TOBE・滝沢秀明氏

 “タッキー”こと滝沢秀明氏からのホワイトデーの“贈り物”ということか。

 3月14日、公式HPとXを更新した『TOBE』は【TRAINEE(研修生)の島田泰我、藤代翔真、松﨑光、川田瑠輝、小助川優はwink firstを結成いたします。】と、同社に所属する新グループの結成を発表した。

 これまで元King & Princeの平野紫耀や岸優太、神宮寺勇太ら「Number_i」をはじめ、元V6の三宅健、元Kis-My-Ft2の北山宏光、そして元IMPACTorsの「IMP.」の7人ら、旧ジャニーズ事務所(SMILE-UP.社)を退社したタレントばかりが目立った『TOBE』。

 しかし今回、2023年3月に大体的にスタートさせた新人オーディションから1年、ついに滝沢氏が理想とする“オリジナル”グループの誕生に至ったわけだ。

「これまで“辞めジャニ”の受け皿になっていたTOBEは、“ジャニーズ2号店”などとSNS上で揶揄されることも。オーディションを勝ち残ったwink firstは、滝沢さんが提唱する新しいエンターテイメントの体現が期待される5人。

 公式サイトによるとメンバーの3人が11歳、ほか2人も12歳と13歳と小中学生が揃えられたあたり、少年から大人に成長していく過程をファンも一緒に楽しんでもらいたいという狙いが見えますね」

 アイドル誌編集者が解説するように平均年齢11.6歳と、声変わりもしていないwink firstの5人。特に最年少メンバーらは表情に幼さも残るだけに、SNS上でも《めっちゃ可愛い》《楽しみな子達》などと、早くも虜になっているファンも。これから“タッキーイズム”を注入されていくであろう少年たちは、TOBEを象徴するアイドルに成長していくのかーー。

ジャニー氏の偉大さを訴えた滝沢氏

【ジャニーさんの存在は大きすぎて、決して越えられるものではない。だからこそ今この仕事は私の一生をかけたテーマになりました】

 生前のジャニー喜多川氏から“後継者”に指名されて、2018年をもって芸能界を引退。以降は裏方としてジャニーズJr.の育成、プロデュースに尽力した滝沢氏。ジャニー氏が亡くなった際には中居正広に手紙を託して、TBS系『音楽の日』生放送の場であらためて故人の偉大さを訴えたこともある。

2023年12月24日の『TOBEOFFICIAL』YouTubeライブ配信でも“仕事”をしていた、結成発表前の「winkfirst」の5人

 ところが2022年10月に突如として、旧ジャニーズ事務所副社長とJr.統括責任者のポジションを投げ打つようにして退社。そして2023年のTOBE設立後、ジャニー氏による性加害問題が明るみになると、恩師に対する態度は一変。

 長年にわたって“ジャニーズ”を取材してきた芸能ライターも、滝沢氏の“変貌”ぶりに違和感を覚えているようだ。

「一時代を築いたJr.黄金期から“スペオキ”として気に入られた、最もジャニーさんに近い存在とも言われたタッキー。しかし“もうジャニーズから離れた側”という認識なのか、自身への性加害の有無はもちろん、行為への事実関係や見解も含めた一切のコメントも出さずにダンマリを決め込んでいます。

 “脱ジャニ”戦略の表れとも言えますが、やっていることはデビューを夢見る少年たちをかき集めてグループ結成。ファン相手に売り物にしていく手法は旧ジャニーズと、そしてジャニーさんのプロデュースとなんら変わらないように見える。結局はタッキー自身も気づいていない、ジャニーさんの“呪縛”から逃れられない“被害者”なのかもしれません」

海外では「幼い男の子を雇うのは異常」

 そんな滝沢氏がデビューさせようとする少年グループに、違和感を覚えはじめているSNSユーザーも少なくはなさそうだ。

《結局旧ジャニーズとおんなじ事してるんじゃないのか? 少なくとも発想はほぼ一緒。その事が後々トラブルになると何故感じないのか》

《え、ジャニーズって少なくとも年少者の性的搾取で問題になったのにこの年令の幼子をどうしようっての?控えめに言って、気持ち悪い》

海外からは素人の幼い子を囲う(労働)のは異常だという。ジャニー氏はそんな理由もあって色眼鏡で見られた。それなのに一番弟子のこの社長はなぜジャニーイズムを許されてるんだ?》

TOBEの新グループ幼すぎない?? 海外から幼い男の子を雇うのは異常だとか洗脳の一種だとか言われてるのに…それ狙いなの? これが女の子だったら問題になりそうだけど男の子は大丈夫ってわけかしら

 滝沢氏の心身には“ジャニーイズム”が深く刻まれているのかもしれない。