松本人志、中居正広

 ダウンタウンの松本人志が活動を休止して、1か月が過ぎた。

「'23年12月27日発売の『週刊文春』で、高級ホテルで行われた飲み会に参加した女性へのハラスメント疑惑が報じられました。その後も複数の女性から同様の告発が続き、1月8日に“裁判に注力したい”として活動休止を発表したのです」(スポーツ紙記者、以下同)

 松本は、名誉を毀損されたとして発行元である『文藝春秋』などに対して、5億5000万円の損害賠償などを求める訴訟を提起した。

「その第1回口頭弁論が、3月28日に開かれます」

 松本の活動休止に伴い、レギュラー番組からはその姿が消えていった。

「日本テレビ系の『ダウンタウンDX』や『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』、TBS系の『水曜日のダウンタウン』など、コンビでのレギュラー番組は、相方の浜田雅功さんが1人で継続しています」(テレビ誌ライター、以下同)

さまざまなタレントが“代役”に

 個人で出演していた番組は“代役探し”が行われた。

「大喜利王を決めるフジテレビ系の特番『IPPONグランプリ』では、松本さんに代わってバカリズムさんがチェアマン(進行役)として出演。同じく『酒のツマミになる話』では、千鳥の大悟さんがMCを担当しました」

 中でも、大きな変化があったのは、松本と中居正広がMCを務めていた『まつもtoなかい』だ。

「松本さんの出演休止に伴い、番組名を『だれかtoなかい』にリニューアルしました」

 そして、1月23日発売の『週刊女性』でも既報のとおり、旧ジャニーズ事務所時代から中居を慕っており、今でも関係性が深い嵐の二宮和也が“代役MC”に就任した。

「中居さんは百戦錬磨のMCなので、1人で番組を面白くすることができる。当然、二宮さんもそれはわかっていますから、スタッフから代役MCを打診された際“本当に必要かどうかを中居さんに確認してほしい”と答えたそうです」

 その後、中居から直接「いけるか?」と聞かれ、二宮は「いけます」と快諾。強力タッグを組み、2月4日の放送から新体制でスタートした。

二宮の次に急浮上したのは…

 リニューアル初回は、関東地区の世帯平均視聴率が7・4%と、好調なすべり出しとなった。2月13日に投稿された二宮のX(旧ツイッター)では、新たに収録を行ったことも明かされており、現在の体制で続けていくのかと思いきや……。

「二宮さんの代役MCは“期限つき”なんです。今のところ、4月で交代する予定となっています」(テレビ局関係者、以下同)

 昨年10月に旧ジャニーズ事務所から独立し、多忙を極める二宮。そのスケジュールが影響しているという。

「7月クールにTBS系の日曜劇場で、'18年に主演を務めた人気ドラマ『ブラックペアン』の続編が放送される予定です。前作に引き続き、二宮さんの主演が内定しており、その撮影が4月ごろから始まる予定なんです。主演ドラマとなると、毎日のように長時間の撮影が続きますから、『だれかtoなかい』の出演を続けるのは難しいという判断になったのでしょう

番組リニューアルに伴い、“二宮仕様”となった『だれかtoなかい』のポスタービジュアル(公式サイトより)

 そのため、フジテレビは次なる“だれか”を見つけるべく奔走している。多くの名前が挙がる中、有力候補となっているのが、

「松本さんの相方である、ダウンタウンの浜田さんです」

 ダウンタウンとしての番組だけでなく、松本の冠番組まで浜田がカバーするかもしれないというのだ。

 二宮のMC交代と、浜田のMC就任の可能性をフジテレビに問い合わせると、

「番組制作の詳細についてはお答えしておりません」

 とのことだった。

 現状、多くの番組では後輩にあたる芸人が松本不在の穴を埋めている。一方で、『だれかtoなかい』は、中居との関係性もあって二宮が“代役MC”となったが、ここにきて浜田が急浮上したのはなぜなのか。

「やはり、松本さんの“番組への思い入れの深さ”と“中居さんとの絆”に尽きると思います」(制作会社関係者、以下同)

「番組を守る」思い

 そもそも『まつもtoなかい』は、2回の特番放送が好評を博して、'23年4月にレギュラー化された経緯がある。

松本さんと中居さんが一緒にレギュラー番組をやることは、2人の20年来の夢でした。それがついに実現して、松本さんは番組が始まる際“(当時レギュラー出演していた)『ワイドナショー』を辞めてまでの意気込みで臨む”と気合たっぷり。数あるレギュラー番組の中でも、特別な思いを抱いているのだと思います」

 一方の中居はというと、

「'22年11月から体調不良で休養しており、'23年1月に復帰したばかり。復帰後、体調は万全だとアピールしていましたが、新たにレギュラー番組を増やすのは少なからず負担がかかるはず。それでも松本さんとの番組を始めるという決断をした裏には、並々ならぬ覚悟があったことでしょう」

『まつもtoなかい』初回視聴率は10%超えだった(番組HPより)

『まつもtoなかい』は、2人にとって大切な番組であるに違いない。

「中居さんは松本さんが戻ってくるまで“番組を守り抜きたい”という気持ちが強いそうです。そのために、番組としては“その場しのぎ”の代役ではなく、信頼のおける人に任せたいという意向があるんだとか。そこで、松本さんの“居場所”を守り、中居さんのパートナーを務めるのは、“浜田さんしかいないのでは”という話になったのです」

 とはいえ、浜田が相方の窮地に立ち上がることはありえるのだろうか。

「今回の騒動後、浜田さんは自身のラジオ番組で“あの人の代わりはいないから、戻ってくるまで自分ができることをやる”と話していました。2人は、40年以上コンビとして活動する中で、互いの役割も自然と認識しています。浜田さんの使命は、笑いを追求する松本さんのアシストをすること。そのため、松本さんが帰ってきたときのために“留守番”をする可能性はあるでしょう」(放送作家)

 松本の“帰宅”はいつになるのか─。