ハサミの刃の主な原料は金属のステンレス。品質のよいステンレスほど、刃こぼれしにくい ※写真はイメージです

 日常の気になる疑問を解決!身近なもので、ハサミの切れ味を復活させる方法は?知って楽しいおもしろ雑学を友達や家族にも教えてあげよう。

知って楽しい!おもしろ雑学

Q.身近なもので、ハサミの切れ味を復活させる方法は?

A.二つ折りにしたアルミホイルを数回切ると、一時的にですが、切れ味が復活しますよ。(ニッケン刃物株式会社 社長 熊田祐士さん)

 11月8日は「刃物の日」。「11(いい)8(刃)」の語呂合わせから、1996年に制定されたそう。

 おかしの袋を開けたり、紙を切ったりと生活に身近な刃物といえばハサミ。けれど、いつの間にか切れ味が悪くなっていることも。

 家にあるもので、よく切れるハサミに復活させる方法はないのか?

 刃物の街として有名な岐阜県関市で、ハサミや爪切りなどを製造する、ニッケン刃物株式会社の社長、熊田祐士さんに話を聞いた。

「アルミホイルを使うことで、簡単に切れ味が復活します。アルミホイルを二つ折りにして、それをハサミで数回切ってみてください。

 これだけで一時的にですが、切れ味が回復します。紙などを切る普段使いのハサミはもちろん、裁ちばさみや、キッチンバサミでもできるワザです」(熊田さん、以下同)

 台所にあるもので簡単に切れ味が戻るのはうれしい! でも、なぜアルミホイルを切ると切れ味が復活するの?

「切れ味が悪くなっているハサミは、目には見えないですが刃がギザギザに欠けてしまっている状態。アルミホイルは金属なので熱で溶けますが、ハサミが物を切る時に発生するわずかな摩擦の熱でも溶けるんです。

 その溶けたアルミホイルがハサミの欠けた部分にぴったりくっつくことで補強されて、切れ味が戻るという仕組みです」

 ちなみにハサミが欠けてしまうのは、硬いものを切った時だという。

「洋服に値札をつけているプラスチックの紐のような硬さのものでも、切ると少しずつ刃が欠けていきます」