
ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希投手(23、以下敬称略)が、右肩痛のため負傷者リスト(IL)入りしたことが発表された。これにより15日間は戦列を離れることになるが、そのプロ意識の欠如に批判が集まっている。
「佐々木投手は前回9日のダイヤモンドバックス戦、キャリア初の中5日で登板しましたが、速球は95マイル前後でメジャーワーストの5失点を喫してしまいました。その登板後、右腕の張りをチームに報告。
12日の精密検査で『右肩インピンジメント症候群』であることが判明。ただ本人は9日の登板前、『ブルペンから出力があまり出なかった』と不調を自覚しており、そもそも数週間前から右肩に違和感を覚えていたというのです」(スポーツメディア編集者、以下同)
しかも彼の右肩の違和感は今回が初めてではなかった。
「そのインタビューで過去にも同じような症状があったのか問われると、佐々木投手は『去年、日本でのシーズン中も一度、離脱する時に似たような症状があった』と明言。古傷とまではいきませんが、過去の症状が影響している可能性があると話していました」
日本にいたころから右肩に問題を抱えていたにも関わらず、その状態で投げること辞めなかった佐々木にネット上では、
《故障を隠すって、プロとしては失格やな》
《感覚が少年野球なんよ》
《深刻だな、怪我も責任感も》
《ケガがどんな影響を与えるのかを何も学んでないのか》
といった批判の声が殺到している。「彼は原点に立ち返るべきです」と語るのは先のスポーツメディア編集者。
「2019年夏、大船渡高校のエースだった佐々木投手ですが、岩手大会決勝では当時の国保陽平監督の采配でマウンドに上がることはありませんでした。結果として花巻東に2-1で敗れはしましたが、監督は試合後、『投げられる状態であったかもしれないが、私が判断した。理由としては故障を防ぐこと』と、未来ある彼の肩を心配したと吐露しています。準決勝では129球を投げて完封しているにもかかわらず、です。
こうして彼の高校野球は終わりを告げましたが、決勝後のインタビューで監督の判断について佐々木投手は『すごくありがたいことだと思うし、その分、自分も将来活躍したいと思う』と感謝を口にしていました」
監督の恩を受け、自身もケガの重要性は一番理解していたはず。もう少し早い段階で調整できなかったのかと今になり悔やまれる。
もっとも、日本人投手は大リーグ1年目の故障が多いと先のスポーツメディア編集者は指摘する。
「日本人投手のメジャー1年目での故障は過去にも多く見られます。ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸投手は右肩腱板損傷で前半戦登板が絶望的になり、同じドジャースの大谷翔平投手も1年目に右肘靱帯を損傷しました。これはメジャーの硬いマウンドや均一でないボールなどが影響しているともいわれています」
令和の怪物は今、窮地に立たされているーー。