DJSODA(本人インスタグラムより)

 《あまりにも大きな衝撃を受けて未だに怖くて手が震えています…》

 インフルエンサーとしても活躍する 韓国出身の人気女性アーティスト・DJ SODA(35)が音楽フェスティバル「MUSIC CIRCUS’23」の公演中に、セクハラ被害に遭ったことをX(旧Twitter)で告発し波紋を呼んでいる。なかには運営側の責任を問う声もあって──。

 夏と言えば、音楽フェスティバル。今年の8月11日から13日に、大阪で「MUSIC CIRCUS'23」が行われた。MUSIC CIRCUSは、放水銃から発射される大量の水しぶきを浴びながら音楽を楽しむコンセプトのイベント。出演者や参加者の多くは、水に濡れてもいいようにTシャツやタンクトップなど比較的涼しげな恰好で臨む。特に今年はイベント10周年を記念して、水かけ祭りとして有名なアジア最大級の音楽フェス「SIAM Songkran Music Festival」とのコラボレーションが実現したこともあり、会場は大いに盛り上がった。

運営が発表した“強いコメント”

 盛況のうちに終了したと思われたが、当イベントの3日目に出演したDJ SODAが、翌日の8月14日に自身のX(Twitter)を更新し、公演中に起こったことを赤裸々に告白。実際に自身の胸を触られている現場をとらえた画像を公開した。

《日本の大阪ミュージックサーカスフェスティバルで公演を終えましたがその時に凄く悲しい出来事がありました。ファンの方々ともっと近くで楽しんでもらうために、私が公演の最後の部分でいつものようにファンの方々に近づいた時、数人が突然私の胸を触ってくるというセクハラを受けました》

《私を見て泣いて喜んでくれて好きと伝えてくれる素敵なファンの方々もいて、一旦最後までやりきろうと最大限平気なふりを頑張りました。今はホテルに戻ってきましたが、未だにとても怖です》(原文ママ)

近づいたDJSODAの腕を掴み、胸を触るなど観客が暴走(ツイッターより)

 ファンと交流するのが好きで、いつも舞台の下に降りてファンとハグをしながら公演を終えるというDJ SODA。公演中にセクハラを受けたことは初めてだったと振り返った。

《DJをしてから10年立ちますが公演中にこんなことをされたことは人生で初めてです》(原文ママ)

 騒動を受け、8月15日、イベントを主催した株式会社 TryHard Japanは公式ホームページにて、「MUSIC CIRCUS'23で発生した性暴力事件について」というタイトルでコメントを発表。犯人を強く批判し糾弾する姿勢を示した。少々長いが全文を引用したい。

《2023年8月11日から13日まで開催されたMUSIC CIRCUS‘23におきまして、DJ SODA様がパフォーマンス中に数名の観客から胸などを触られる事件が発生しました。
このような行為は性暴力、性犯罪であり、断じて許すわけにはいきません。

 被害に遭われたDJ SODA様への最大限のサポートを行いつつ、このような卑劣な犯罪行為を行った犯人を特定し、損害賠償請求や刑事告訴など、民事及び刑事の法的措置を取る所存です。

 今回の犯罪行為に及んだ方については、様々な角度から犯行現場をとらえた映像がありますので、早期に特定することが可能と思われます。
犯罪行為に及んだ方は、すみやかに警察署に出頭し、また当社にご連絡ください。

 MUSIC CIRCUSは、今年で10年目を迎え、毎年海外からも著名なアーティストをお招きして開催してまいりました。

 そのようなMUSIC CIRCUSの場において、このような事件が初めて発生したことは、誠に残念であり、主催者として遺憾の意を表明します。同時に事実関係を調査し、このようなことが二度と起こらないよう、再発防止を徹底してまいります》

「9割方運営側に問題がある」の批判も

 一連の流れに対しSNSでは、彼女の露出度の高い服装を批判する一部の心無いコメントもあったが、彼女を心配する声が多く聞かれた。しかし、その一方で当イベントを主催した株式会社 TryHard Japanに対し、設営の不備やリスク管理不足など、運営の責任を問うネット上のコメントも散見されている。

「一緒に“被害者面”して客を攻める運営側。アーティストの安全を守らず、危険があるかもしれないパフォーマンスを見て見ぬ振りをしたじゃん。あのスペースにアーティストが降りて客を煽る行為は規定上問題なかったのか? 客がアーティストに触れた場合の対応など、詳細なルールがあったのか?ちゃんと公表してほしい」

