ジャニーズWEST

 創業者・ジャニー喜多川氏(2019年死去)の性加害問題に揺れるジャニーズ事務所が9月19日、公式サイトで≪今後の会社運営に関するご報告≫という文書を公開。同日、取締役会を開催し、藤島ジュリー景子前社長が保有する株式の取り扱い、被害補償の具体的方策、社名変更、所属タレント及び社員の将来など、≪今後の会社運営に関わる大きな方向性についてあらゆる角度から議論を行い、向かうべき方針を確認いたしました≫と報告した。

7日に行われた記者会見で、同社はジャニー氏の名前を冠した社名を継続する意向を示していたが、世間からの批判を受け、やはり変更に舵を切るものとみられる。これを受け、現在ネット上では、関ジャニ∞とジャニーズWESTのグループ名も変更されるのかと、ファンが騒然となっているようだ。

“ジャニーズWEST”という名称が消える?

 ジャニーズ事務所の設立は1975年。日本の芸能界で、半世紀近くに渡り、圧倒的な存在感を放ってきた老舗事務所の名前が消えようとしているとあって、19日には「社名変更」というワードが、X(旧Twitter)の日本トレンドに入るほど、大きな注目を集めた。

「7日の会見では、社名を継続するという点について、記者から≪ヒトラー株式会社とか、スターリン株式会社なんて存在しない。それに匹敵するほどの罪を犯した自覚が足りないのでは≫といった厳しい指摘も飛び出しました。

 これに対し、東山紀之新社長は、≪名前を変えて再出発して行くほうが正しいのかもしれません。ただ、僕らはファンの方に支えられている。どこまで変更することがいいのか考えてきました。イメージを 払拭できるほど、みんなで頑張っていくべきだと、今は判断をしています≫と語りましたが、世間からは批判が噴出。同社はこうした反応に鑑み、10月2日に公表されるという“今後の会社運営の方針”内で、社名変更について説明があるものとみられています」(芸能記者)

 SNS上では、初めからその選択をすべきだったという声が多数上がる一方、事務所を擁護する一部ジャニーズファンの間では、「#社名変更反対」というハッシュタグが拡散されている状況にある。

 そんな中、物議を醸しているのが、関ジャニ∞とジャニーズWESTのグループ名だ。社名からジャニーズという言葉が消えるとなると、両グループ名が変更になる可能性は限りなく高いだろう。

「特にジャニーズWESTは、そのまま『ジャニーズ』というワードが使用されているだけに、社名変更となった場合、別の名前にしなければいけなくなるのでは。来年、CDデビュー10周年を前に、グループの看板である“ジャニーズWEST”という名前が消えるかもしれないとあって、ファンは大きく動揺しています」(前・同)

 SNS上では、ジャニーズWESTファンから

≪ジャニーズWESTって名前がもう聞けなくなるって考えただけでつらい≫
≪グループ名背負って今までファンとともに歩いてきたんだもん せめて10周年はジャニーズWESTのままお祝いしたい≫
≪ジャニーズWESTって名前は変えて欲しくない!!もちろん見ただけで嫌な思いをする人はいるってわかってるけどジャニーズって名前じゃなくなるのは悲しい≫
≪ライブの度に何回も何回も叫んできた名前を言えなくなるなんて、ファンの気持ちも考えてほしい≫

 といった悲痛な叫びが多数見受けられる。

「中には、グループ名が変わるのは致し方ないと受け入れ、メンバーとファンで10周年を盛大にお祝いしたいと前向きなコメントをするファンもいます。しかし、ジャニーズWESTの名前が正式に変更になった場合、ファンはあらためて大きなショックを受けるのは間違いありません。

 それにジャニーズWESTは、これまで歌詞中に『ジャニーズ』のワードが入った楽曲をいくつも発表してきました。それらも今後“封印”になる可能性があるだけに、ファンはその点についても気が気でないでしょう」(前・同)

ファンの間で波紋が広がる「ニューシングル」

 歌詞に「ジャニーズ」のワードがあるジャニーズWESTの楽曲は、以下の通り。

「Rewind It Back」(2023年)
「WESTォォォォ!!! ~愛のセッション~」(2019年)
「We are WEST!!!!!!!」(2018年)
「パーリパーリパリ - カタカナを叫べ -」(2018年)
「Mr.Summer WEST」(2016年)
「こんな曲作りました」(2015年)※桐山照史と濵田崇裕のユニット曲
「マ・ル・モ・ウ・ケ」(2015年)
「Mambo de WEST!」(2015年)
「WESTERN PARADE」(2014年)
「ジパング・おおきに大作戦」(2014年)

「他グループにも『ジャニーズ』というワードが入っている楽曲は存在していますが、やはりジャニーズWESTはグループ名になっているだけに、圧倒的に曲数が多い。これらがすべて“幻の曲”になってしまう可能性があると考えると、ファンが嘆く気持ちも理解できます。ジャニー氏の性加害問題さえなければ、このような事態にはなっていなかったわけですから、ファンは悔しさを感じざるを得ないでしょう」(芸能メディア編集者)

9月7日、会見で性加害の事実を認めたジャニーズ事務所

 そんな窮地に立たされるジャニーズWESTだが、10月25日にニューシングルの発売を控えている。同作は、グループ初のトリプルAサイドシングルだが、そのうちの一曲のタイトルが、ファンの間で波紋を呼んでいる。

「『絶体絶命』というタイトルなんです。これは、メンバーの重岡大毅が主演を務める10月期ドラマ『単身花日』の主題歌で、重岡は同作で愛する妻と初恋の女性との間で揺れ動く、サラリーマン役を演じます。ドラマ内容に沿ったタイトルだとは思うのですが、自身らのグループ名が消滅の危機に瀕する最中、『絶体絶命』とは……運命のいたずらを感じてしまいますね。シングル発売は10月25日ですが、ジャニーズ事務所はその前に社名変更を行う可能性もあり、果たしてどういったグループ名でリリースされるのか、気になるところです」(前・同)

 ファンだけでなく、メンバーたちもグループ名の行方については不安な気持ちを抱えているだろうが、果たしてジャニーズ事務所の“決断”はいかに――。

 
10月25日にリリース予定のジャニーズWESTの新曲タイトルが「絶対絶命」(ジャニーズエンタテイメントHPより)

 

『FIVBW杯バレーボール2019』イベントに参加したジャニーズWESTと日本代表チーム

 

ジャニーズWESTの手洗い動画『WashYourHands』(Johnny'sofficialより)

 

8月7日にゲリラ配信されたTiktokライブ(ジャニーズWEST公式Tiktokより)