(左から)藤島ジュリー景子氏、脱退した平野紫耀

《辞めたって5人のキンプリが帰ってくるわけじゃないんだよ ふざけんな》

ジュリー社長退任に「キンプリ分裂させたこと謝って」

 29日、故・ジャニー喜多川前社長による性加害問題を巡り、ジャニーズ事務所が設置した『再発防止特別チーム』が調査報告書をまとめ、都内で会見を開いた。ジャニー前社長については「多数のジャニーズJr.に対し、長期間にわたって広範に性加害を繰り返していた事実が認められた」と報告した。

 また問題の背景として創業からジャニー氏、ジャニー氏の姉・藤島メリー泰子元名誉会長、メリー氏の娘で現社長の藤島ジュリー景子氏と続く“同族経営”の弊害が指摘され、「ジャニーズ事務所が解体的出直しをするため、経営トップたる代表取締役社長を交代する必要がある」とし、ジュリー氏の辞任を要求した。

 同事務所は「提言および会見内容を真摯に受け止め、今後に予定をしております弊社による記者会見にて、その取り組みを誠心誠意ご説明させていただく所存でございます」とコメントしているが、ジュリー氏の辞任は決定的だとされている。

 こうした報道を受け、大きな動揺を見せているのはKing & Prince(以下、キンプリ)のファン(総称:ティアラ)だ。X(旧Twitter)上では、

《ジュリー退任?ってかコレがもし1年前だったらキンプリ分裂なかった?え…泣いてる》

《ジュリーさんここで辞めちゃったら春に3人がキンプリ辞めた意味なくならん?笑 ちょっと我慢してたらよかっただけになっちゃわんか》

《ジュリーさんジャニーズ事務所辞めるんだったらまじでキンプリ返してほしい。辞めるのおそ》

《ジュリー社長、辞任する前にキンプリ分裂させたこと謝って欲しい》

 と悲痛な声があがっている。

「キンプリは今年5月、平野紫耀さん(26)、神宮寺勇太さん(25)、岸優太さん(27)がグループから脱退し、平野さん、神宮寺さんは同日付けで、岸さんは9月いっぱいで退所します。平野さん、神宮寺さんは滝沢秀明氏(41)が立ち上げた『TOBE』に合流し、岸さんもそこに加わるのでは?と言われていますよね。

 永瀬廉さん(24)、高橋海人さん(24)の2人はジャニーズ事務所に残り、キンプリとして活動を続けていますが、3対2に分裂してしまった形にも見えている現状です。

『文春オンライン』(22年11月9日配信)では、今年の初めころから、平野さんがジュリー氏に自分の思いを伝えるため、何回も面談を申し込んでいたものの、ドタキャンを繰り返され、ようやく5人で9月に面会が叶ったものの、ジュリー氏に厳しい言葉を突きつけられ、3人が脱退に至ったと報じています。

 デビュー当時に掲げていた“海外で活躍できるグループになる”という目標を、ジュリー氏のもとでは果たせないと感じた3人は脱退を決断し、国内での俳優業に重きを置いた2人が残留した形になりました」(アイドル雑誌編集者)

 平野はジャニーズでの最後のブログで《できないと言われたから仕方がない》とも記した。多くのファンが、ジュリー氏に「海外挑戦はできない」と言われたのではないかと解釈している。

 また3人脱退後も、メンバーそれぞれの発言から5人の関係は良好であると見られ、キンプリが分裂するに至ったのはジュリー氏の3人への頑なな態度のせいだったと多くのティアラは捉えている。

 ゆえに、3人の脱退からわずか3か月あまりで、ジャニー氏の性加害問題を機にジュリー氏が退任した場合、5人の分裂は一体なんだったのか……とティアラたちがざわつくのも無理はない。

振り回されるティアラたち、出費もかさむ……

 昨年11月の3人の脱退・退所発表から、ファンは大きな反発の声をあげながらも、5人のキンプリを支持する意思表明として、『閉店セール』とも揶揄された5人体制ラストのリリースラッシュに飛びついたり、過去作品のセールスも伸ばそうとしてきた。

 その結果、当時の最新シングル『ツキヨミ/彩り』やその後の5人のラストシングル『Life goes on/We are young』およびラストアルバム『Mr.5』、またデビュー曲『シンデレラガール』までもがミリオンセールスを突破(オリコン調べ、以下同じ)。

『オリコン上半期ランキング2023』の『アーティスト別セールス部門トータルランキング』では、キンプリがシングル・アルバム・映像作品(DVD/BD)などの合算で史上最高金額の184.1億円を叩き出し1位を獲得したほか、作品別の売上数部門では7冠を達成する偉業を成し遂げた。

 しかし、キンプリがデビューから3人の脱退・退所発表前までにリリースしてきたシングル・アルバムの売上げは30万枚台から50万枚台。FC会員100万人以上と言われ、もとから大人気グループだったことに変わりはないが、ドラマ・映画やバラエティ番組露出の多かった彼らだけに、それを見るだけで満足していたファンも一定数いたのだろう。

 それが、「ジュリー氏への抗議」と「5人のキンプリ支持」表明のために、既存ファンだけでなく騒動により新規でついたファンも合わせ、空前の『買い漁り状態』を引き起こした。

 ただ、3人脱退後の2人体制キンプリのシングル・アルバム売上は、2人組としては大健闘だが、脱退騒動前の水準に戻っている。

 もしこのままジュリー氏が退任した場合、キンプリは本当に分裂しなければいけなかったのかという議論とともに、「5人体制ラストの買い漁りは何だったのか」と脱力するファンも続出しかねない。

 もちろんジュリー氏とは関係なく、脱退組3人と残留した2人は自分たちの意思で歩む道を決めたのだとの意見も多いが、今後、平野・神宮寺のもとに岸が合流しアーテイスト活動を再開させた場合、彼らと2人のキンプリどちらも応援するファンにとっては出費がかさむことになりそうだ。

 

SNSで拡散されるスクリーンショット、平野からファンへ向けての最後のメッセージ【1/4】(Twitterより)

 

SNSで拡散されるスクリーンショット、平野はファンに向けて感謝の気持ちを述べた【2/4】(Twitterより)

 

SNSで拡散されるスクリーンショット、ハッシュタグにもなった「ただできないといわれたら仕方がない」の箇所【3/4】(Twitterより)

 

SNSで拡散されるスクリーンショット、最後にはキンプリの代表曲『シンデレラガール』の歌詞が【4/4】(Twitterより)

 

インスタグラムのストーリーにアップした画像の右手にはiQOSらしき物が…(平野紫耀のインスタグラムより)

 

話題を呼んだ平野の下ネタ投稿(公式インスタグラムより)

 

(左上から時計回りに)岸優太、岩橋玄樹、神宮寺勇太、高橋海人、平野紫耀、永瀬廉