お笑いコンビ・ハナイチゴの関谷友美と小松﨑(太田プロダクション公式サイトより)

「優先席=必要な人が座る席 ではなくて、優先席=必要な人が来たら譲ることもある席になってないか?!」

 お笑いコンビ・ハナイチゴの関谷友美(41)が5月5日に更新したブログで、電車内の優先席の利用マナーについて疑問を呈した。この妊婦の嘆きに対してSNSやネット上で賛否両論の議論を巻き起こしている─。

「優先席の意味が変わってきている」と嘆いた関谷

お笑いコンビ・ハナイチゴの関谷友美(太田プロダクション公式サイトより)

 関谷は2022年に一般男性と結婚し、今年3月に妊娠を発表。妊婦になって9か月という関谷は、

初めてマタニティマークをつけた時はこれで私も優先席に座れるんだ!と水戸黄門様の印籠をもらったかのようにワクワクしたのですが、そんな思いは速攻打ち砕かれました

 と、マタニティマークの効果の期待とは裏腹に、優先席の本来の意味が薄れていると感じる体験を綴った。

 関谷は続けてその理由を、「全員スマホに夢中でマタニティマークに気づかない、、」と言及し「優先席に近寄るも、、レジャー帰りと思われる子連れ家族が独占!!」とマタニティマークの効果の無さに“モヤる”と記した。

 この嘆きに対してネット上では、

《なんでマークを見つけに行かなきゃいけないの?》

《健康な人…かどうかは見た目じゃわからないしねえ…》

《譲って欲しいならマークをアピールするんじゃなくて自分で言わなきゃ。他人の持ち物なんていちいち見てないよ》

 など厳しい声が相次いだ一方で、

《確かに家族連れが占領してること多いかも》

《健康なのに座ってて譲らないほうが悪い》

《マタニティマークに効果がないんじゃなくて見てもどかない人が多いんだと思う。知らない人も実際居るだろうし》

 と、共感と優先席への意識が薄い人が多いことを指摘する声も多く見られた。

イメージと現実のギャップ

お笑いコンビ・ハナイチゴの関谷友美(太田プロダクション公式サイトより)

本来、優先席は高齢者、からだの不自由な方、妊婦など配慮が必要な人々のために設けられた席です。しかし、現代社会では個人の権利意識が高まる一方で、他者への配慮や意識が希薄化している傾向があります。

 さらに電車内では多くの人がスマホに集中し、周囲への意識が低下している現状もあり、混雑した車内で小さなマークを積極的に探そうとする人は少ないのが実情です」(全国紙記者)

 同ブログ内で、「さすがに妊娠後期になるとお腹も重くなってきて、電車移動がしんどいなぁと思うこともあるので、毎回の電車やバス移動が憂鬱になってしまいます。あわよくば優先席空けといて欲しいなぁ〜と思う今日この頃です泣」と締めくくり、優先席の意義を再確認してほしいという願いを感じる。

 賛否を経て8日、「『マタニティマーク』を『印籠』という風に表現したのもふさわしくなかったと反省しています」とブログを更新し、イメージと現実のギャップにモヤモヤしたと綴った。今回の関谷の嘆きをきっかけに、お互いを思いやる社会について考える機会になることが期待される。