華やか節約ちらし寿司

 週末やGWのごちそうごはんで間違いないのが、食卓がパッと華やぐ“ちらし寿司”。

 高価なお刺身を用意しなくても、値ごろ感のある旬の野菜や、鶏肉、はんぺん、さば缶を使って、コスパがいいのに大満足!すぐに作れる、お手軽レシピをご紹介します。

基本の酢飯の作り方

基本の酢飯

材料と作り方(1合/2人分)
(1)米1合は洗い水180mlを加え、30分浸してから炊飯器で普通に炊く。酢大さじ1と1/2、砂糖大さじ1、塩小さじ1/2をしっかり混ぜ合わせ、すし酢を作る。
(2)お米が炊き上がったら、寿司おけかボウルに移し、(1)で作ったすし酢をごはん全体に回しかける。しゃもじで切るように動かし、底から酢飯をすくいながらよく混ぜ合わせる。
(3)ダマになった部分をほぐしつつ、うちわであおぎ人肌になるまで冷ます。酢飯にツヤが出てきたらできあがり。

お肉や魚で「ボリューミーちらし」

 お買い得な大容量パックの合いびき肉や鶏肉、魚の缶詰で作れてボリューム満点!

梅そぼろとコロコロ野菜ちらし

 さわやかな梅風味のそぼろをたっぷりのせて♪

梅そぼろとコロコロ野菜ちらし

材料(2人分)
・酢飯……1合
・合いびき肉……200g
・塩、こしょう……各少々
・なす、きゅうり、長芋……各50g
 A〔酒・みりん……各大さじ1、しょうゆ……大さじ1/2、砂糖……小さじ1/3〕
・梅干し……15g
・サラダ油……小さじ1
・サニーレタス、大葉(刻む)……各適量

【作り方】

(1)なすは1cm角に切りボウルに張った水に10分ほどつけ、水けをふき取りアクをとる。きゅうり、長芋は1cm角に切る。長芋は変色防止のために酢水(分量外)につけて水けをとっておく。梅干しは包丁で細かく刻み、Aと合わせ梅肉ダレを作る。

(2)フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、合いびき肉を加え、塩、こしょうをふり6割くらい火が通ったところでなすを加える。余分な油をふき取ってから、(1)で作った梅肉ダレを加え、汁けがなくなるまで炒める。

(3)器に酢飯を入れ、サニーレタスを敷き、中央に(2)をのせる。きゅうりと長芋、大葉を散らす。

《POINT》梅干しは、赤じそ漬け、はちみつ漬けなどお好きなものでOK。商品によって塩分濃度や味が変わるので、梅肉ダレに使うしょうゆや砂糖の量は、お好みで調整してください。

焼き鳥といり卵のちらし寿司

 春キャベツで作ったナムルがアクセントに

焼き鳥といり卵のちらし寿司

材料(2人分)
・酢飯……1合
・鶏もも肉……200g
・塩、こしょう……各少々
 A〔酒……大さじ1、みりん・しょうゆ……各大さじ1、砂糖……小さじ1、酢……小さじ1/2〕
・春キャベツ……80g
・顆粒鶏がらスープの素……小さじ1/3
・ごま油……小さじ1
・卵……2個
・みりん……小さじ1
・塩、砂糖……各1つまみ
・サラダ油、 白いりごま……各適量

【作り方】

(1)鶏もも肉は余分な皮と脂を切り落とし、両面に塩、こしょうをして、冷蔵庫で10分置く。水けをふき取ったら3cm角に切り、Aで下味をつけて10分常温で置いておく。

(2)春キャベツは食べやすい長さに粗く細切りにする。ザルに入れて、熱湯(分量外)を回しかけ、しんなりさせる。水けをふき取りボウルに入れて、顆粒鶏がらスープの素とごま油を入れナムルを作る。

(3)ボウルに卵を割り入れて混ぜ、みりん、塩、砂糖を加えてさらに混ぜ合わせる。フライパンにサラダ油をひき中火で温め、卵液を流し込み端からふんわり混ぜながら、いり卵を作る。いり卵を取り出し汚れを落としてから、サラダ油を中火で熱し、(1)をつけ汁が入らないよう皮目から入れ、両面をしっかりと焼く。

(4)酢飯の上にナムルを敷いて鶏もも肉をのせ、いり卵を散らし、白いりごまをふる。

さばと新しょうがのちらし寿司

 さば缶で作る火を使わないレシピ

さばと新しょうがのちらし寿司

材料(2人分)
・酢飯……1合
・さば水煮缶……60g(1缶)(トッピング用に1つまみよけておく)
・菊菜……80g
・塩昆布……2つまみ
・新しょうが……大さじ1
・白いりごま、ブロッコリースプラウト、サニーレタス、レモン……各適量

【作り方】

(1)さば水煮缶は汁けをきり、身を半分に割って背骨や小骨を取り、細かくほぐす。新しょうがは細切りにする。

(2)菊菜は根元を切り落とし食べやすい長さに切る。耐熱容器に入れて塩昆布(1つまみ分)を散らし、ふんわりとラップをし、電子レンジ(600W)で1分加熱する。冷めたら水けをふき取る。

(3)ボウルに酢飯、(1)、(2)、塩昆布(1つまみ分)を入れて混ぜ合わせ、型に入れ、レタスを敷いた皿の上にのせる。白いりごまとよけておいたさばの身、ブロッコリースプラウト、レモンの薄切りをトッピングする。

いつもの食材で「高コスパちらし」

 カニカマやはんぺん、きゅうりなどの安価な食材で作るのにパッと華やか!

