狭い思いを抱かれていることだろう。

愛子さまは、佳子さまの奔放さからくる国民との信頼関係の悪化について、それなりの情報と判断をお持ちになっていると思われます。眞子さんの結婚問題以来、不安定な秋篠宮家の中にいる佳子さまのことを、陰ながら心配されているのかもしれません。

 天皇家の長女として、佳子さまから直接的に影響を受けるのではなく、学ぶべき言動を取捨選択されていると推測します」(小田部名誉教授)

 秋篠宮家に冷ややかな視線が注がれる中、愛子さまが“変心”される可能性もある。

「愛子さまは、昨年3月の成年会見で、上皇さまのおことばを借りながら“皇室は、国民の幸福を常に願い、国民と苦楽を共にしながら務めを果たす、ということが基本”と述べられました。今回の佳子さまの騒動は、そうした皇室像とは一線を画しています。愛子さまは、今までのように佳子さまを“お手本”として慕うことができず、懊悩されているのではないでしょうか……」(前出・宮内庁OB)

 愛子さまが、佳子さまへの憧れを断ち切る日は訪れてしまうのだろうか。


小田部雄次
静岡福祉大学名誉教授。日本近現代史を専門とし、『天皇家の帝王学』など著書多数

日置千弓
ファッションジャーナリスト。エッセイや論評の執筆、テレビでの解説などを行う

 

'18年、学校の運動会で扇子を持ちながら『千本桜』の曲に合わせ同級生とダンスを披露された愛子さま

 

ご結婚30周年となる6月9日に公開された天皇ご一家の“団らん”写真

 

学習院大学のキャンパスで授業を受け、車で帰路につかれた愛子さま('22年12月)

 

'22年12月に公開された愛子さま21歳のお誕生日写真

 

雅子さまに教わりながら書き初めを行われる愛子さま(宮内庁提供)

 

幼稚園の運動会でダンスを披露する愛子さまに天皇皇后両陛下は笑顔で拍手を。平成19年10月

 

’06年8月、皇太子ご一家(当時)はオランダ静養中、王室メンバーと馬車庫を見学された