恐山の麓の街、青森県むつ市――。ここに、"青森の神様"と呼ばれる透視能力者、木村藤子さんがいる。30年以上にわたって地元青森の自宅で鑑定を続ける傍ら、テレビ出演やベストセラー作家としても活躍中だ。'15年も下半期に突入した今、これからのことを聞いてみた!


――'15年も早くも半分が過ぎました。あっという間……。なんだか、歳を重ねるごとに時間の進むスピードが早くなっているような気がして、先週のことも覚えていません。

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木村藤子(きむら・ふじこ) ●1947年、青森県生まれ。地元で有名な霊能者だった母親のもとで育つ。30代のとき、神の声を聞き、霊視・透視能力を授かる。以来、日々多くの人の悩みを救っている。

 そうですね。私なんか60を過ぎているので、時間の進み方はもっと速いと思いますよ(笑い)。若いときはなかなか難しいですが、この年になると否応なしに"死"を意識しますので、一瞬一瞬を大切に生きようという気持ちになります。そうすると、たくさんやりたいことが出てくるんです。やりたいことがありすぎて時間が足りないですね。

――まだまだやりたいことがあるなんてすごいですね。会社員ならばもう定年している年齢ですが、今も積極的に書籍の出版もしています。大変では?

 大変といえば大変ですけど、大変なのはどんな仕事でも同じだと思いますから。初めて本を出版させていただいたのが'08年で、それから毎年数冊ずつ出していますが、私が言っていることはずっと一貫していて、「自分の性格の欠点に気づいて直しましょう」ということなんです。ただ、これがなかなか難しい。

 自分の性格の欠点に気づくということは、それまで生きてきた自分と決別するということ。これを受け入れるには、謙虚な気持ち、成長したいんだという気持ちが大切になります。嘘偽りの上辺の気持ちではなく、本気で変わりたいんだという強い信念が必要です。

――なるほど。今年4月に出版した本はこれまで出版されてきたものとは少し変わっていますね

 ええ。詩をカードにしてみました。もう10冊以上本を出していますから、普通の読み物には読者の方は飽きているんじゃないかと思いまして(笑い)。鑑定を受ける中で神様から聞いたことや、私自身の気づきを45編の詩にしています。体裁が変わっているので、制作もけっこう大変でした(詳しくはコチラ)。

――さて、いちばん気になるのは今後のこと。今年の下半期はどうなりますか?

 世の中の流れを見るには、中長期的な視点を持つことが大切です。ここ10年くらいは"心の時代"。本のベストセラーを見ても、"心"に関するものが増えています。科学技術の進歩は目覚ましいものがありますが、あまりにも心を置き去りにし過ぎました。それが、今の"閉塞感"につながっているのではないでしょうか。これからはもっともっと心の重要さが増していきます。私もその重要性を伝え続けていきたいと思っています。

――どんな心持ちで'15年後半戦に向かっていけばいいですか?

 "成長"を意識するといいと思います。それは、会社で出世するとか、お金をたくさん稼ぐとか、そういった社会的なステータスよりも、先ほど言ったような"心の成長"です。積極的に本を読んだり映画を観たり、新しい知識をどんどん吸収していくのがいいと思います。

――ありがとうございました!