光原エミカ公式サイトより

 知人から1000万円をだまし取ったとして、宝塚歌劇団で「大滝子」の芸名で活動していた会社役員・小倉輝美容疑者が逮捕された。元「宝塚月組男役のトップスター」と報じられたが、実はこの会社役員はすでに78歳。

「刺さる人には刺さるフレーズなんだね」

 現役時代ははるか昔のように思われるが、

《本当に元トップスターなの?この年でも宝塚ブランドが生きてるなんてすごいな》

《「元宝塚」は芸能界でよく聞くけど、詐欺にも使えるブランド力なんだ》

《この年で今さら「元宝塚」って言ってもなあ……と思うけど、刺さる人には刺さるフレーズなんだね》

 と、「元宝塚」という肩書きの強さに驚きの声が上がっている。

「元宝塚というブランドがなければ、正直そこまで注目を集めない詐欺事件だったと思います。しかし、スポーツ誌系のウェブメディアや芸能メディアをはじめ、『朝日新聞』『産経新聞』『読売新聞』『毎日新聞』などの大手紙のウェブ版もこぞって同事件を取り上げており、話題性の高さが伺えますね」(芸能ライター)

『ベルサイユのばら』でフェルゼン役

宝塚時代は「大滝子」の芸名で活動していた(光原エミカ公式サイトより)

 元・大滝子は、近年も「光原エミカ」という芸名で芸能活動を継続中だった。公式サイトのプロフィールによると、1963年に宝塚音楽学校を首席で卒業。1973年には『ベルサイユのばら』でフェルゼン役を演じたという。実際、宝塚歌劇団の公式サイト「月組誕生100周年特集」の「月組歴代スター紹介」というコーナーにも、大滝子の名前と当時の顔写真が掲載されている。

「大滝子と同じ『月組の元トップスター』といえば、大地真央や天海祐希、紫吹淳などそうそうたるメンバーが並んでいます。現在宝塚には花、月、雪、星、宙の5組に加え『専科』という特殊な集団がありますが、月組は1921年に発足した最も歴史のある組のひとつ。

 歴代の上映作品や演技力から“芝居の月組”とも言われることがあり、卒業後に女優として活躍する人が多いのも納得です。今回の事件では、その演技力が良くない方向に活かされたのかもしれませんね」(前出・芸能ライター)

 宝塚歌劇団は、熱狂的なファンが多いことでも知られている。一部の劇団員には私設のファンクラブが存在し、なかにはマネージャーのような仕事を無償でおこなうファンや、楽屋への出入りを警護する「ガード」と呼ばれる役割を担うファンもいるという。これだけの熱量のファンに支えられているからこそ、「元宝塚」ブランドも力を持っているのだろう。

 昨年には『週刊文春』などの報道をきっかけに、パワハラ・いじめ問題も浮上した宝塚歌劇団。熱心なファンの期待を裏切らないためにも、これ以上の不祥事が起こらないことを願いたい。