3月31日~4月4日まで、一時営業停止中の『すき家』

 大阪府中央区にある牛丼チェーン『すき家』の店舗で、お茶の入ったピッチャーに直接口をつけて飲んだとして、16歳の少女2人が威力業務妨害容疑で書類送検された。

 迷惑行為の様子を撮影した動画はSNSに公開されており、インスタグラムのストーリーズ機能を使って投稿されている。報道によると、大阪府警は投稿された動画などから少女らを特定したとのこと。少女たちはわざわざ自分たちで動画をSNSにアップし、迷惑行為をアピールして警察に書類送検されたことになる。

当時『すき家』が述べた回答

「映像では、1人の少女が“大阪ミナミへいらっしゃい。ご指名は? 全然飲めてない”とホストクラブのコールを真似しており、もう1人の少女がピッチャーを両手で持ち、一気飲みのように口をつけて飲む様子が収められています」(全国紙社会部記者)

 動画が拡散されたのは今年の2月のこと。動画が拡散されるや否や、ネット上では《本当にモラル崩壊してる》《これって自己顕示欲なのか?やばいよね》《もういい加減やめようよ……》《ありえんな。ただ悪目立ちしたいのかな》など批判の声が噴出していた。

 当時、『週刊女性PRIME』は『すき家』に取材をおこなっており、以下の回答を受けている。

「すき家として本件のことは既に把握しており、すき家の店内で撮影されたと認識しています。ピッチャーに関してはお客様がお帰りになられる度に洗浄はしていません。ただし、今回の動画で使用されたピッチャーは、当該人物退店後、他のお客様へ提供された事実は一切ないことを確認済みです」

多額の賠償が求められるケースも

 さらに、警察に相談をおこなっていることも明かしていたため、数か月たってついに書類送検にまで結びついた形だ。

 こういった飲食店での迷惑行為は、「外食テロ」という言葉が生まれるほど事例が増えている。特に目立ち始めたのが、2023年のはじめごろ。

 2023年1月には、回転すしチェーンの『はま寿司』で、「他人の注文を横取りして食べる」という動画が拡散。さらに、同じ月にはほかの客の寿司にワサビを勝手に乗せるといういたずら動画も拡散され、批判が殺到していた。

ネット上で拡散されている『すき家』の店内でピッチャーのお茶を直飲みする女性

 その後、大きく問題になったのが、『スシロー』の「ペロペロ事件」だ。

「2023年1月、岐阜県にあるスシローの店舗で少年が醤油差しの注ぎ口を舐めるなどの迷惑行為をおこなった動画が拡散し、大炎上。スシロー側は少年に6700万円の損害賠償を求め、訴訟を起こしました。結局この訴えは取り下げられましたが、こうした迷惑行為は多額の賠償や今回のような警察沙汰にまで発展してしまう可能性も十分にあるのです」(前出・経済紙記者)

 今回の書類送検を受けて、世間からは、

《なんでこういう子達は学習することを知らないんだろう…》

《少しで良いから先の事を考えてみなよ》

《痛い目あうってわかるのに繰り返すのが不思議》

 といった声が寄せられている。

 軽はずみな行動は、時に大きな代償を生む。単なる“悪ノリ”では済まされない――。