誕生日ももちろんマルオレと。マルオレ似(?)のパンダ帽で親子っぽく!

 妖艶、ミステリアス、魔性の女……そんな女性の代名詞であった歌手、藤あや子。いつしか“天然で可愛い”“キュートな猫のお母さん”にキャラ変しちゃった!? すべてのきっかけは2匹の猫。2匹との出会いからメロメロの溺愛ライフまで、おのろけ話がさく裂!

保護猫との生活を発信するXはフォロワー32万人超え

 SNSで大人気の白黒猫“マルオレ”といえば、歌手の藤あや子と暮らす元・保護猫の姉弟。ひょうきんで甘えん坊な弟のマルと、クールで時にあざといお姉ちゃんのオレオ。

 2匹の楽しい日常を発信する藤のX(旧ツイッター)は、フォロワーが32万人超え。日々更新される藤のマルオレ写真とコメントに、癒される人が続出中なのだ!

「昨日もスタジオに入ったときに、“今日、マルオレ見てきました”と声をかけてくれるスタッフさんがいて。女性のADさんやフォトグラファーさんに声をかけられることが増えましたね。

 ヘアメイクアシスタントさんから“マルオレちゃん可愛いですよね、今いくつですか”と聞かれたり。フォロワーさんの数を日頃、意識することはなかったんですけど、みんな注目してくださってるんだな~と、こういう瞬間に実感しますね!

 うれしそうに語る藤。ニコニコの表情は、自慢の子どもを褒められたときの母親そのものだ。アレ? 以前の妖艶な藤はどこに?

そうなの。あの子たちと一緒に暮らして、自分にこんなにも母性があったって驚いちゃった! 今はもう、すっかりマルオレのお母さんなの。それと、この子たちといるとリラックスしすぎて、自分のダメな部分がどんどん引き出されちゃう。

 仕事でも、人に隙を見せないように何十年も暮らしてきて“私はこのままで生き抜くんだ!”って思っていたのに、この子たちに出会ってグチャグチャにかき乱されちゃった(笑)。でも今のほうが断然幸せ! 昔の自分と今の自分のミュージックビデオを見比べると、今のほうが表情豊かでいいな~って思います」

自分たちにそっくりな漫画に夢中! 作画のホンマジュンコ氏はふたりの絵が上手で「本当にそのもの!」(藤)

 愛しい姉弟の出現ですっかりキャラ変してしまったもよう。仕事が終わって帰宅すると、衣装の着物も脱がずに、まずはマルオレを抱っこ。一緒に写真を撮るという藤。

着物のお母さんが帰ってくると“また写真撮らされるね”って、あの子たちがもうわかっていて。寝たまんま“起きないよ~”みたいなフリをするのよ(笑)。お風呂に入る前には、ぜーんぶ裸になってマルを抱っこ。

 もう肉球がプニプニのモチモチで気持ちよくて。引っかかれても、その傷さえも愛しくなっちゃう(笑)。ほら、ダメダメよね~私!」

きっかけは義理の母が送ってきた写真や動画

 リモート取材中にもマルを抱っこし、頬をスリスリ。そのたびに心なしか、藤の表情がイキイキと、肌ツヤもアップして見える。お風呂前には裸で抱っこするなど、男性ファンならマルに成り代わりたくて仕方ないだろう。

 それほどまでに溺愛するマルとオレオが藤のもとにやって来たのは4年前だという。生まれたころから猫のいる家で育った藤は大の猫好き。でも、10年前、12歳のアメリカンショートヘアとの別れを経験し、“こんなつらいことは2度と嫌。

 もう猫を飼うことは一生ない”と心に誓ったそう。そんな藤の決意を変えたのが、義理の母が送ってきた写真や動画だった。

義母は大阪で保護猫活動をしていて、そのうちの1匹が4匹の子猫を産んだんです。末っ子が男の子のマル。動画を見てもいちばん鈍くさくて、おっぱいを飲む競争でもいつも負けている。この子、大丈夫かしらって、心配になっちゃった

 そんなマルに一目ぼれした藤は、旦那さんに“もっとお義母さんに写真送ってって言ってよ”とねだる。

私があまりにしつこいから夫もあきれちゃって“それならもう飼えば?”って(笑)

衣装のままマルを抱く藤。後ろでポーズをとるのが姉猫のオレオだ

 

 その言葉を聞いた瞬間、“そうよ、ここにあの子がいたらどんなに私、幸せかしら。やっぱり猫がいないと無理”と強く思ったという。そんな藤に義母が言ったのが、“1匹より2匹がいいわよ”という言葉─。

人は1人では生きられないんだなって実感

“えっ、いきなり2匹?” って思ったんですけど、今は本当に義母の言うことを聞いてよかったと思っています。最初は、マルちゃんともう1匹、ユキオっていう、4匹の子猫の中でガキ大将みたいな猫を引き取ろうかなって思っていたんです。

 でもマルちゃんが鈍くさいから、この組み合わせはちょっとどうかな……と。すご~く悩んで、もらう前日にいちばんおとなしそうなハチワレの子でお願いしますって。そうしたら、それが唯一の女の子だったの」

 マルとオレオが東京にやってくる日、仕事だった藤さんの代わりに、スタッフの女性が名古屋に向かい、大阪から来た義理のお母さんから2匹を受け取った。

当時、義母は闘病中だったんですけど、病気にもかかわらず、あの子たちをバッグに入れて何時間もかけて来てくれた。その思いがありがたいなって改めて思います……。
マルの名前は決めていました。私の本名と夫の名前から1字ずつ取ってマル。

 イチローさんが奥さん(弓子夫人)と1字ずつ取って、ワンちゃんに一弓って名前をつけたじゃない? わが子のように可愛がって。そこからヒントを得ました。オレオちゃんは、うちの孫娘に名前をつけてもらいました。“とにかくオレオ!”って言うから、オレオ」

 マルオレとの暮らしはいろんな気づきをもたらしてくれた、と幸せそうに語る藤。

「人は1人では生きられないんだなって実感します。家族ってひとつの社会じゃないですか。そこからどんどん外に社会が広がっていくわけですから、家庭の中が円満じゃないと、いい世の中になっていかない。

 まず、自分ができることといったら、家庭の中を楽しく明るく、ほのぼの生きること。それがどれだけ大切か。この子たちと暮らすことによって教えられたことでもあるし、何よりも強く感じたことですね

取材・文/ガンガーラ田津美