小田和正

 11月24日、小田和正がホストを務める歌番組『クリスマスの約束』(TBS系)、通称『クリ約』が2023年も放送されないことが発表された。

「番組は、2001年からほぼ毎年、クリスマスの前後の日程に放送されていました。小田さんが多数のアーティストを招いて、それぞれ自身の楽曲やカバー曲などを披露。JUJUさんとスキマスイッチの2人は“常連ゲスト”として出演。過去には藤井フミヤさんや宇多田ヒカルさんといった豪華ゲストが出演したこともあり、収録の観覧募集には毎年、多くのファンの応募が殺到していました」(音楽ライター、以下同)

 昨年に続き、2年連続での放送見送りとなる。

「2022年7月に小田さんがコロナウイルスに感染。その後のライブでは腰をさする場面などもあり、ファンからは体調を心配する声が相次ぎました。ひょっとしたら、番組の放送見送りは小田さんの深刻な体調不良によるものではという“疑惑”も浮上していました」

「ツアーによる多忙」

『週刊女性』が昨年、小田の体調と『クリ約』見送りの理由について所属事務所に問い合わせたときは、

「小田はコロナからは回復していて、とても元気なんです。体調面は問題ないのですが、半年間にわたるツアーの準備やリハーサルのために多忙で、『クリスマスの約束』との両立が難しくなり、放送を断念しました」

 との回答だった。

 ただ、音楽業界関係者によると、体調は良好なものの、コロナでのブランクにより、声の不調があったのではないかという。

「2011年より毎年ツアーを行っていましたが、コロナ禍によって2020年と2021年に開催できませんでした。2年の間、歌うのはレコーディングのみと機会が減ってしまい、昨年は“高音が出ない”との心配もありました。でも、今年のツアーでは以前と変わらぬ歌声を披露して、見事にやり遂げました

 76歳として“史上最年長”の全国アリーナツアーを行った現役アーティストになった。年齢による衰えを見せない小田。今年の『クリ約』放送を断念した理由について、改めて所属事務所に問い合わせたところ、昨年と同様「ツアーによる多忙」との回答だった。

“日本版グラミー賞創設”

 ツアーと『クリ約』の両立は、どれほど難しいのか。11月22日には、自身の音楽人生が記された『空と風と時と 小田和正の世界』(文藝春秋)が出版されたが、そこには『クリ約』の舞台裏についても明かされていた。

2021年の『クリ約』に出演した矢井田瞳、JUJU、熊木杏里。豪華ゲストのコラボも見どころ

番組の準備には、かなりの時間と労力がかかります。その年の春ごろから打ち合わせが始まりますが、小田さんの強いこだわりがあって、なかなか企画がまとまらない年もありました。曲のアレンジは小田さんが行っていましたし、リハーサルも妥協せずに何度もやっていました。小田さん本人の負担は相当なものでしょう」(TBS関係者)

『クリ約』にここまで熱を入れるのには、原点ともいえる思いがあるからだそう。

小田さんは1980年代に“日本版グラミー賞創設”の構想を練ったことがありました。以降も“アーティスト同士がお互いの楽曲を称え合う場をつくりたい”との思いを持ち続けており、それが番組の企画につながったそうです」(前出・音楽ライター)

 2021年の『クリ約』で小田は、「また会おうぜ!」と締めくくっていたが、まだ実現されていない。来年こそ、“クリスマスの約束”が果たされることを待ちたい。