『ノンストップ!』(フジテレビ系)の司会でおなじみの設楽。昨年5月のある週末、多忙な合間を縫って、地元・秩父に戻っていた。実母に直撃すると、その理由を語ってくれた。

「コワ~い、週刊誌ですよね? 全部書かれちゃうのよね? 何にもないですよ~」

 明るい声で気さくに答えてくれたのは、設楽照子さん。一昨年の11月に、設楽は父の泰久さんを亡くしている。『ノンストップ!』(フジテレビ系)の司会を気丈にこなした後、クルマで3時間かかる道のりを駆けつけていたことを本誌は報じた。残された母を案じて、忙しい中を実家に向かったのだろうか。

「統はお通夜と葬儀は出られたんですけど、仕事があって四十九日法要には帰ってこられませんでした。それで、お墓参りをしたかったみたい。ラジオ番組のお仕事が終わって、そのまま来ましたね。朝の6時ごろ着きましたよ」

 毎週金曜の夜、設楽は深夜1時から『バナナムーンGOLD』(TBSラジオ)に生出演している。3時に終了すると、“ノンストップ”で実家に向かったらしい。

「家に着いたら2時間ぐらい寝て、朝ごはんを一緒に食べて、お墓参りに行こうかって。隣に住んでいる長男夫婦とその子どもたちも一緒にみんなで行ったんです。でも、これってフツーのことで、他愛もないことですよね(笑い)。お線香をたくさん持ってきましたよ。風の強い日でしたが“このために来たんだから”って、線香の火が消えるまで10分も15分もずっとお墓にいましたね」

 照子さんは66歳には見えない若々しさだが、最近は足腰が弱くなってきた。設楽はそれを気遣っていたようだ。

「統が来ると、必ず一緒にスーパーの『ヤオコー』に行くんです。その日も重たいものや大きいものを買えばって言ってくれて。日ごろ私ひとりじゃ買えないものを、自分が一緒のときに買ってあげようと思っているみたいですね」

 夜は家族そろってジンギスカンで“ウチめし”。子どものころから設楽の大好物で、照子さん自慢のタレがラム肉のうまさを引き立てるという。

「統は“芸能界に入って親孝行がしたい”って、以前から言っていたみたいなんですよ。よく“お小遣い”をくれるのが親孝行なんですかね(笑い)。母の日のプレゼントは、お嫁さんが送ってきてくれました。そういうのは全部任せているんですって」

 お小遣いはともかく、一番の親孝行は、テレビで活躍していることだ。

「本当に感謝ですよね。司会ができる方は、たくさんいらっしゃいますでしょ? それなのに息子を『ノンストップ!』の司会に選んでいただいて。“僕と日村クンは学校もちゃんと出ていないし、テレビ局やスタッフは、優秀な方ばかりなのに”って本人も言ってましたよ」

 とはいえ、中学生時代は野球部のキャプテンで、生徒会長も務めた。

「息子は“常に本当のことを言わないと”って言っています。その場しのぎのウソは自分でも忘れちゃって、後で困ることになるから、恥ずかしくても、本当のことを言うんだって。それを聞いて安心しましたよ~」