佐藤信顕@葬儀葬式ch 日本一の葬祭系Youtuberですの投稿が話題に

 数々の疑惑に揺れる中古車販売会社『ビッグモーター』。「水増し請求」「不正整備」「故意に車を傷つける」……。ビッグモーターの“所業”は例を挙げれば切りがないが、同様の行為が“慣行”となっているのが葬儀業界だという。「冷却用のドライアイスをケチって遺体を腐敗」させ、そこに“追加料金”としてメイク代を請求する業者……。現役葬儀業者が語るビッグモーター以上の業界の闇─。

ビッグモーター同様の闇が葬儀業界にも

●自動車保険の契約のノルマを下回った場合、罰金が発生。
●過剰な自動車修理を行い、保険会社に水増し請求。
●意図的にタイヤをパンクさせる“不正整備”のレクチャー動画が流出。
●水没車であることを隠して車を販売。
●店舗前の街路樹を除草剤を使い、意図的に枯らす。

 大手中古車販売会社『ビッグモーター』が行っていたとされる不正疑惑の一部だ。

「ビッグモーター同様の闇が葬儀業界にもあります」

 そう話すのは、東京都で葬儀業を営む『佐藤葬祭』代表の佐藤信顕氏。ビッグモーターはわざと車を壊すことで修理代を水増しで請求していたとされているが、同様の行為が葬儀業界でも……。対象は当然ながら“人”である。

遺体を安置するとき、腐敗しないようにドライアイスを使います。必要となるドライアイスの量は遺体ごとに変わります。体形だけでなく、遺体の水分量や体質、病歴でも変わり、経過観察して状態を見ながらドライアイスの量を決めます」(佐藤氏、以下同)

写真はイメージです

 これらは納棺師が行う。アカデミー賞映画『おくりびと』の主人公の職業だ。

わざと遺体を変色させメイク代を上乗せ

「顧客に対しての追加費用等、大手を中心に予算管理、コストダウンの要求が強い葬儀業者があります。“利益を出せ”というまさにビッグモーター的な業者ですね。そういったところが必要量のドライアイスを使わずケチり、結果遺体が腐敗してしまう。

 そこで“変色してしまっているので、これは納棺師さんにメイクしてもらわなきゃいけませんね”とメイク代を追加で遺族に請求する。もちろんこれはオプションですので、遺族に許可を取ってから行います

 許可を取って請求しているから問題ないということはない。親や親族が腐敗しているのをそのままにできる遺族はそうそういないであろう。

自宅まで遺体を別の業者に運んでもらい、葬儀は弊社が担当することがあります。自宅まで運ぶ際も遺体に対し、別業者がドライアイスを使っているわけですが、私が見た段階で“え、これだけ”という量で驚きます。その状態だとまずいので、ドライアイスを追加します

 遺族は基本的に一般人。ドライアイスの必要量を見抜ける人など皆無であろう。

遺体は変色してしまったら元には戻りません。そのためメイクで補正してあげなきゃいけなくなる

 なぜそのようなことが起こってしまっているのか。

コスト削減のためにドライアイスをケチって使う。メイク代はノルマに含まれている。ノルマを課している業者のメイク代はだいたい5万〜7万円。そのうち納棺師さんに入ったのは1万5000円だったと、実際にこのようなメイクを担当した納棺師さんに聞きました。メイクがノルマになっているとも

 車を壊して、修理代を稼ぐ業者。遺体を腐敗させて、メイク代を稼ぐ業者……。

「どちらもやってはいけないことですが、私はこのような葬儀業者のほうが罪深いと思います。極論、車は“物”であり、修理すれば直る。しかし、遺体は腐敗してしまったら直りませんし、発覚したときの遺族の憎しみや怒りは想像を絶します。遺体が損傷しないように全力を尽くすのが葬儀業者であるはずです

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 闘病生活が長かったなどの理由で非常に痩せてしまった人は、遺体として口が閉じづらくなることがある。ビッグモーター的葬儀業者はそういったとき、“特別”なケースとして追加で法外な料金を請求することもあるという。

「オプション、オプションでどんどん高い料金に。葬儀業者を仲介するサービス『葬儀紹介会社』という業種があるのですが、ネットなどで“葬儀代30万円!”などと大きく謳い、非常に安く済むと見せかけつつ、実際にかかる費用は提示した費用の3〜4倍、120万円くらいになってしまうことが当たり前のようになっています」 

ビッグモーター的葬儀業者を見抜くには

なぜ提示額と実際にかかる費用に差ができるのか。

“火葬代は別です。10万円です”、“この額は人件費1人です。ちゃんとした形にするためにはもう1人必要です。5万円です”……そのような形でどんどん膨れ上がるわけです。提示額の料金って何も含まれていないんじゃないの? と、まともな業者は思っています。

 例えばこの斎場を使うなら、1週間待ちだから保管料とドライアイス料がその分かかる。そのうえ遺体管理料というものも取る。1日2万〜3万円が1週間分必要になってしまうなどです。業者であればすぐ気づくことですが、一般の人はわからないから後々になって追加がなされて、“そんなものなのか”と払うことになる

 人間の尊厳を踏みにじるような“宣伝”も……。

「ある火葬場で仕事をしたときのことです。骨壺には『火葬許可証』が入っており、そこにハンコを押してもらうことで『埋葬許可証』になります。普段は許可証だけなので薄い封筒に入っているのですが、いつもと違い厚みがある封筒だったので、おかしいと思い見てみると、ある民間火葬場の“広告”が入っていた。

 某芸能人を表紙に起用したものでした。骨壺に入れるものというのはビジネスの対象ではない。自分たちの宣伝を入れていい場所じゃない。遺骨というものはただのモノではなく、敬意を持って取り扱うべきものです。なにより遺族に対しての礼儀、故人様への礼儀が持てていない。人としてどうかしているとしか言いようがない

 ビッグモーター的葬儀業者を見抜くには……。

「ビッグモーターでは“口コミのサクラ疑惑”が報じられましたが、私のもとにも葬儀紹介会社の内部告発が届いています。会社から口コミの捏造を指示され、それが嫌で辞めたと。もちろんそのような口コミだけとは言いませんが、捏造された信頼できない口コミもあるということを知ってもらいたい。

 業者の選び方は、やはり実際に葬儀業者を使った人にどうだったのか話を聞くこと。ネットの口コミではなく、ちゃんと“人”に聞いた本当の口コミを参考にすべきだと思います」

 

出典:「いい葬儀」第5回お葬式に関する全国調査(2022年)有効回答1955件

 

イオンも葬儀サービスを展開(公式サイトより)

 

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