
ロサンゼルス・ドジャースは、佐々木朗希投手(23、以下敬称略)が右肩のインピンジメント症候群のため、15日間の負傷者リスト(IL)入りすることを発表した。メジャーデビューから約2か月、待望の大型補強として期待を集めていた佐々木だが、ロッテ時代から続く肩の不安が再び表面化することとなった。
佐々木朗希、数週間前からの違和感

衝撃的だったのは13日、試合後の会見でデーブ・ロバーツ監督が明かした、佐々木が「数週間前から違和感を覚えていた」という事実だ。この発言でSNSでは野球ファンからプロとしての自己管理の重要性について議論を呼び起こしている。
《子供じゃないんだから。子供でも肩痛いくらい言うと思うけど》
《これ何が問題ってチームに信頼置いてないとも取られるし、最近調子悪かったの実は前から肩痛かったんよなぁってしょうもない言い訳する奴って思われかねないこと》
《自分の評価を下げる事になると思って、言い出せなかったんだろうけど、結果的にはそれ以上に下げる事になってる》
など、プロとしての在り方を指摘される形となった一方で
《肩を持つわけではないけど、心無い発言が苦しめている可能性もあるのではないでしょうか》と、批判の的にされてしまうことにも原因があるとの意見も。
ロバーツ監督は「ロッテ在籍時の症状と似た違和感を感じていた」と説明。続けて違和感を報告しなかったことを問題視することはなく「チームのために戦い続け、その結果として負担がかかり痛みを抱えながらもプレーを続けようとしていたことに感謝している」と話したが、報告が遅れたことで結果的に症状が悪化した可能性は否定できないだろう。
ロバーツ監督の懸念

「ロバーツ監督はABEMAのインタビュー企画で、佐々木投手とのコミュニケーションはとても慎重と語っていました。本拠地初登板となった3月29日に2回途中2失点で早期降板した際に、監督の目からは佐々木投手の自信が揺らいだように見えたそうです。
監督は今回の怪我の件も問題視しないと話していますが、メンタルや今後の信頼関係において懸念が生まれてもおかしくない状況です」(スポーツ紙記者)
一方で、日本の環境と異なることもあり《日本にいた頃は早めに申し出たら、すぐ痛いと言うと言われ我慢しないのはプロとして失格のように叩かれ、上からももう少し様子見でもいいかな?みたいにいわれたんですよ。そんな世界でやって来た。異国で23歳が悩んでいた事想像に難くない》《今は批判されても、復活したらみんな手のひら返す》といった応援の声も多い。
復帰時期の目処が立っていない佐々木投手。これから療養期間を経て、どのような姿で戻ってくるのか。彼の「第二章」に、野球ファンの視線が注がれている。