「触った奴が100%悪いのは当たり前。最悪、怪我や命に関わる事件になる可能性がある。むやみに観客に近づいてはいけないし、ボディーガードも付けずにアーティストを自由に歩かせる運営にも問題があると思う」

「主催者側にも出演者を守る責任があります。観客との距離が近くないと盛り上がらない程度のフェスならやらなくていいし、アーティストもステージから降りなくても盛り上げるようにするべきだと思う」

「9割方運営側に問題がある。演者とファンを接触させたということ。これが一番の落ち度」

「MUSICCIRCUS」の会場(イベント公式ツイッターより)

 実際、当イベント公式SNSや出演者の投稿した当日の写真を確認すると、出演者のいるステージから参加者との距離はあるものの、ステージを降りると阻むものが“子どもの背丈くらいの柵”のみ。柵から手を伸ばすと、近くを歩く出演者に容易に触れることができる距離だ。さらに、警備スタッフも近くに待機している様子はない。この状態では、“警備体制が万全”とは到底言えないだろう。

「今回の件で運営サイドは相当混乱に見舞われているようですよ。DJ SODAさんが声を上げたことも当然想定外のことで、早急に対応しなくては、と声明を出したようです」(広告代理店関係者)

事実確認に時間を要しており……

 そして現在、事が大きくなったことで、このイベントの他の側面もフィーチャーされてしまっているようだ。

MUSIC CIRCUSは、キャバクラやラウンジ、風俗求人など、いわゆる“夜系”のスポンサーがついているんですよね。そんなイベントの後援は大阪府泉南市。大阪府泉南市は白い大理石を敷き詰めた泉南マーブルビーチ(通称『恋人たちのビーチ』)などがある、いわゆる観光地です。このような状況は、ほかの音楽フェスにはあまり見られない印象ですね」(同・広告代理店関係者)

『週刊女性PRIME』は当日の運営体制、今後の設営環境の改善やイベント開催自体を続けるのかなどについて問い合わせるべく、8月15日に同社に電話取材を申し込んだ。すると女性スタッフが対応。

「お盆休みで担当者が不在のため、お問い合わせフォームに入力しお待ちください」

 と指示があった。指示通り入力すると、翌日の16日夕方にメールが送られてきた。

「現在、事実確認に時間を要しており、大変ご迷惑をおかけしております。確認が取れ次第、フォームに記載のあったメールアドレスにご連絡致しますので今しばらくお待ちくださいませ」

 その後連絡が途絶えたため、17日の午後に再度電話したところ別の男性スタッフが出て、

社内で確認したのですが、役員が出払っております。現段階ではどの質問にも回答できません

 との回答が。どうやら、回答は“役員クラス”が揉んでいるようだ。訴訟含め混乱を極めているようだが、

“卑劣な犯罪行為を行った犯人を特定し、損害賠償請求や刑事告訴など、民事及び刑事の法的措置を取る所存です”とコメントを出した運営サイドですが、いまだにSODAさんに触れた“犯人”の特定には至っていないようです」(イベント関係者)

 どちらにせよ、お互い気持ちよく音楽フェスを楽しめるように、主催側には早急な真相解明、そして今後の対応に関する説明を切に願う。

観客に胸を触られたことを訴えたDJSODA(本人のツイッターより)

 

観客に胸を触られたことを訴えたDJSODA(本人のツイッターより)

 

観客に胸を触られたことを訴えたDJSODA(本人のツイッターより)

 

2023年7月、韓国の『S2O』で観客前でパフォーマンスを披露するDJSODA(公式インスタグラムより)

 

2023年7月、韓国の『S2O』で観客前でパフォーマンスを披露するDJSODA(公式インスタグラムより)

 

2023年7月、韓国の『S2O』で観客前でパフォーマンスを披露するDJSODA。彼女に触れる観客はいない(公式インスタグラムより)

 

2023年7月、韓国の『S2O』で観客前でパフォーマンスを披露するDJSODA(公式インスタグラムより)

 

2023年7月、韓国の『S2O』で観客前でパフォーマンスを披露、ハイタッチに応じるDJSODA(公式インスタグラムより)

 

2023年7月、韓国の『S2O』で観客前でパフォーマンスを披露、ハイタッチに応じるDJSODA(公式インスタグラムより)

 

2023年5月、アメリカ公演で観客と握手するDJSODA(公式インスタグラムより)