2024年に110周年を迎える宝塚歌劇団。記念行事は中止とのこと

《私と芹香で自主稽古しまくって。その時にシャンシャン代わりにしている棒で机を叩いてカウントを取っていたら折れ曲がっちゃって。今度は反対側で叩いたらそれも折れて…(笑)》

 稽古に熱が入ってしまい、机を叩いていたら折ってしまったと笑いながら話す女性。彼女こそ、宝塚歌劇団『宙組』“いじめ体質”を作ったとされる、元トップスターの真風涼帆だ。

 9月に宝塚歌劇団の宙組に所属していたAさんが亡くなった問題で、彼女が受けてきたとされるパワハラやいじめ、過重労働の問題について、これまで数多くの報道がなされてきた。

『週刊女性』でも、陰湿ないじめが蔓延した舞台裏について、度々取材を重ねてきた。その中で名前が挙がったのが、真風だった。

受け継がれた悪しき伝統

彼女はいじめのターゲットに“みんな、貴方のことを悪く言ってるよ”とか“貴方のそういうところが嫌いなんだよ”と伝えるなどして泣かせていました。ただ、自分ではほとんど手を下さず、ほかの団員に指示を出していじめを実行させるのです。宙組では誰もが真風さんに怯えていました」(宝塚関係者、以下同)

 Aさんをいじめていた“主犯格”とされた芹香斗亜や、アイロンでやけどを負わせたと『週刊文春』に報じられた天彩峰里も、真風の被害者だったという。

真風さんのもとでは、芹香さんや天彩さんも“指導”を受けていました。もちろんAさんにしたとされる行為は許されないものですが、彼女たちも悪い“伝統”を受け継いでしまったのかもしれません」

 そんな真風は、今年6月をもって宝塚を退団。トップスターの任期は概ね3年ほどと言われる中、5年7か月という長期政権を築いた彼女のお見送りは盛大に行われた。

「トップスター退団の際に恒例となっている“サヨナラショー”はもちろん行われ、『宝塚クリエイティブアーツ』が発行する専門雑誌『歌劇』6月号でも、『真風涼帆サヨナラ特集』が組まれました」(エンタメ誌ライター)

《お教室の電気が消えてから》

 真風が表紙を飾ったこの号では、これまでの出演作を写真で振り返ると共に、演出家とのてい談や劇団員からの惜別のメッセージが掲載されている。亡くなったAさんも、真風への惜別の言葉を送っていた。

 その中で、真風は芹香との稽古について、冒頭のように振り返っていたのだった。

 また、宙組生からのメッセージで、天彩は次のように語っている。

《たとえお教室の電気が消えてからでも、穏やかな目を向けて下さり、時にユーモアを交えながら、大切なこと、そして前に進むエネルギーを沢山与えて下さいました。》

現宙組トップスターの芹香斗亜(宝塚歌劇団公式サイトより)

「当時はまだAさんが亡くなる前で、いじめやパワハラが表面化していませんでした。どれも“美談”として語られていますが、稽古中に棒を叩き折ったり、電気が消えてからの指導というのは異常ですよね。日常的にこのような高圧的な指導が行われていて、宙組の雰囲気がおかしくなっていったのでは、と疑ってしまいます」(前出・エンタメ誌ライター)

『歌劇』6月号では、ある演出家が真風のことを、

《真風涼帆は誰にも告げず語らず、様々な苦悩や想いを墓の中まで持っていく覚悟を持っている》

 と評していた。

 公演再開の目途が立たない宙組やAさんのためにも、真風の口から“真相”を語ってもらいたいものだ。