関東一高時代のオコエ瑠偉(2015年)

 読売ジャイアンツのオコエ瑠偉選手(27)が、オンラインカジノサイトで賭博をしたとして、5月8日に書類送検されたことをTBS系ニュースが伝えた。なんでも2021年ごろ、当時所属していた東北楽天ゴールデンイーグルス時代に“覚えた”とーー。

 4月10日に同じく賭博容疑で書類送検された、オリックスバファローズの山岡泰輔投手(29、不起訴処分)に続き、巨人・増田大輝選手(30)と共に現役プロ野球選手のオンラインカジノ違反者になったオコエ。

 しかも「300万円ほど費やした」山岡に対し、報道によると「700万円を賭けて収支は450万円のマイナス」だというオコエ。前者よりものめり込んでいたことが伺える。

 2015年のドラフトで高校生ながら1位指名を受けて楽天に入団、高い身体能力を活かしたプレースタイルで将来を嘱望されるも、なかなか一軍定着、レギュラー奪取とはいかず、一方で素行面が問題視されることも。

 2021年も怪我の影響もあって、満足なプレーができずに42試合の出場止まり。選手として燻っていた最中に……、

【「2021年ごろ、当時所属していた楽天の先輩が喫煙所でオンラインカジノをやっているのを見て始めた」】(TBSニュースより)

 “楽天時代の先輩”がオンラインカジノを利用しているのをきっかけに、自身も【「YouTubeのオンラインカジノの配信を見て合法だと思った」】と、違法の認識なく始めてしまったという。

“侍ジャパン級”の選手の名前も

元楽天・安樂智大が投稿していた田中将大とのツーショット(安樂公式インスタグラムより)

 警視庁の調べに素直に応じたのだろう。違法行為に手を染めてしまったのは、“先輩の影響”と警察に“ゲロった”わけだが、これに当然というべきか、ネット上では“先輩”の特定作業が始められている。

 騒動を注視するスポーツライターによると、

2021年当時のチームメイトで先輩、さらに喫煙室に出入りする選手とあってはかなり絞られます。また素行面がよろしくない選手、すでにチームを退団している選手、はたまた『週刊文春』報道であった“侍ジャパン級の選手ではないか”との見方も。

 おそらくオコエは“密告”するつもりはなく、警察に聞かれて答えただけで、その“供述”内容が外に漏れるとは思っていなかったはず。でも、この“オコエ証言”をきっかけに、プロ野球界から芋づる式に違反者が出てくる可能性も否めません」

 プロ野球界を揺るがしかねない騒動は収束しそうにもない。