大竹しのぶ

「その物語を演じた2人は、恋に落ちるというジンクスがあってね……」

そう語ったのは、2月11日に放送されたトーク番組『ボクらの時代』(フジテレビ系)に出演した大竹しのぶ。2012年に亡くなった中村勘三郎さんと共演した、若かりしころの秘話を明かした。

鳩山由紀夫元首相も常連だった店

「当時22歳だった勘三郎さんが、初めての音楽劇で共演した相手役の女性が、当時20歳だった大竹さん。劇の内容は、皇太子と酒場の娘が恋に落ちる物語で、その役を演じた男女の役者も恋に落ちるという逸話を信じ込んだ勘三郎さんは、大竹さんに思いを募らせて必死にデートに誘ったそうです。ところが恋は実らず、舞台が終了すると勘三郎さんは疎遠にしていた恋人のところに戻っていったと話していました」(スポーツ紙記者、以下同)

 勘三郎さんとの淡い青春の1ページを明かした大竹だが、その後も親交は続いた。

生前は家族ぐるみの付き合いで、勘三郎さんの葬儀では大竹さんが涙ながらに弔辞を読みました

 そんな大竹が、勘三郎さんと共に過ごした場所がある。

それが都内にある大竹さん行きつけの寿司店です。そこは、勘三郎さんも奥さんや仲間らを連れて、たびたび訪れていた贔屓の店。鳩山由紀夫元首相も行きつけで、勘三郎さんが亡くなった際には“すし屋仲間だった”と語っていました。大竹さんも勘三郎さんに連れられて通うようになって常連に。今では30年以上の付き合いだとか

大竹しのぶInstagramより

 大竹は、この寿司店が自身の行きつけであることを、テレビや新聞などで紹介。2023年12月に出演したバラエティー番組『週刊さんまとマツコ』(TBS系)では、同店でアルバイトしていることも明かしていた。

大女優の大竹さんが、時給1000円で働いているというのですから衝撃的でした。本人も“お客さんに驚かれます”と話していましたが、当然でしょう。寿司店の従業員が風邪などで休んだときに、急きょ代打で働くことがあるそうです」(テレビ誌ライター)

 3月から主演舞台の公演を控える大竹だが、今も働いているのだろうか。2月上旬に同店を訪れたという男性は、

テレビでバイトしていると言っていたので、実際に行ってみたら、本当に大竹さんがいたので驚きました

 と、興奮気味に話す。大女優が握った寿司に舌鼓を打ったのか。

ただ、その日は働いてはおらず、カウンターで飲んでいました。お酒を飲みながら、お店の人と楽しそうに話していましたよ。でも、お店でのアルバイトは、今もときどきしていると言っていました」(前出の男性)

 出勤日以外でも、店を訪れているとは、さすが常連。それだけホッとできる居心地のいい店なのだろう。こんな話も聞こえてきた。

私も、その寿司店に行きますが、勘三郎さんの奥さんもたまに来られるんです。大竹さんと一緒に、勘三郎さんの思い出話で盛り上がることもありますよ」(近隣住民)

 大竹が時給千円で“社会勉強”する場所には、仲間との思い出がぎっしりと詰まっていた――。