具材ゴロゴロサラダ巻きちらし

 サラダ巻きの定番具材をたっぷり入れたあっさり味

具材ゴロゴロサラダ巻きちらし

材料(2人分)
・酢飯……1合
・大葉(せん切り)……3枚分
・白すりごま……小さじ2
・もみのり、マヨネーズ……各適量
・卵……2個
・ツナ缶……70g(1缶)
・カニカマ……3本
・きゅうり……1/4本
・アボカド……1/2個
・レモン汁……小さじ1
・サニーレタス……適量

【作り方】

(1)ボウルに酢飯、大葉、白すりごまを入れ混ぜ合わせる。器に盛りつけ表面にマヨネーズを塗り、上からもみのりを敷き詰める。卵はボウルに入れてお好みで味つけし、卵焼きを作る。ツナ缶は汁けをよくきっておく。サニーレタスは小さめにちぎる。

(2)(1)で作った卵焼き、カニカマ、きゅうり、アボカドを1cm角に切る。変色防止でアボカドにはレモン汁をふっておく。

(3)酢飯の上に(1)(2)で準備した具材をバランスよく並べる。

《POINT》マヨネーズは酢飯に塗るほかに、最後に具材の上からかけてもおいしい。

はんぺんとたくあんのちらし寿司

 きゅうりとたくあんの塩けがきいてる♪

はんぺんとたくあんのちらし寿司

材料(2人分)
・酢飯……1合
・白いりごま……小さじ2
・はんぺん……60g
・たくあん……30g
・きゅうり……15cm
・塩……1つまみ

【作り方】

(1)酢飯に白いりごまを入れて混ぜ合わせ、冷ましておく。

(2)はんぺんは1.5cm角に切る。たくあんは細く刻む。きゅうりは薄く輪切りにし、塩をふり、しんなりするまで5分ほど置いておく。水分が出たらしっかりと絞り、余分な水けを捨てる。

(3)器に(1)を盛り付け、はんぺん、たくあん、きゅうりをトッピングする。

《POINT》もっちり食感のはんぺんと、パリパリとしたたくあん、きゅうりの歯応えの違いがしっかり出るとよりおいしい。きゅうりは塩もみをする際に、十分に水分を絞ることでパリパリとした良い食感に仕上がる。

安くて新鮮な「春満喫ちらし」

 栄養価が高く味も濃くなる旬の食材は、値段が手ごろで、ちらし寿司の具にぴったり。

しらすとれんこんのちらし寿司

 脂がのった今がシーズンのしらすを使って

しらすとれんこんのちらし寿司

材料(2人分)
・酢飯……1合
・れんこん……60g
・酢水(酢大さじ1/2)……500ml
・しば漬け……30g
・しらす(釜揚げ)……40g
・大葉(せん切り)……3枚(トッピング用に少々よけておく)

【作り方】

(1)れんこんは食べやすい大きさに薄切りにして、酢水に1〜2分ほど漬ける。鍋に湯を沸かし、酢水から取り出したれんこんを2分弱ほどゆで、冷めてからすし酢(分量外、作り方はP142を参照)を大さじ2加えて下味をつける。しば漬けは細かく切っておく。

(2)ボウルに酢飯、れんこん、しば漬け、大葉を入れて混ぜ合わせる。

(3)器に(2)を盛りつけ、しらすとトッピング用の大葉を散らす。

春野菜とえんどう豆ちらし

 塩ゆでした実えんどうを酢飯に混ぜて香りよく

春野菜とえんどう豆ちらし

材料(2人分)
・酢飯……1合
・実えんどう(グリンピース)……100g
・アスパラガス……3本
・スナップえんどう……2本
 ゆでる用〔水……300ml、塩……3g〕
・卵……1個
・塩……1つまみ
・サラダ油……適量
・生ハム(2つ折りにし端から丸めて花の形にする)……6枚
・うずら卵(水煮/4つに切る)……2個

【作り方】

(1)アスパラガスは根元を1cmほど切り落とし、茎は根元3cmほどのところだけ皮をむいてから、食べやすい大きさに切る。スナップえんどうは筋をとる。

(2)鍋に水、塩を入れて沸騰させ、(1)を入れ2分ゆでる。ゆで終わったら取り出し、同じ鍋に、実えんどうを入れて、5分ゆでたあと火を止め、そのまま鍋の中に浸しておく。

(3)ボウルに卵を割り落とし、塩を加え切るように混ぜる。フライパンにサラダ油を入れ中火で熱し、卵液を薄くのばして焼き、粗熱が取れたら細切りにして錦糸卵を作る。

(4)(2)でゆでた実えんどうの水をよくきり、酢飯と混ぜ合わせる。器にのせ、上から錦糸卵、アスパラ、斜めに切ったスナップえんどう、生ハムとうずら卵を盛りつける。

《POINT》春はえんどう豆が旬。スナップえんどうや実えんどう、絹さやなどいろいろな種類がある。今回はふっくらとして香りのよい実えんどうは酢飯とあえ、シャキシャキ食感のスナップえんどうはトッピングとして使用。

ぐるまん食堂さん●家族のために40年料理を作り続けた経験を生かし、アメブロやナディアでレシピを公開。企業のレシピ開発などでも活躍中。

教えてくれたのは……ぐるまん食堂さん●家族のために40年料理を作り続けた経験を生かし、アメブロやナディアでレシピを公開。企業のレシピ開発などでも活躍中。[ameblo.jp/runrun-life2024/]


調理・撮影・スタイリング/ぐるまん食堂