滝沢秀明と赤西仁、その関係性は──

 このところ、かつて旧ジャニーズ事務所(10月にSMILE-UP.へと社名変更)に所属していたタレントらのメディア出演が立て続けに話題を呼んでいる。

 まずは12月2日放送の音楽特番『ベストアーティスト2023』(日本テレビ系)に、滝沢秀明氏が設立したTOBEに所属する7人組ボーイズグループ『IMP.』が中継で出演。滝沢氏もIMP.も旧ジャニーズ出身(当時のIMP.はジャニーズJr.内ユニット・IMPACTorsとして活動)で、『ベストアーティスト』は同社所属の嵐・櫻井翔が司会を担当した。

「以前は“現役ジャニーズ”と“元ジャニーズ”の共演は難しいとされていたため、今回は特にIMP.ファンが出演発表の時点で喜んでいた印象です。しかし蓋を開けて見ると、番組でのIMP.の出演時間は1分程度だったため、ネット上には《IMP.の放送の所はあれで良かったの?》《あの扱いは失礼すぎ》などと憤る声が相次ぎました」(スポーツ紙記者)

 SMILE-UP.社は現在、旧ジャニーズの創業者・ジャニー喜多川氏による性加害問題をめぐる対応を進めており、メディアで幅を利かせていたころほどの力は感じられない。そのためメディア側の“忖度”もなくなっていくのでは、という期待もあった中、IMP.の扱いに不満を抱いたネットユーザーからは《日テレはまだ忖度やってるの?》《日テレは忖度したこと 認めて謝罪してほしい》と、局側への批判まで続出したのだった。

 一方、12月3日放送のトークバラエティ『まつもtoなかい』(フジテレビ系)では、次回(12月17日)のゲストに歌手・赤西仁と俳優・山田孝之が登場することが発表された。同番組でダウンタウン・松本人志とともに司会を務める中居正広はSMAPの元メンバーであり、2020年に旧ジャニーズから独立。現在は個人事務所・のんびりなかいで活動している。そして、赤西もまたKAT-TUNの元メンバーで、2014年に旧ジャニーズを退所したが……。

「退所しても古巣と良好な関係を築いている中居さんと違って、独立後の赤西さんはメディア露出が激減。『まつもtoなかい』へのゲスト出演は、赤西さんにとって10年ぶりのバラエティー出演になるということで、ネット上のファンは大騒ぎしています」(アイドル誌ライター)

「ビジュアル衰えてなくて最高」

 赤西のファンはインスタグラムなどで現在のルックスにも見慣れているのだろうが、『まつもtoなかい』の公式X(旧ツイッター)で公開された予告で“久々に赤西仁を見た”という層からは、

《ビジュアルが衰えてなくて最高すぎる》

《調べたら赤西仁って39歳なんだ めっちゃかっこいい…》

《何歳になっても何年もテレビ出てなくてもずっとかっこいい》

《高いプロ意識と熱いファンに囲まれていれば、こんなにビジュアルって維持できるんやな。すげーわ、赤西君》

 との声が飛び交った。

赤西仁

「先日は『女性セブン』が、錦戸亮さんや山下智久さんのメディア出演情報をスクープ。錦戸さんは2019年、山下さんは2020年に旧ジャニーズを退所しています。山下さんはともかく、錦戸さんは赤西さんと同様にメディアで見かける機会が減っていたものの、記事によると、山下さんと錦戸さんはそれぞれ来年春のドラマで主演を務めるそうです」(前出・スポーツ紙記者、以下同)

 同じように旧ジャニーズを辞めたタレントでいえば、2017年に独立し『新しい地図』名義で活動する稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾も各自がドラマや映画、CMなどで活躍している。

 そんな中、気になるのは“TOBE勢”の立ち位置だ。同事務所には現在IMP.のほか、元V6・三宅健、元Kis-My-Ft2・北山宏光、元ジャニーズJr.・大東立樹、そして元King&Prince・平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太が3人体制の新グループ『Number_i』として所属。全員が旧ジャニーズから移籍してきたタレントで、彼らの“TOBE合流ラッシュ”は大きな注目を集めた。

「しかし、昨年までジャニーズ副社長と旧ジャニーズアイランド社長を兼任していた滝沢さんの電撃退社や、彼が“古巣のタレントを複数引き抜き”したように見えることからも、TOBEに“反ジャニーズ”のようなイメージを持つネットユーザーも多いようです。そのせいか、メディアでもTOBE勢の扱いが一番難しくなっているのかもしれません

丁重に扱わないと…

 IMP.の『ベストアーティスト』出演をめぐる騒動に関して、ネット上には、

《新鋭事務所の無名新人がおこぼれで出してもらっただけなんだよな。扱いが!とか言っても当然の扱いだろ》

《知名度ないIMP出すのはTOBEに忖度だよね》

《IMPがフル尺で出たらそれこそ忖度だと思う》

《取り扱ってもらえたことを素直に喜ぶべき》

 という意見もある。

『Number_i』の左から神宮寺勇太、平野紫耀、岸優太(TOBE公式サイトより)

知名度も人気も高かった平野さん、神宮寺さん、岸さんが今後、Number_iとして音楽番組に出た際にも今回のIMP.と同じような扱いだったら、物議を醸したとしても仕方ないかもしれません。ただ、もともとJr.だったIMP.の扱いにでさえファンが敏感に反応するくらいなので、Number_iはかなり丁重に扱わないとネットが大荒れするかも。そういう意味でも、TOBE勢の音楽番組出演はハードルが高くなっている気がします。逆に、赤西さんなんかは『まつもtoなかい』放送時にもネット上でポジティブな反応が目立てば、次は音楽番組に呼ばれる可能性がグッと高まりそうです」

 これまでは現役ジャニーズと元ジャニーズの扱いの差が心配されていたが、今後は元ジャニーズでもTOBE勢と非TOBE勢で差が出てきてしまうのだろうか――。