事件現場となった竹内正男容疑者の自宅

「11月上旬、私服警官と鑑識官が容疑者宅近くの神社でブルーシートを広げ、部屋から押収したものを並べていた」(近隣住民)

 警視庁池上署は11月1日、東京都大田区に住む会社員の竹内正男容疑者(42)を強制性交などの疑いで逮捕した。容疑者は6月25日、都内に住む男子中学生に対して、自宅でわいせつな行為をしたというもの。

男子中学生に「恋愛感情があった」

「2017年11月、2人はとあるオンラインゲームを通じて知り合い、事件前に直接会ったこともある間柄だった。被害を受けた中学生が、7月になって同署に相談して発覚したわけです」(全国紙社会部記者)

 警察の取り調べに対して、竹内容疑者は、

「恋愛感情があった」

 などと供述し、容疑を認めているという。

 その後、8月にもオンラインゲームで知り合った別の男子中学生に脅迫や暴行をしていたとして竹内容疑者が再逮捕されたと報じられている。

「昨年11月、ゲームでミスを犯してしまった男子中学生に竹内容疑者が“やらかしてくれたな”“どうしてくれるんだ”などと脅して、中学生にわいせつな動画を送らせていた。その後、“この動画をバラまくぞ”などとさらに脅して自宅に呼び寄せて暴行に及んだようです」(同・社会部記者)

 再逮捕について、竹内容疑者は容疑を否認しているという。

 大人げないでは片付けられない、常軌を逸した行為を繰り返した容疑者は一体どんな人物なのか?

竹内容疑のものと思われるSNSアカウント(編集部が一部加工)

容疑者の親代わりだった伯母を直撃

 容疑者の自宅は、ある著名な神社の社務所。だが、宮司というわけではなく、神社で行う一般事務などを管理している家系だという。容疑者と同居している親代わりの伯母を訪ねると、

「こんなとんでもないことをしでかしてしまって、本当に申し訳ありません。でも、あまりにも突然で、私も困惑するばかりで……。何もわからないんです……」

 と甥の非を謝罪した。

 容疑者が1歳のころ、両親が離婚。父親に引き取られてきたのがこの社務所だった。冒頭の住民が振り返る。

「祖父母が社務所で働いていたんだけど、祖母が孫(容疑者)をとてもかわいがってね。5歳のころ、父親が再婚するときに“一緒に連れて行く”と主張したんですが、祖母が大反対。本人もおばあちゃん子だったため、ここに置いていくことになった。それでも月に1度は、父親も会いにきていましたけど」

 別の近隣住民によると、容疑者はおとなしい印象の子だったようで、

「いつもニコニコしてね。でも、同年代と友人と遊んでいる姿は見たことがなかった。ただ、昔から小さい子どもは好きだったみたいで、家の前が通学路だから、小学生に声をかけたり、からかったり、よくやっていましたよ」(別の近隣住民)

 容疑者の知人によると、いま同居している伯母は独身で、容疑者が高校生のころに一緒に住むようになったようだ。

「祖父母が高齢ということもあってね。その後、祖父母が亡くなり、伯母と2人っきりに。でも、ときどきは一緒に買い物に行くなど、仲のいい2人ですよ。容疑者は成人すると料理人になって、仕事はきちんとしていましたね」

 だが、最近はてっきり見かけなくなっていたという。

「仕事以外はほとんど外には出ないようでね。家にこもってゲームばかりやっていたんでしょう。だから最近、体型はお相撲さんみたいに、丸々となっていた」(前出・近隣住民)

 事件については、みな一様に信じられないというが、

「昔は祖父母と、現在は伯母と住んでいたけど、両親もきょうだいもいないので、寂しい思いをしていたんじゃないか。そんな思いから、この事件につながったのかもしれない……」(前出・容疑者の知人)

 恵まれない家庭環境にあったのかもしれないが、だからといって弱い子どもだけを狙った卑劣な犯行は絶対に許されるべきではない。